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250 11番目の適格者(その5)

すみませんお遊び回です


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「じゃあ投げてみようか?」


そう言うと


「へ?」


上杉(兄)が変な声を出した




いやだって上杉(兄)だよ?


やるならピッチャーでしょ




今は一年生だから補欠


練習試合に出たとしてもライ8(ライトで8番)だ




まあ小学校の部活でも外野で下位打線だったらしい


普通の選手はそんなもの




でもさ上杉(兄)だったらピッチャーさせたいじゃん


男のロマンだよ




そんな訳で投げ方を教えてみた


まあ遠投できるようになったんだ


後は魔改造だよな






まずは2シームと4シームだっけ?


縫い目に注意するだけでできるというお手軽なやつ


あとガシッと鷲掴みするやつ?


全部で3種類




速度が違うというのでタイミングをズラす技


ディレイアタックというやつだ






この時代は4シームだっけ?


それ全盛


っていうかそれしか認めんっていう封建主義





なにせ根性だけで野球が上手くなるとか思っているからな


炎天下の中、朝から晩まで水も飲まずに練習するのが正義




・・・身体で感じて心で判断して水を飲め!、と言いたい


いや真面目な話


大人の事情で子供を振りまわすのはやめて欲しい





大体大人と言うだけで立派な人間だと考える昭和の時代の常識は間違っている


令和の時代になればわかる


身体ばかり大きくて精神が幼稚園児同然のクズばかりだ




・・・違うというのなら立派な大人だって証拠を見せてみろ、と言うぞ?




まあそんなわけで馬鹿の一つ憶えの握り方


見た目が派手なワインドアップが正義




だから毎回違う速度で投げられた上、制球力が勝るノーワインドアップをされるとタイミングがはずれてボテボテのゴロになる


あと全身の力がボールに伝わる全力投球すると中学生に早すぎて空振り三振




かくしてピッチャー上杉(兄)が誕生した(となる予定だ)




反省も後悔もしていないぞ!


おたくのロマンだからな










あれ?


なんで軟球で2シームとか4シームとかできるんだ?


っていうか速度が違うってなんなんだ!



後になって気が付いた


おかしいじゃないか!

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