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儀式

 あれから二週間俺以外の魔王候補がこの戦闘をできるようになってきた。

 閃はトリッキーな感じのスピード重視属性は【風】【火】。

 落雷は魔法を覚えるのがはやく今は伝説級の魔法を使えるようになってきた属性は【風】【火】【水】【土】。マジ化け物。

 鈴歌は剣の上達が早かった。あの俺の技を教えろとうるさい。属性は【火】【水】【土】

 魔王候補の奴らってかなり上達はやいよな………まるで隠してた力を引き出してるだけみたいな。まあどうでもいいか。

 あの模擬戦の後、ほかの奴らからいろいろと聞かれたが俺の世界では普通と言っておいた。

 「だからあのすごいの教えて」

 俺が城の書庫でここ百年の記録を読み漁っていると目の前に黒髪美少女が。

 「うっとうしい」

 白銀鈴歌。黒髪美少女。

 黒色の髪は普段眺めているだけならきれいで美しく触りたいとか思っているが今は邪魔。

 「お願い何でもと聞くからいうこと聞くから」

 手を前で合わせながらお願いしてくる。

 アルマがお姉さん系なら鈴歌は妹系かな?

 実際俺十六歳、鈴歌十五歳。ちなみに閃十五歳、落雷十六歳、アルマ二十一歳。

 「体をささげてもいいから」

 おもしろいことを言ってくる鈴歌だが俺は今アルマの好感度を順調に上げている最中だ。

 「いらないよ」

 きっぱりという。 

 「てか君じゃできないよ」

 「じゃあどうやったらできるようになるか教えて」

 「まず魔力を闘気にするところからだよ」

 「わかった!」

 急いで駈けて行ってしまう鈴歌。

 普段はクールなんだけど………

 まあそんなことは置いといて今日の午後は魔王のための儀式とかいう力を引き出す儀式をやる。

 これは俺も勇者版をやったことがある。

 確か概要はまず勇者召喚、その他の召喚系は召喚した時に刻印というものを張り付ける。刻印はこの世界の王族とか選ばれた人とかは最初から持っている。

 刻印はかなり便利でこれがあるだけで翻訳魔法つくし、ほかにも自分の才能を引き出す効果がある。

 その刻印で引き出した才能のたがを外すのが第一の儀式。

 第二の儀式はその才能に自分の体を合わせる儀式。ここで特殊属性ゲットできるあと魔王用ということで自分の体と力を合わせるときに魔族になる。

 そういえば、魔族ってなんなのという人がいるかもしれないが魔族っていうのははるか昔魔物が生態系の頂点に立っていた時のお話、魔物にいろいろされてた人をあわれに思った神様が作り出してとかなんとか。

 詳しいことは分かってないけど魔族は基本的に魔力を全開にしたときに背中に蝙蝠のような羽そして頭に羊のような角が出てくる。そのことを踏まえるとアルマってあの時本気じゃなかったんだよね。

 ………なめられてたんだね。

 もう一つこの前説明しなかった特殊属性とは火、水、土、風という基本属性を強化するもの。字面だけだと頼りないがめっちゃ強い。たとえば【破壊】属性の特殊魔法を使ったファイアーボールというテンプレ魔法とラグナロクという火属性特級魔法と呼ばれる魔法をぶつけるとなんと!ファイアーボールのほうが強い。

 ………刻印ってびっくりだよね。

 第三にその人に合う武器の生成、これがマジですごい。

 だって自分の魔力全部吸われるけどめっちゃすごい武器作れるんだぜ。

 嗚呼、愛しの聖剣。

 まあこの儀式は命の危険もあるからあんまりやりたくないんだけどね。

 そのことをアルマに言ったらすごい心配された。いやあ、好感度あげててよかった。

 午後からだからそれまで俺は本でも読んでるかな。

 そういえば今回と前とで特殊属性違うのかな?

 

 午後三度目の鐘が鳴る。

 三時くらいの時間。

 俺たちは最初に召喚された地下室にいた。

 冷えたくらい空間、その空間の真ん中に円形の模様。魔方陣があった。

 「もう一度説明いたします」

 ヴォルフさんが俺たちに儀式の説明をする。そして最後に

 「命の危険性がありますそれに種族変更というのもあるので遠慮されてもかまいません」

 と締めくくる。

 「俺はやるよ」

 俺は前に出てやるという。どのみちこれをやっとかないと刻印もちとの戦闘になったら死ぬ。

 それほどまでに刻印もちは強い。

 「私もやるわよ。おもしろそうだし」

 落雷も同調する。

 「私もやる」

 鈴歌も、

 「俺もやるっス」

 閃も賛成する。

 こいつらなんで普通に賛成できるの?頭っちょっとおかしくない。

 「クロキ、死なないでくれよ」

 アルマが俺の前に来て心配そうにつぶやく。

 「当たり前だろ、俺はアルマに会えなくなるのは嫌だから」

 微笑みかけるとアルマは顔を赤くしていった。

 「わ、私もその、おまえが…いなくなるのは、いやだから」

 おおっ!ついにアルマからも言ってきてくれるようになった。

 「大丈夫だよ、アルマ」

 アルマの頭をなでる。

 「ほんとに、死ぬなよ」

 顔を赤くしながらもこちらを見ていったアルマ。

 「わかったよアルマ」

 「あーっとあのクロキ様?」

 俺たちが甘い空気を発しているとヴォルフは困ったように言った。

 「ああ、ごめん」

 ささっと離れて行ってしまうアルマさん。

 「それでは儀式を始めます」

 きりっと顔を引き締めてヴォルフさんは言う。

 俺たちはあらかじめ教えられてた通り魔法陣の中に入る。

 パーッと輝く魔法陣。その光に俺達は飲み込まれた。

 

 目を覚ますとそこは暗い空間。

 おかしいな、儀式は確か意識がない状態で終わるっていうのに。

 考え事をしていると後ろから飛来する魔力の本流。

 俺はそれに気づき同じく魔力の本流を放つ。

 相殺する力と力。

 「誰だ!」

 「そんな緊張しないでいいぞ。転生の勇者よ」

 銀髪のグラマラス美女がいました。

 

そういえばファラス姫忘れてた

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