野生のギルド長があらわれた。目の前が強制的に真っ暗になった。
さて、これから採取のクエストを受けるが、さてどうするか。早く終わらすと烈火のごとくご乱心のギルド長がいるし、かと言って一刻も早く元の世界に帰りたい俺としてはこんなクエストさっさと終わらせたいしな。それにいい加減脳内でのアニメ上映や、二次小説ごっこは難しくなってきた。まぁ、まずは目的のものを確保しますか。
とりあえずの目標が決まった俺はまずガリアの宿屋に後払いが可能かどうか交渉しに行った。俺としては親からお墨付きをもらった、必殺『大雪山土下座』くらいで許してくれると助かるんだが、さてはて。えっ?その必殺『大雪山土下座』って何だい?だって。仕方ないなぁ、では早速。説明しよう!必(ry
何か、俺の全五部形式の必殺技の習得シーンがカットされた気がしたがまさかね。とか言ってるうちに宿屋『鳴門』に到着した。色んな意味で日本風の名前に興味を惹かれた俺は意気揚々と扉を開けた。
「うっふーーーーん。いらっしゃいボウヤ。」バタン!
俺は速攻で扉を閉めると、全速力で走り出した。何だよあの化け物。一瞬で鳥肌がスタンディングオベーションしたぞ。だいたい何で黒のゴスロリなんだよ。2m越えの筋肉マッチョのゴスロリとか誰得だよ、マジで。あんなの鳴門じゃなくてSASUKEだろ、絶対! って、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!き、来たぁぁぁぁ!
「いきなり逃げるなんてどういう神経なのかしら、ボウヤ?」ゴゴゴゴ!
ヤバイ、殺気が凄すぎて何かゴゴゴゴ!って鳴ってるよ。てか、なんで何もしてないのに威圧だけで部屋が揺れてんだよ。
「すいません。いや、何かつい反射で。ほんとマジすみませんでした。」
まさか交渉以前に土下座をすることになろうとは誰が思っただろうか、いやない。
「まぁ、いいわ。で、ボウヤは何泊する予定できたのかしら?」
おぉ、意外に懐が深いおっさんだな・・・って何かすごい殺気が再び来そうだからやめておこう。
その後俺は現在の状況と宿代の後払いについて主人と話したが、やはり中々良い人みたいですんなりと話が決まり、今は採取のクエストの為に草原にいる。にしてもギルドはまぁまぁまともで宿屋もすんなり決まってラッキーなんて思ったのがいけないのか、俺の目の前には・・・
「よぅ!会いたかったぜ!」
世の大抵の男なら見惚れてしまいそうなほどの笑顔をしたドラグニュート、ってかギルド長がそこにいた。ハハハ、死んだなこりゃ。
「さぁーて殺り合おうか!新入り君!いやナイトだっけか。」
そう、俺はギルドに登録する際に前世の名前を使っていたのだ。まぁ俺の前世の名前には色々思う所があるが、こんな状況では中々に便利だから使わせてもらった。そんなことよりもこの事態に立ち向かわなければ。・・・・・はっ、そうだ!
「ちょっ、ちょっと待て!今は採取のクエスト中なんだよ。だ、だから戦うのは其の後でもいいか?」
「ふんっ。まぁいいか。」
よし、これで後は逃げるだけだぜ!勝った第3部完!
「まぁ、もちろん私も着いて行くからな!」
な、なん・・・だと。ハハハ、やっぱり死んだなこれ。
ーーーカグラsideーーー
やぁ、私の名前はカグラ。女だがギルド『ケルティス』においてギルド長を務めている。もちろんギルド長だから『ケルティス』の中では1番に強い。その所為か
未だに彼氏が出来ないこ・・ゴホンゴホン。まぁ、それはさておき今私は1人の新入りであるナイトとか言う奴のクエストに着いている。何故かと言われると私の本能が騒いだからだ。私たちドラグニュートは数が少ない珍しい種族故に他の種族に比べて生き残ることに関して様々な能力を持っている。例えば自分より強いものには直ぐに逃げれる様に相手の実力は見れば大体は分かる様になっているが、ナイトの実力はまったく分からなかった。いや、偽物みたいと言った方がいいか。とにかく今はそれを見極めるためにクエストに着いているのだ。
さぁーてお前の実力を早く見せてくれよ、ナイト!
ーーー
しっかしマジで着いてくるなあの女。まぁ見た目は可愛いし、アイツと戦えば今回の不幸は終わりだろうから幾分かは楽だろうな。そんなことより早くクエストを終わらせよう。
俺は欠伸まじりにそんなことを考えながらギルド長と共に目的地に向かった。しかし俺の不幸は留まる事を知らないらしいんだが、その時の俺はまだ知る由もない。みたいな、フラグらしいことを言ってみるがさてはてどうなることやら。




