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水着コンテスト 3

氷依に連行されて一旦、宿に戻る。

偶然、氷依が直斗を見かけて近づいたらカナがいた。

たぶん、仕事の話だろうとは思ったらしいが邪魔したら悪いと思い声をかけずに待っていたらしい。


「それで他の皆は?」


「花はそこよ」


「へっ?」


人気の無い壁の裏に花さんがいた。

タオルを体に巻き付け、オロオロとしている。


「なにあれ?」


「ふふ、恥ずかしいらしいわ。直斗、褒めてきなさい」


「………僕が?逆効果じゃない?」


「たぶん平気よ。あれじゃ何処にも行けないでしょ」


氷依に背中を押されて直斗は花さんの所へ向かった。


「花さん………………」


「ひっ!………直斗様。なぜここに?」


「氷依が教えてくれた」


「………お嬢様」


さすがに主である氷依に恨み言を言うわけにはいかない花は直斗と距離を取ろうと身をよじる。


「あの、直斗様………少し離れてくれませんか?」


「うん、これでいい?」


直斗は花と3メートルほど離れると向き直る。


「はい、大丈夫です。ですが水着がこれほど恥ずかしい装備だとは………………」


直斗は花を見るがタオルで隠しているので、どのような水着を花が着ているのかがわからないが、それならギフトに登録して浜辺にいったら水着になれば良いのでは?と思った。


「えっと、花さん。そこまで恥ずかしいのならギフトに登録して必要なときに水着になれば良いのでは?」


「えっ?………………なっ、直斗様、どうすれば良いのですか!」


直斗が疑問に思った事を花に伝えると、花は呆けたような顔から一転、鬼気迫る顔で直斗に詰め寄る。


「ちょっと、花さん。近い近い!」


「むう、メイドよ離れなさい!」


白夜が直斗と花の間に入って、なんとか詰め寄る花を押し止めていた。


「ハッ!………すみません。ですが直斗様………………」


「そんな顔をしないでください。やり方は簡単ですから、花さんのギフトを貸してください」


直斗は花にギフトを借りると花にタオルを捕って水着を見せるように言った。

花は一瞬、躊躇したが素直にタオルを外す。

花の水着は肌の露出もおさえ目の大人っぽい感じの緑色の水着だった。


「花さん、良く似合っていますよ」


直斗は素直に思った事を花に言った。

残念ながら直斗はギフトの操作で花の顔を見ていなかったが、花の表情は珍しく笑みを浮かべていた。


「これでよし!花さんもういいてすよ。水着を第2装備に登録しました」


「本当ですか?助かりました。直斗様、ありがとうございます」


ギフトを花に返した直斗は操作のしかたを花に教える。

花は頷いて普段着のメイド服に着替えた。


「あら?着替えたの花?」


隠れていた場所から出てきた花を見て氷依が聞いた。


「はい。さすがに恥ずかしかったので………」


「そう、でもまた着替えるのが面倒じゃない?」


「それは大丈夫だよ氷依。ギフトに登録しておけば問題ない」


「ギフトに登録?………どういうこと?」


直斗は氷依にも同じ説明をする。

氷依の目が驚きに開かれ、直斗にギフトを渡して水着を登録してもらう。


「便利ね。やっぱり欲しいわ白夜が」


ビク!と体を震わせて白夜は直斗の背に隠れる。

直斗は苦笑いを浮かべる。

そういえばと直斗は氷依に姿が見えない魅沙について聞いてみた。


「魅沙さんは?」


「ん、魅沙なら宿の部屋で猫耳を防水加工にしますと言って頑張ってるわ」


「そうなんだ。………先に浜辺に行く?」


「そうね?花、見てきてくれる。時間がかかりそうなら先に行きましょう」


花はさんは氷依に頷いて宿の中へ入っていった。

その間に直斗はカナと話した内容を氷依に話す。


「そう。あと2日分の宿代を払っておけば良いのね?なら今のうちに払っておきましょ!それと依頼については明日の夜に皆で集まって話し合いをすればいいわ」


そう言うと氷依は宿のおっちゃんに話をつけてプラス分の宿代を払う。

その時に二階から花さんと魅沙が姿を見せた。


メイド服の花さんと後ろから赤と白のラインが入った水着を着た魅沙が降りてくる。


「お待たせしました」


まっすぐに魅沙が直斗の前まで来る。


「えっと、とても可愛いらしい水着ですね」


「はい!ありがとうございます。でも………少し恥ずかしいですね」


そう言うと魅沙は豊かな胸元を隠すように腕で隠す。


「魅沙さんもギフトに水着を装備登録をします?」


上で花さんに聞いたのか、魅沙は頷くと直斗にギフトを預ける。


「………え。………痛ッ!」


花さんにしてもらえばと言おうした直斗の足を白夜が踏みつける。


「マスター、女性に恥をかかせたら軽蔑しますよ?」


白夜の顔を見て直斗は勢いよく頷くと魅沙の水着をギフトにとりこんだ。


「みんな揃ったわね。じゃ遊ぶわよ!」


氷依のあとに続いて宿の前の浜辺に行く。

午後の熱い日差しに砂浜は焼けたように熱く、海水客が大勢いて楽しそうに泳いでいた。


直斗は借り物の日除けの傘を砂浜に立てる。

ギフトがあるので荷物係に残ってい必要もなく、傘の先に直斗の名札を下げておけば良いだけだった。


「じゃあ、行きましょう!」


氷依の掛け声でギフトから水着を装備して裸足で砂浜を駆ける。


「「「「あっついぃぃ!!!!」」」」


白夜以外の四人が熱せられた砂の上で小刻みにジャンプする。


「マスター、カッコ悪いです」


直斗達はなんとか海までたどり着き思い思いに海で遊ぶ。


親子連れやカップル、若者や年老いた者など様々な人達が楽しんでいる。

初めての海で直斗は泳ぐ。

泳ぎじたいは習っていたので問題ない。


氷依に花さんも泳ぎには自信があり、楽しそうに泳いでいた。

ただ魅沙は泳いだことがないようで浮き輪を使用している。


それを見かねた花さんが泳ぎを教えている。

僕は白夜と明日、開催される水着コンテストの会場に来ていた。


急ピッチで造られていく会場をボーと眺める。

円周に造られていく客席に六角型の舞台、水着コンテストの会場にしては物々しい感じがする。


「マスター、こんな見せ物みたいな会場なんですか?」


「さあ?なんか変だよね。………白夜、辞めとく?」


「いえ、どのような仕掛けがあろうともマスターに勝利を!」


「いやいや、そこまで本気にならなくても」


「いいえ。やるからには勝ちにいきますよ」


程ほどにね。と直斗は白夜に声をかけて氷依達のいる場所まで戻った。


陽が暮れるまで海で遊んだ直斗達は海水を落とすべく宿でお風呂に入った。

お風呂に入りさっぱりした直斗達は夕食を食べるために町に繰り出す。

魅沙がお寿司が食べてみたいですと言ったので近くのお店に雪崩れ込む。


新鮮な魚介類に酢飯のお米を合わせたお寿司にあら汁と、お寿司を満喫した一同は明日に備えて休む事にした。


翌朝。水着コンテストに備えて軽めの朝食をとり、宿の部屋で準備と鋭気をやしなう。


直斗は白夜に付き合い、もう1着の水着を着た白夜に可愛いく見えるポーズとか角度など色々と付き合わされた。


「マスター!これで優勝は白夜のものです!」


「はいはい。頑張ってね」


気合いが入っている白夜に直斗はおざなりの返事を返す。

プク~、と膨れる白夜の頭を撫でて機嫌をとる。


水着コンテストの時間が近づいてきたので、氷依達と合流して会場に向かう。

かなりの人気があるのか、同じ方向に行く人が多い。


会場に到着して直斗達は目を疑う光景を目にした。


ー水着バトルコンテスト会場ー と。

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