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オタク勇者の英雄伝ではない何か  作者: ヒビキ
第二章 コリニード編
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あの日見たおっさんの名前を僕たちはまだ知らない

とまぁ、中々な強敵との戦いによって幸運にも無事に交通手段を手に入れることが出来ました。って、あれ?もしかしてこの後タイタニックなことになるのではと思いながら船旅を続けた。


やはり、見知らぬ場所の情報を知るためには商人が1番なのか、この世界について色んなことを聞くことが出来た。


例えば食べ物なんかはなぜか元の世界と一緒の物がほとんどだった。が、料理に関する技術が恐ろしいほど発達していないから例えると食材のまま食べるのが普通と言った有様である。

まぁ、そのおかげでカレーをこの船の船員にごちそうしたことでコリニードの情報を手に入れられたから素直に喜んでおこう。

他にもお金の話やギ、ギルドの話など様々だ。


で、今から向かうのは中央都市 ガリアと言う所で他の大陸との交流の中心らしい。そこには様々な種族がいるらしく、とても賑やかなそうだ。勿論魔族もいるらしく、魔族について船長に聞いてみると、


「魔族がどんな連中なのかって?そうだなー、一言で言えばすげ〜としか言えないな。彼等の持ってくる品はどれも一級品だしな。」


「しかし、アポロスでは魔獣の発生源として恨まれているが、あんたたちは恨んではいないのか?」


「はぁ?どういうことだ?」


「魔法は魔獣を生み出す。だから魔獣を生み出す魔力を持った他の種族は人間族から忌み嫌われているんじゃないのか?」


俺はあの国で聞いたことを伝えてみると、


「何だそのデタラメな話を信じていたのか?

」


思っていた通りの反応が返ってきた。しかしまだ情報が足りないため予想外のことに驚いたように船長に聞き返した。


「何?どういうことだ?」


「いいか、確かに魔力は生物を魔獣に変えるが、1匹生み出すのには相当量必要になるんだ。たかが魔法を使うくらいで魔獣が出ていたら世界は既に滅んでるよ。」


「じゃあ、どうして魔獣が生まれているんだ?」


「簡単な話だ。この世界の空気中に魔力があるんだ。それを過剰に吸った生物は魔獣になるらしい。」


「お、おい。ちょっと待て!それじゃあこの世界の全ての生物は既に魔獣になってなきゃおかしいだろ。」


「あぁ、俺もそう思ってたが、詳しくは知らないが魔力抵抗って言うのがあって、生物によって魔力に対する抵抗が違うらしい。それによって魔獣になるのとならないのが分かれるそうだ。」


「そうか。ありがとう。」


まさかとは思っていたが、本当にデタラメだとは思わなかった。あの国では魔力に関する情報が持っていないから誤った考えを持っているのも分からなくもないが、それにしてもあの国の王が本当に何も知らないとは考えられんな。もしや、あの王は知った上で秘匿しているのか?


俺は暫し考えていたが、さっきまでの戦闘で疲れたので考えることをやめた。









「おーい、着いたぞ!」


ゆったりとした船旅はタイタニックなことにならず無事に到着した。俺はあの後疲れと航海による適度な揺れが俺を夢の国へと連れていってしまった。そのおかげで随分疲れがとれた。体を伸ばし、その後肩を回してみるもまったく違和感が感じられない。よし、これなら大丈夫だな。


「ありがとう。随分世話になったな船長。」


「ははっ、気にすんなよ、ボウズ。お前さんからはカレーのレシピを貰ったし、うちの仲間も助けて貰ったから寧ろこっちの方が世話になったよ。」


「そうかい。まぁ、また今度会ったら、次は違うものを作ってやるよ。」


「そいつは楽しみだな。それでボウズはギルドに向かうのか?」


「あ、あぁ。一応そのつもりだが、何かあるのか?」


「まぁな。ギルド長はおっかねぇ人だからな、せいぜい気をつけな!」


「そ、そうか。わ、分かったよ。じゃあな、船長、それとみんな!」


俺は萎縮した身体を何とか奮い立たせ、船長達に別れを告げると、ガリアにあるギルド [ケルティス]へと向かった。




あれ、何かわすれているような?まぁ、気のせいか!






[中央都市ガリア]

他種族との交流が盛んなコリニードにおいてその中心的な立場に位置するのがガリアである。ここには日々たくさんの人々が訪れている。その中には人間族の姿もチラホラ見かけている。さらにここには4つの大陸の情報が随時入るので情報収集にはもってこいだ。


本当は早く神具の捜索をしたい所だが、生憎お金が無いため先ずは旅の資金を調達する必要がある。しかも、どっかの勇者みたいに勝手に人の家の棚を探れたり、モンスターを倒したら自動的にお金が入ってくることもない。素材を売れば足が付くため、レア素材を売ることさえできない。

はぁ。こんなことならギャンブルのためにもっと推理ものの漫画をもっと読んで、高度な心理戦が出来るようになっておくべきだったな。と後悔しながら俺は賑やかな街の中を歩いた。


そこは沢山の人で溢れかえっていた。街の華やかさも去ることながら、側を歩く人もまた華やかだった。右を見れば犬耳、猫耳などオーソドックスなものから、恐ろしい2本のツノを持ったまるでどっかの星の悪魔超人みたいなやつまでいた。因みに俺はラーメン派さ。

とまぁ、そんなケモナーから見るとまさに天国な街を暫し歩くと、遂にギルド[ケルティス]に辿り着いてしまった。はぁ、切実に帰りたい。


これ迄にないだるけさを抱えながら、ギルドの扉を開けた。







ギルド


それは異世界を舞台とする物語ではお約束の施設である。今や、異世界ある所ギルドあり。と言わんばかりである。そんな物語ではメチャクチャ強いか、凄く優しいギルド長が女の人がギルド長をやっているとか柄の悪い奴を倒して、俺Tueeeeeeなど夢のある職場だが、全てのギルドがそうだとは残念ながら言えない。何故ならあの世界では・・・





















あっ、そう言えばあのおっさんの名前聞き忘れたな。まぁ次会った時にでも聞いておくか。

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