プロローグ
夜。
崩れた街の跡地に、一人の異形が座っている。
見た目はほとんど人間と変わらない。
ただ一つだけ違う。腕が一本、多い。
それ以外は、ただの人間にしか見えない。
「……お腹、空いた」
かすれた声が、静かな空間に落ちる。
その足元には、人間だったものの痕跡があった。
「ごめん……本当は、食べたくなかったんだ」
誰に向けた謝罪でもない。
ただ、自分の中に残っている本能に言い訳しているようだった。
異形は泣いている。
でも泣き方すら、どこか人間と少し違う。
呼吸が乱れるたび、喉の奥が小さく鳴る。
遠くで足音がする。
迷いのない歩き方。
一定のリズム。
訓練された“正しさ”。
異形は顔を上げた。
そこに立っていたのは、一人の少女だった。
「対象確認。異形個体」
感情のない声。
最強の生徒。
この学園で、最も“迷わないように作られた存在”。
異形は少しだけ目を細める。
「ねえ……ボク、悪いことしたのかな」
返事はない。
ほんの一瞬だけ、沈黙。
異形は小さく笑った。
泣いているのに、口元だけがわずかに緩む。
「……じゃあ、ボクは、間違ってなかったよね」
その声に、わずかな希望が混じる。
少女は一切の躊躇なく言う。
「処理する」
光が、落ちる。
初めまして!もちうさぎと申します。
あだ名で呼びたい!という方は「もっちゅ」とお呼びください。
ずーっと書いてみたかった「能力×学園×異形」という結構バトル系になりそうな物語です
小説初心者には難しい…
チャッピーと一緒にまとめつつ深掘りしつつやってます
書いてるのはもっちゅなのでご安心くださいね
それでは第一話(の投稿を忘れなければ)でまたお会いしましょーう




