表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子の婚約者で王立魔法学園でランキング一位だった私は不正を疑われ婚約破棄をされ卒業まで「最下位令嬢」と呼ばれることになりました  作者: カルラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/21

エピローグ

それから半年が過ぎた。


王立アストレア魔法学園のランキング制度は、この一件を受けて全面的に改正されることとなった。

「品格」「協調性」といった主観の入りやすい項目についても、教師だけでなく、複数の外部評価者や、客観的な実績を組み合わせる新たな方式が導入された。


かつて私が味わった理不尽が、二度と繰り返されないように。

その願いを込めて、新しい制度の設計には、私自身も助言者として関わらせてもらっていた。


新入生たちは、掲示された新しいランキング制度について、時折こんな噂話を交わしているという。


「昔は、不正があったらしいよ」


その言葉が、遠い過去の出来事として語られていることに、私は静かな安堵を覚えていた。


そんなある日、私は卒業生代表として、母校の記念式典に招かれることになった。

かつて自分が嘲笑われ、立ち尽くしていたその場所に、再び足を踏み入れる。


けれど、そこで私に向けられていたのは、これまでとはまるで違う視線だった。

後輩たちが、憧れを込めた眼差しで、私を見つめている。


式典の後、新しく設置されたランキング掲示板の前に立つと、隣にノアが並んだ。

彼は穏やかな表情で、掲示板を見上げながら口を開いた。

 

「君が一位だったのは、もう誰も疑わない」

 

その言葉に、私は静かに、けれど心からの笑みを浮かべた。

 

「順位を守りたかったわけじゃないの」


夕暮れの光が、二人の影を長く伸ばしていく。

 

「努力は、正しく評価されるべきだと、証明したかっただけ」

 

ノアは小さく頷き、私の隣で、同じ方向を見つめ続けていた。

新しいランキング掲示板が、これから先も、多くの生徒たちの努力を、公正に映し出していくことを願いながら。


二人並んで見上げるその掲示板には、確かな未来への信頼が、静かに刻まれ始めていた。


終幕


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ