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我慢だ、我慢。

『元気?久しぶり、そろそろ、始まるみたいだよ。母さんとかは?』 

『孝子と喋ってる。博達も一緒だ』

タバコを吸い始める父。俺も続く。

『何か合ったか?』

いきなりの質問。なにかを感じたのか。

『俺、離婚した』

沈黙。タバコを吸う。

『そうか』

父は、一言。

また、沈黙。

『まだ、他には、伝えてない。後で、伝える。タイミングみて』

『そうか』

また、一言。

『そろそろ、行くか』

父は、何も言わず、歩く。

心なしか、歩くのが遅い。


兄貴達と合流して、法事が始める。

妹の子供達がなにか、喋ってるな。静かにしろよ〜

武雄おじさんの息子、従兄弟の秀俊ひでとしさんが挨拶が終わり、法事後のお食事会場のバスに、乗り込む。

隣の席には、兄貴が座る。兄貴も肥ったな。

『智、久しぶり。奥さんどう?元気?』

『元気だよ。いきなりだけど、兄貴、俺さ、離婚したんだ』

『は?久々でそれかよ。マジで?大丈夫かよ?慰謝料とか家とか』

『そういうのは、何もない。ただただ、離婚しただけ。そもそも、あっちの方が稼いでるし』

『そっかぁ~看護師だったよな。いつ?みんなに話した?』

『年明けに別れて、親父と兄貴、由香里以外は、知らない』

『そうか、親父だけかぁ~後で、言うんだよな?母親とかには。帰りに実家に寄れよな』

『そのつもりだよ。先に2人に、伝えたかっただけ』

『智、実祭、どうなのさ?1人って』

『最初は、辛かったけど、以外と慣れるよ。1人でいるのは。だけど、ふとした瞬間に、色々思い出すよ』

『うちは、子供、翔太しょうたはるかがいるから、大変そうだけど、もしもだけどな。まだ、智は、ましな方じゃないの?知らないけどさ、子供いるとドロドロって言うしな』

確かに、そうらしいけど、俺は俺で辛かったよ

だけど、それを兄貴に言っても、しょうがない。

『取り敢えず、落ち着いてから、伝えようと思ってさ。兄貴達に言えなかったよ。情けないことに』

『そんなもんじゃない。気持ちの整理つけるのってさ。俺なんか、小遣い減らされただけでも、落ち込むしw』

周りには、兄貴の嫁と子供達。由香里位しか、乗ってない。

今日は、、実家に泊まるつもりだ。家で、しみじみ飲もう。昼は、飲まない予定?


お店に着いた。

適当に座った。俺の右隣は、芳雄おじさんの子供、従兄弟のたけし3歳年下の独身。左隣は、義仁。

『猛、久しぶり〜』

『ご無沙汰しております。智さん。相変わらず、若いですね』

『そう?俺も髪、薄くなってきた。ほれ、親があれだからなw』

『そんな事言うなら、親父も兄弟ですので、俺も禿げますよw』

『それな。嫌だな。禿げるの。せめて、定年してからがいいな』

『そうですね。俺の職場は、みんな、ハゲかデブのおじさんしかいないですからね』

『猛って、仕事って何やってるんだっけ?』

『養鰻場ですよ。ウナギ育ててます』

『ほーすごい事してんだね。ウナギ食べ放題?』

『食べ放題ですよ。だけど、ウナギは、もういらない。たまに食べるから、美味いと思うけど、毎日、食べると、肉がいいって思います』

『そうだね、毎日は、俺も無理。ウナギでも、他でも。やっぱり、ほどほどだよな』

飲み物が配られる。俺は、ノンアルビール。離婚の話をしないだしな。

秀俊さんの挨拶の後、松花堂弁当を食べる。

猛、義仁も、ビールを注ぐ。

カンパイ。










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