メカナイズド・ハート 67話
書類回です´д` ;動きが少なすぎて地味ですね。
ルーカスとエミーは山盛りの書類で出迎えられる。
全て、各隊員それぞれ分の給料や税金面での処理やコロニー管理局に提出するべき書類や安全規則に関する同意書や、ドックと備品に関するリース契約書の確認も求められる。
新しく仕入れたデジタルメモ帳のデータは一瞬でいっぱいになる。紙媒体のメモ帳も一瞬で一杯になる。
ろくでなしの集まりで構成されているが故に、基礎的な法律と条例についても認識しなければならない。占領地であるが故に、国際社会からも占領軍の動きは注目されている。
「もし何かトラブルが起きた場合は?」
「ほぼ確実にその様子が拡散されてプロパガンダとして宣伝戦に使われるだろうな。」
「面倒だな。いっそのこと下船禁止にした方が良かったのでは?」
「そんなことをしてみろ、反乱が起きるよ。」
不満のあまり、真面目なルーカスの口からもいっそのこと下船させないという暴論が飛び出す。
記入等が必要な書類も山ほどある。
手分けして片付けてしまうのが最良の選択だろう。
「エミーはこっちを頼む。ルーカスはこっちを、ところでクソ忙しい時にベルはどこいったんだ?」
「さっきタラップを降りて行ったのを見たよ。」
なんとか場を仕切って手早く仕事を終わらせようとするセルゲイは、最も書類仕事が得意なベルが肝心な時に限っていないことに気づく。
周囲を見回してベルを探すセルゲイにエミーは呑気に言葉を返す。
そこから数時間もしないうちに、山盛りの書類は徐々に姿を減らして確認済みの書類となり、種類別に書類が分別されてファイルやデジタルデータとして保管されるか、焼却処分にされる。
「むあああああああ〜。」
イライラのあまりルーカスは椅子からスクッと立ち上がる。その様子に残りの2人は隣で髪の毛を掻きむしり鬱屈を爆発させているのに目もくれず黙々と仕事を続ける。
「ハア、めんどくさい仕事ばかりだ。明日に回して今日は休憩しないか?」
「いやそうは行かないでしょ。その調子でやってると戦争が終わっちゃうよ。」
「確かに。」
エミーが宿題を後回しにする子供叱る母親のようなことを言う。
なんとか力を振り絞り、残り少なくなっている書類に目を向ける。部隊の衛生状態を維持するための検査の日程とその概要、とその書類には書かれている。
「セルゲイ、エミー、これ確認した方が良いかも。」
「なあに?」「なんだ?」
仲良く亀のように首を伸ばしてルーカスの方の顔を向けた2人に指でチョイチョイと手元の書類を見せる。
「「部隊の衛生状態を維持するための検査の日程とその概要?」」
2人の声が綺麗にハモる。
「死ぬほどワクチン打ちまくった上でさらに健康検査か?」
「それも3日後に?」
「みたいだね。」
うまいことペース上げる予定だけどいつも予定通りには行かないぴえん。




