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メカナイズド・ハート 63話

体調が崩れたため小説投稿が遅れました。

申し訳ないです。


ガチャッ ガチャッ ガチャッ


ハンドルを回すたびの金属の歯が噛み合う音がして給弾機のベルトから弾倉へと人間の腕と同等のデカさの砲弾が弾倉へと送り込まれていく。


「整備長〜、なんで元の給弾機で1発1発給弾するんですか?本国から送られてきた弾倉から一旦弾を外してもう一度詰め直すんですか?」

「ん〜、知らないの?それは弾倉の負荷を抑えるためだよ。薄型弾倉の多くは底面にあるスプリングで砲弾を押し上げて砲の薬室に送るんだけど、ずっと入れっぱなしだとスプリングが弱っちゃうのよ。」


背の低いぱっちりお目々を装備した少女は、同じような作業服で身を包んだ先輩整備兵に質問する。


「へえ〜。」


毎日同じように整備作業を続けてばかりで退屈し、疲れているのだろう、気の抜けた会話がボソボソとあちらこちらから聞こえる。


「みんな疲れ切っているな、給料が多くても使う機会は多くないし艦内での生活分は天引きだし当然か。」


ルーカスもまた、ようやく書類仕事から解放されて半ば虚な目で老若男女さまざまな整備兵達の動きを見守る。


「体でも動かすか。おいっちに、おいっちに・・・。」


おいっちに、おいっちに。


体を動かすたびに全身から不純物が全ての毛穴から抜け出すような感覚に包まれる。途端に今までなんともなかったのに急に全身に掻きむしりたくなるほどの痒みが訪れる。


「シャワーでも浴びてサッパリしたらまた仕事に戻ろう。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


サーッ


緩い温水がルーカスの肌を流れる。


ふう〜 あったかい


硬直していた全身の血と肉は熱すぎず冷たいすぎない穏やかな水の流れで蘇り、互いに手を結んでジルバを踊り出す。


艦の内部では常に室温が一定に保たれるように設定されているため、外気浴を楽しむことは難しいがシャワーを浴びれるだけでだいぶ違う。


ガラッ ガラッ


二重扉を開けてシャワー室に誰かが入ってくる。


「おや中隊長どの、お疲れ様です〜。」

「あ、お疲れさまです。」


入ってきたのは肩に使い古したタオルを載せている40代手前の隊員だ。


「シャワーは良いですよね〜、体中の痛みが抜ける。」

「まったくだよ、体を休めるにはこれしかない。」


「「・・・・。」」


ルーカスは自分の隊員と一言二言交わすと、再び瞑想状態に戻る。隣でシャワーを浴びる部下の方も瞑想状態になっているのか、かなり静かである。


戦争の喧騒から離れて1人で熟考できる時間は貴重だ。しかし、ルーカスの体は深い熟考よりも休憩を必要としていた。


重い瞼をなんとか開き、自室の扉をベッドに倒れ込む。狭い艦に閉じ込められる分すさまじいストレスが溜まり、ルーカスを睡眠に追いやるのだろう。

俺も眠い

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