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光のタクト  作者: セカンド
世界を変える大雨
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【 もう1人の極 】


「そういえば学園長の姿が見えないですけど、どこに行ったんですか?」


ケント達が来た事や地震が起きた事ですっかり忘れていたが、あの騒動の中で一度も学園長を見ていない事に気付き クローツ先輩へ質問をしたが、クローツ先輩は地震が起きてすぐに周りを確認した時にはすでに学園長は居なかったと言っていた。



ケント達も客人であることには違いないが、この島には今セントクルスの王様という客人も来ているらしいので、もしかしたら学園長はそっちへ向かったのかもしれない。





「ん…ん〜。あれっ?シオンちゃんは!?夢?サプライズミニライブが楽しみだから夢見ちゃったの!?ふぁ〜・・・寝たらまたお腹減ってきちゃった。ラピー 焼きそば買いに行こ、ってラピはなんでラピ兄に抱えられてるのっ!?」



「ゔぅ〜、お兄ちゃんもう降ろしてよぉ。みなさんが見てるのに恥ずかしいよぉ」



ようやく目を覚ましたマキナがラピスを見ると、仁王立ちするデュランの右脇にガッシリと抱えられたラピスが宙ぶらりんになりながら赤面し、足をバタバタさせていた。



ケントが結界を展開するのとほぼ同時にデュランもラピスを守る為に動いていたのは見えていたが、あれから結構時間も経っているのにまだラピスを離そうとしないデュランはやはり極まっているなと俺は思った。





「マキナ君も目覚めたようだね。よし ダイゴロウ 、結界はもう解除して構わないよ」



マキナが目を覚ましたのを確認したクローツ先輩が指示をだすと、ダイゴロウ先輩が胸の前で両手を合わせ、パンっと大きな音を鳴らすと一帯を覆っていた緑色の結界がガラスが砕け散る様に割れて消えていった。



「それじゃあ僕達は被害確認をしてから先に櫓会場に向かわせてもらうよ。セルス、あまりハメを外しすぎないようにね」



「わかってますって。クロさんもダイさんもありがとうございました」



セルに続いて俺達もそれぞれがお礼を告げ、転移で立ち去る先輩達を見送った。



「じゃあ俺達も櫓のとこまで向かうとするか」



「だな。ハイナにメールしたらもう櫓の前に着いたってよ。マリアちゃんがタクトがいなくて駄々をこね始めたらしいから早く合流してあげないとな」



そして俺達も当初の目的地である櫓のある広場へと向かう事にした。



道中、マキナから気を失ってる間に何があったかの質問責めを受け、俺が把握している範囲で答えてやるとマキナは喜んだり悔しがったりしていた。


お腹が減ったというマキナの為にラピスとデュランが買い出しに行ってくれたおかげで、マキナが勝手に走り回ったりするような事はなく大人しく歩いてくれたので、すんなりと広場に辿り着くことができた。






広場に着いた俺達はまずマリア達と合流しようと思い周りを見渡したのだが、一面人だらけなので探すのは苦労しそうだ。


と思っていた矢先



「お、あの光はハイナのオデコかな?これだけ人がいても探し易いってのは助かるな。まぁ本人にそれを言ったら怒られるから言わないけど」



どうやって探すか考えていると、さっそくセルがハイナさんを見つけたようだ。




「おぉー!タクトにイリアにシスコンにその他じゃねーか!遅かったな!どっかで喧嘩でもして遊んでたのか?ギャハハッ、それならあたいも呼べよなっ」



「…タクト、おそい」



合流をするとさっそくマリアが俺の背中へとよじ登ってきた。


学園長の仮面を付けているのにすぐに俺だと理解したサディスとマリアはいったい俺をどこで俺だと認識しているのか疑問に思いつつ、一応自分が好きで仮面を被っているわけではない事を説明した。


それから 合流した3人の様子を見ると、マリアもハイナさんもウサクラさんの頭で胡座をかいて座っている小さなサディスも、地震による怪我などはしていなさそうで安心した。



「ハイナさん達も怪我はないみたいだな、よかった。さっきの地震もけっこう揺れたからみんな心配してたんだ」



「地震ですの?違いますわよタクトさん。さっきの揺れはマリアお嬢たまがクシャミをしたお姿があまりにも可愛すぎたので大地が身震いをしたのですわ。あぁ思い出しただけでわたくしも身震いしてしまいますわ。マリアお嬢たまの可愛さはまさに国宝級っ!大地が揺れるのも当然のことですわ」



うわぁ。

ここにも極まってる人がいたよ。





〝おおー!出てきたぞっ!〟


〝サラ様とジャスティン様もいるぞっ!来て良かったぁー!〟


〝キャー、王様ぁー!いつまでも独身でいて下さいー!〟


〝ほっほっほっ、あれがセントクルスの王様かぃ、若いのに威厳があるのぉ〟


〝一家に一台リードイスト様ぁ一家に一台リードイスト様ぁ〟




突然周りが騒がしくなり中央にある大きな櫓に目を向けると、そこには猫耳をつけた女性が立っており、そのすぐ後ろにサラ先生と八英雄のリーダーであるジャスティンがいた。


そしてその2人の間にはリードイスト王が立っていた。


猫耳をつけた女性が声を拡散させる為の小さな魔方陣が描かれている場所の前に立ち、広場に集まる人達へ向けて大きく手を振りながら声を発し始めた。


『カカカ祭りにお越しの皆様ぁー、楽しんでますかぁー!?大変長らくお待たせ致しましたっ。本日、セントクルスよりリードイスト王が直々にお越し下さり皆様にご挨拶をしてくださるとの事ですっ。それではリードイスト・セントクルス王、宜しくお願い致します。皆様、盛大な拍手でお出迎えくださーい』




そう言って場所を譲ると猫耳女性と入れ替わり、真っ白なマントを羽織ったリードイスト王が魔方陣の前に立った。


大きな歓声と盛大な拍手に出迎えられたリードイスト王は広場を見下ろしながら挨拶を始める。

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