表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末世界の管理業務。人材より人命が足りていません――欠勤事由:死亡のため  作者: ぶらっくそーど
第一項:死なないこと

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/108

査察官は数字しか見ない。しかし、数字に載らないものもある②


 10時00分。


 隔壁扉の外にある来客用ゲートの認証音が鳴った。


 戸波さんと一緒にゲートへ向かう。分厚い扉が開き、一人の女性が立っていた。


 黒いスーツ。黒い髪をきっちりとまとめている。端末を三つ持ち、うち一つは常にデータを流している。目つきが鋭い。鋭いというか、刃物だ。視線が触れただけで査定されている気がする。



「品質管理部、榊原(さかきばら)(たまき)です。本日の査察を担当します」


 声にも温度がない。配給品の栄養ブロック並みに味気ない。


「第七区画統括責任者の戸波(となみ)です。こちらが管理者(マネージャー)灰嶋(はいじま)です」


「よろしくお願いします」


 榊原は俺の顔をちらりと見て、端末に何か入力した。


管理者(マネージャー)の灰嶋司、20歳。配属日は4月1日。勤務日数22日。臨界点クリティカル・ポイント生存実績1回。防護スーツの損耗率――100%?」


「一着全損しました。臨界点クリティカル・ポイント対応時に」


「現在の装備は?」


「新品に交換済みです」


「交換コストは?」


「申請中です」


「申請中。つまり未計上」



 端末にまた入力された。二秒で査定が進んでいく。この人、会話のすべてを数字に変換している。



「では、区画内を見せてください」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ