俺の出番
今日の俺は、違う。気合が違う。
前から、行きたかった店を予約した。
朝8時に起きて、朝飯を食べ、昼メシのイメージトレーニングをした。よし、完璧。
11時半に仲間と駅で、待ち合わせ。
『おいーす。まだ、15分前だよ。早くない?』
『館林こそ。電車が、丁度いいのが無くてさ。それより、奥さん元気?理沙ちゃんだっけ?』
『おー元気、元気。今日も朝から、仕事に行ってるよ。これ、オーストラリアのお土産。』
館林は、リュックの中から、小さい袋を出した。
と歩き出す。
『サンキュー。なんだよ。2人で旅行に行ってたの?仲がいいね〜羨ましいなぁ〜俺なんか、ずーっと仕事だよ。マジでどうにかしてくれぇー。』
『何いってんだよ、旅行に行くため、休日出勤しまくったんだよ。マジ10連勤とか、ありえねーって。飲み会とかも、行けなくてさ。』
『頑張れぇー。カスタマーサービスって、そんなんなの?。』
『違うよ、今回は、たまたま。体調不良の人が、複数いたからだよ。だから、今日、代休。』
『奥さん大丈夫とか、文句言わないの?』
『言わないのよ。奥さんも今日で、七連勤だし、仕事って、そんなもんでしょ』
『館林さん、尊敬するっすw結婚して、変わったな、あの、サボり魔のお前がね〜』
『色々、考えるしな。酒、タバコやめようとかさ。悩みのない、お前が羨ましいよ。』
『なんだよ、あるに決まってだろ、今も悩んでんだよ。仕事とか色々。』
『何?転職でもするの?』
『それも含めて、色々だよ、色々』
『まあーいいけど。それより、高崎、別れ、いや、離婚したって、聞いた?』
『何、それ、初耳ですけど?なになに、いつよ?館林、誰に聞いた?』
『俺も、先週だよ。奥さんから聞いたから、間違い無いと。昔から一緒だったから、仲良しだし、前々から、色々あるんだとよ。友達の俺には、言えない何かが、あるんだろうよ。まだ、高崎に連絡してないしね。そうだ!お前から連絡してくれ』
『ヤダ。なんて、連絡すんだよ。離婚した?って聞けねーよ。こういうのは、こっちから連絡するもんじゃねーんだよ。待つの』
変な雰囲気なまま、到着。
さて、飯食うか?俺は、激辛マックスのスンドゥブを頼む。館林は、普通のサムギョプサル定食だ。
『なんだよ、サムギョプサルって』
『豚肉の』
『そうじゃねー、激辛とほ、言わないけど、辛いの食えよっ館林』
『これ、食いたいし、いいだろぅよ。食いたもの食って』
イライラする。けど、我慢だ。俺に付き合って、ここに来てくれたんだった。
『まあーそれも、美味そうだからな。後でひと口くれ』
『ヤダね。お前は、激辛食っとけ』
15分くらいすると、サムギョプサルとスンドゥブ来ました!!
『ヨッシャー、食うぞ』
『大丈夫かよ?辛そうだぞ』
『俺、辛いの得意なんだよ。カレーとか麻婆豆腐とか、スゲー辛いの食ってるから、余裕だよ』と
食べ始めたが、3口目には、口の中が…
嘘だろ?食えねー。辛い、辛すぎる。だけど、館林に余裕って言ってるから、ここは、我慢。意地で食わねーと、何言われるか、わかんねーしな。
やべぇー動きが止まる。
『大丈夫か?汗だくだぞ。』
『うわーマジ辛え、きつい。カレーの10辛より、全然、辛えー』
『なんだよ。お前、余裕って言ってろ』
クソっ言ったよ。頑張って食べるが…
サムギョプサルを美味そうに食いやがって。
少しづつ、食べる。
『うわーもう無理。限界。駄目だ。口が痛えし、手が震える。』
『なんだよ、まだ、三分の一しか、喰ってねーだろが』
『そんなに言うなら、お前食ってみろよ、マジ、よく喰った方だと思うよ。』
『俺は、辛いのそこまでじゃないから、サムギョプサル出十分なの。分かる?』
『今日は、ゴホ、ゴホ。調子が、ゴホ悪いんだよ』』
ちきしょう、館林め。
『無理すんな、帰ろうよ、太田』
うなだれて、店を出る(*>_<*)




