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237 練習メニュ―を決めよう(その2)

<カッカッカッ>


教室には黒板にチョークが当たる音が響き渡った




<パンパン>


指に付いたチョークの粉を払いながら木下オレはドヤ顔で言った



黒板には


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

|               |              |

| やること(10個)     |             |

|               |              | 

|    ------  |   ----     | 

|    | 課題1  |---| 課題2 |    |

|--------- 目標 ---------

|    | 課題3  |---| 課題4 |    | 

|    ------  |   ----     | 

|               |              | 

|               |              | 

-----------------------------------------


が書かれていた






話を少し戻す



無事にサッカー部ができた


そうすると次に決めるのが練習メニューだ




なにせうちの監督の専門は英語だ


実務は自分達でやるから、と言って頼み込んだらしい


だから自分達で練習メニューから対外試合の約束まで全てやるしかないんだよ




・・・小川達は先生が「うん」と言うまで拝み倒したそうだ


そりゃ嫌われるはな


自業自得ってもんだ






まあそんなわけで居るだけ監督


今日も出てこない


たまに出てきたと思ったら木陰で英語の小説を読んでいるしな


・・・本当にいるだけなのが笑える





そこで練習内容を決めるためミーティングを始めたのだがどこかの官僚のように前例主義となった


まあ中学生というと自分達で決めることができないお年頃だから仕方がない


身体は大人、頭脳は子供というわけだ


・・・どこかの幼稚園児のように自主性がある方がおかしいんだよ





思わずジト目で睨んだのは仕方がないだろう





まあ、子供相手に大人げないことをやっている自覚はある


だからちょっとだけ助けてやることにした





上のモンが下のモンの面倒みるのは当然じゃ@極主○道


そう言うこと




・・・本当は『社畜は働らいていないと心配になってくる』からだけなんだけどな


みんなオレのようになってはいけないぞ






こほん


失礼


話を戻そう




各自一冊なんでもいいからノートを持ってこさせた


小学校の頃の盆踊りやラジオ体操の景品はノートだからな


家に余りまくっているシロモノだ


余っているならソレで良い


そう言って持ってこさせた




・・・全員、ラジオ体操の景品のノートなのが笑えた


もう少しいいもの渡そうよ





各自が持ってきたことを確認した後オレは黒板に書き出した


それが冒頭のヤツだ




(1)まず目標を紙の中央に書く


(2)目標を達成するために必要な課題を4つ書く


(3)各課題をクリアするためにやることを10個づつ書く


と簡単に説明した後、


「さあ各自で埋めてくれ」


オレは決め顔でそう言った





「・・・・・・」


反応が無かった


まるで屍のようだった





・・・どうやら新しすぎたようだ


未来に帰るために奮戦する少年の気持ちが少しわかった


やりすぎた、ってやつだ


ちょっと恥ずかしいかもしれん


なにせサッカー部の面々はポカン、だったからな





普通に書いていたのはハチとカナちゃんの二人


こっちはおな小(同じ小学校)でオレの無茶振りにはなれているからな


それ以外はオレの無茶振りが初めて見たのだから仕方がない(のかもしれん)





でも未来では結構有名なんだけどな


テニスとか野球とかのアスリートの必須アイテム


やればランキングが確実に上がるという優れものだ





・・・さすがにマーズランキングは上がらないけどな


あれは手術の結果次第で決まるものだからな





最下位様でも反則級の強さだ


上半身裸の手ブラの破壊力は凄すぎる


そんな上限突破しているような人達はもう進歩しない




・・・ちなみにあの手ブラのシーン、どれだけのオタクがその夜に使ったんだろうな







コホン


失礼


話を戻そう


あ、でも手ブラの所は夜に使ってもいいぞ?





せっかく効果的なアイテムを教えたんだがブタに真珠だった


所詮は中学生だ


賢しいぞ少年


そういうこと


・・・言っているのが19歳の少女なのが笑えるけどな






中学生だから練習内容を決められないのは当然だけどさ


だからと言って最初っから木下おれが全部するのは論外だ


オレに丸投げする未来がありありと想像できる


・・・青いタヌキとグータラ小学生のような関係になるのが目に浮かぶようだ





だから最初が肝心だとしっかり締めることにした


舐められたらおしまいじゃ!@某極道マンガ


そういうこと






オレは頑張った


ビシバシ愛の鞭を振りまくった




どこかの教師みたいに


「ガキども!書きやがれ!」


と鞭をビシバシと振りまわしたわけではないからな


物理でやるのは流石にダメだろう





精神的に追い詰める方向で頑張ってみた


だってほら


若いうちの苦労は買ってでもしろ


っていうじゃない





だから高値で売ってみた


もちろんそのまま買わせた


小川達は涙目だった


・・・反省も後悔もしていない






まあちょっと前までランドセルを背負っていた小学生だったから可哀想かもしれない


世界の中心で理不尽を叫んでもかまわないぞ?

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