ゾンビ王国10
目の前にいる冥骨兵をひたすら殴り倒す。
倒しているうちにわかったことだが、頭を破壊しても胴体から切り離さないと消滅しない。
頭蓋骨が半分になっても動いた時は驚いた。
倒したと思った冥骨兵が襲いかかってきたのだから。
その事はすでに白夜にも知らせてある。
カルシウム不足なのか面白いほど骨が脆くて助かっているが。
僕と白夜の周りには20個ほど魔石が転がっているがとても拾っている暇がないほど忙しい。
いまだに多くの冥骨兵は亜弥音に群がっているが、僕達に気づいて向かってくる冥骨兵も多くなってきた。
これを見ると思い出す、あの時は土のゴーレムだったが大軍のゴーレムが襲ってきたあの光景と。
あの時は不思議なほど力がでた。
ご都合主義というか自分の有利に事が運んだし力がでた。
あの低レベルな状態で色んな事ができた。
やはりあの僕は僕であって僕ではなかったのだろう。
本体はここで眠り、魂だけがあの世界にいって人となり活動した。
卑弥呼の創りし世界は何を目的としていたのだろうか?
氷依、花さん、魅砂にエリーナ………。
(うん?エリーナ………)
彼女はハーフエルフだった。
なにか引っ掛かる。
いや考えすぎか、あの学園にいたのは全員が卑弥呼に囚われている日本人の魂の力が形になった姿のはず。
他にも獣人の姿をした日本人もいたから違和感はないはずなのに僕の頭の片隅に何かが引っ掛かった。
他にも他種族の姿をした日本人がいたから違和感はないはずなのに僕の頭の片隅に何かが引っ掛かった。
「マスター!!!」
「え?」
白夜の大声がすぐ耳元で聞こえ我にかえる。
「ボーとしているなんて余裕ですね!今は戦闘中ですよ、死にたいのですか!」
「ご、ごめん」
白夜に怒られて僕は意識を戦闘に集中する。
目の前には迫り来る冥骨兵はまだまだ大勢いる。
剣を振るい盾で僕の攻撃を弾くが魔弾衝撃波のおかげで2体1発で倒せる僕の体はまだまだ軽い。
レベルも上がっている事から冥骨兵はゾンビよりもいい経験値稼ぎになっているが、敵が多すぎてギフトの中身を確認できない。
なので魔法や技が増えているかの確認ができないのが残念だ。
ブルブルと2回ギフトが震えるのを感じたから2レベルは上がっているはずだ………たぶん。
白夜を見ると軽快な動きで冥骨兵を翻弄して破壊している。
新しい体に進化してあの圧倒的な腕力がなくなり華麗な動きに変化した。
あの腕力があれば五郎を相手でもワンパンで仕止めただろうに。
あの力を捨ててでも白夜は今の姿になりたかったのだろうか?
周辺を見るとずいぶんと前の方へと突出して冥骨兵がこちらに集まりだしている。
できる限り最小限で倒さないと体力がもたない、僕はわざと盾に拳を当てて冥骨兵を倒していく。
物体を通り越して攻撃を当てる事ができるこの力は使いこなせばかなり強力な攻撃だ。
そのかわり剣などの武器をが持てず、近接戦闘の殴りあいしかできないが。
時間にして20分は経過した、亜弥音には近づかないようにして冥骨兵に対処していると亜弥音の近くで爆発がおこる。
「なんだ?」
「わかりません。ですが、敵が我々から離れていきます」
光に集まる蛾がより強い光に誘われたかのように後続の冥骨兵が僕達から亜弥音の方へと戻っている。
「まさか………」
あきらかに僕達とは別勢力が冥骨兵と戦闘をしている。
あと20分以内で天井が爆発してここいら一帯が埋め尽くされると知らないはずがないのに………。
「あれは桜ですよマスター」
ドン!ドン!ドン!ドン!
立て続けにおこる爆発音、僕達が相手にする敵が全て向こうに行き手持ち無沙汰になる。
「桜?そうするとやはり亮さんがやっているのか?」
「たぶん。ですが効果的です。広範囲に冥骨兵が吹っ飛んでますよ」
それを見ながら僕達は体力を回復させる。
と言っても回復薬の持ち合わせがないからその場で休息をとるだけだが。
「マスター、どうします?あそこに飛び込みますか?」
時間稼ぎならこれで終わりでもいい。
もうこの近くに冥骨兵の姿がない。
亮さん達にしてもあの行動が隼人さんの指示でやっている可能性もあるし。
「わざわざ行かなくもいいかな。あれも作戦かもしれないし」
「いや違うぞ」
「へ~、違うのか」
「ああ、あの馬鹿の独断だ。桜も着いていたし無茶はしないと思ったのに」
「えっ?」
振り向くとすぐ後ろに隼人さんが来ていた。
「隼人さん?!」
「なんだ?」
「どうしてここに?」
「敵がいなくなったからな」
「そうですか………」
後ろを見ると新人君達が安心したのか座り込んでいる姿が見える。
「で、あれはどうします?」
厳しい表情で亮さん達が戦闘をしている場所を見る隼人さんに聞いた。
「どうもせんよ。あれが亮の選択なら止める気はない」
すでに爆発準備が終わっているから亮さんはあそこで戦闘を開始したのだろう。
「あれを見ると加勢したら天井を爆破しなくてもよさそうですよ?」
「そうだな、アレが大量にあればな」
その言い方に引っ掛かりを覚え僕は亜弥音の近くで戦闘をしている亮さんの戦いを見つめる。
さっきまであれほど聞こえていた爆発音が聞こえなくなっていた。
「弾切れだ。爆弾が大量にに置いてあるわけがないだろう。亮の奴、妹を巻き添えにしやがって馬鹿が!」
残り時間が10分を切っている。
亜弥音に群がっていた冥骨兵もだいぶ数を減らしている。
あれならば天井爆破まで余裕で時間が稼げるだろう。
「本当にここを放棄するんですか?」
「ああ。ヴァルサスに目をつけられた、例え今は凌げても未来はない」
「どこに行くというんです?」
「………もはや逃げ道はない。俺と茜はここで皆と運命を共にする覚悟だ。だが直斗、お前はセブンスターに逃げろ。ミナホが居なくて幸いだったな」
そういえばミナホの姿が見えなかった。
忘れていたわけではないが、彼女がここにいないのはおかしい。
「ミナホはどこへ?」
「お前がゾンビ狩りに行った日にセブンスターへ向かった。済まないが直斗もミナホの元へ行ってくれ。ここの事を伝えてほしい」
「………あっちで暮らせと?」
「ここに呼び戻すことはもうできないからな、亜弥音がいなければ何もかも終わりだよ………」
「それで………えっ?」
僕は目を疑った。
亜弥音の上の方で魔法による爆発がおこったのだ。
「チッ!冥魔骨兵までお出ましかよ!」
「冥魔骨兵?」
「ああ、骨の癖に魔法をつかいやがる厄介な奴等だ。奴等がいると下の冥骨兵がこっちに来るぞ」
「なんで?」
「冥魔骨兵は殲滅部隊だ。あいつらが来ると冥骨兵は更なる敵を求めて動き出す」
その言葉通り、冥骨兵が亜弥音から離れてこちらに動き出そうとしている。
それを止めようと亮さんと桜が必死で冥骨兵を攻撃している。
遠目だが二人の動きが悪い。
あの大軍を相手に戦闘をしていたのだから無傷ではなかったのだろう。
「隼人さんは後ろの人達を連れて後退してください」
「直斗お前は?」
「僕はアレを抑えます」
「マスター、私達ですよ」
「お前ら………」
「早く行って下さい。亮さん達を連れて僕らも逃げますよ」
「………チッ、わかった。どうせ死ぬなら道連れにしてやろうと思ったがお前に任せる。最後ぐらい妻と一緒に居てやるさ。だから直斗、死ぬなよ」
そう言うと隼人さんは僕に回復薬を2本放り投げる。
僕はそれを受け取り白夜と共に迫る冥骨兵に向かい走る。
「兄さん。もうダメだ」
「うるさい!嫌ならお前は逃げろ」
「どうしたの?いつもの兄さんじゃないよ」
「フ、アハハハ!お前こそいつもよ饒舌じゃないか!俺は強くなるあんな屈辱はもうたくさんだ!」
狂気に満ちた兄の目を見て私は落胆した。
頭から血流し身体中が痛む。
本当なら天井に爆弾をセットするだけで亜弥音様に群がる冥骨兵を相手にする必要もなかった。
隼人様からもそんな事は言われてはいない。
全て兄の独断だ。
もちろん私はそれを止めた。
兄はそれだけでは満足できなかったようだ。
隼人様から渡された爆弾の余りを持って下におりた兄は鬼気として冥骨兵に爆弾を投げる。
そんな兄を見捨てる選択肢は私にはない。
私はここで死ぬだろう。
亜弥音様と兄と一緒に………。
「桜!」
「え?」
兄の叫び声で我にかえる。
いけない戦闘中に余計な事を考えていた。
そんな私の目の前に兄の顔、その胸には剣が飛び出していた。
兄の口から血がごぼれ私の頬にかかり流れる。
「なんで………」
兄は微かに微笑み崩れ落ちる。
その背後に赤い目をした冥骨兵が私を見ていた。
「ああ。もういいや………」
崩れ落ちた兄を抱きしめ私は歪む視界で冥骨兵を見る。
私を取り囲む冥骨兵が一斉に剣を振り上げた。
「亜弥音様、どうか兄さんと一緒にいつまでも………」
ギュッと目をつむり最後の時を待つ。
「………………え?」
数十体の冥骨兵の中に僕は飛び込んだ。
列をなして迫る冥骨兵、今の僕の射程は1メートルだ。
一撃で2体を倒す。
密集している敵にはこれが面白いほど効果的だった。
(マスター、私は冥魔骨兵を殺ります)
(わかった。でも5分だけだよ。それ以上は巻き込まれる)
(了解です。最速で行ってきます。マスターも気を付けてください)
白夜はそう言うともの凄い速さでここから離れていく。
僕も負けじと冥骨兵の中をくぐり抜けていく。
まともに全員を相手にする必要はない。
亮さん達を回収して撤退する。
それだけで冥骨兵を足止めできるはずだ。
最低限の冥骨兵を倒して道を作る。
亮さん達までもうすぐだ。
彼等の戦っている姿が見えてきた。
「桜!」
不意に亮さんの絶叫が僕の耳に届いた。
声のした方を見ると冥骨兵に背後から剣で胸を貫かれた亮さんの姿を見た。
崩れ落ちる亮さんを抱きしめる桜に冥骨兵がその剣を振り下ろそうとしていた。
「クッ、間に合え!」
全速力で冥骨兵の間を抜け桜の方へと向かいたいが冥骨兵が邪魔をする。
とても桜を助けるのには間に合わないと思った。
何かひとつ冥骨兵の動きを止めてくれれば………………。
もうすぐたどり着くのに桜を助けられない。
振りおろされた冥骨兵の剣が桜を貫くと思った時に桜の頭上から木の枝が落ちてきたのが目に入った。
それが桜の頭上にくると光を放ち冥骨兵を消滅させてしまった。
光に包まれる桜は驚きの表情でそれを見ている。
「桜!」
「えっ?………直斗」
「無事か?」
桜の前にたどり着いた僕は声をあげて桜を呼ぶ。
頭上の亜弥音の枝が桜の目の前に静かに目の前に落ちてくる。
それをボーぜんと見つめる桜がその手に枝を掴むと亜弥音の枝がその光を消した。
「は、はい」
「なら行くよ」
「………はい」
抱きしめていた亮さんの体を離して床に寝かせる桜。
僕は桜の手をとり立たせると隼人さんがいた通路に向かい桜と走る。
一瞬、桜の体が重く感じたがすぐに僕と並走して駆け出す。
「亮さんは残念だったね」
「………いえ、最後は本当の兄に会えましたから………」
「そう」
一言だけ言って僕は向かってくる冥骨兵を素早く殴り倒して通路に急ぐ。
残り3分はきっているはずだ。
白夜も上手くこっちと合流できるといいんだが。
僕の目の前に通路にたどり着く為に邪魔な冥骨兵の一団がいた。
やはり全部を亜弥音側に引き付けるのは無理だった。
それでも40体程だから頑張ったほうか。
僕は覚悟を決めてその集団に突っ込む。
なにせもう天井から爆発音が響いている。
「全部が爆発するのに5分かかる」
亜弥音の方では崩落がはじまっている。
それに巻き込まれる冥骨兵。
まだ僕達の真上からはパラパラと石や砂が落ちてきているぐらいだ。
「わかった。一気に抜けよう」
意を決して冥骨兵の団体に近づいたとき、僕達の接近に気づいた冥骨兵達がこちらを向き武器を構える。
面倒な事になったと思っているとその団体の側面から白夜が突っ込む姿が見えた。
(マスター、ここは任せて下さい)
ぐぐっと大きく回り込んで来た白夜は冥骨兵の団体の横に接近して目の前にいる冥骨兵に右腕の真っ赤に燃えるガントレットで殴り付ける。
ボン!と大きな音と破裂音、白夜の目の前が赤い炎で広がり次の瞬間に冥骨兵の団体が吹き飛ぶ。
目の前の敵がいなくなり遮るものが無くなった。
「桜、今の内に走り抜けるよ」
「え、はい!」
目の前の冥骨兵の一団が吹っ飛んだ事に驚いていた桜だが僕に声をかけらたことで気をとり直して並走する。
白夜も僕の隣に来て並んで一緒に走る。
後ろはすでに凄い事になっていた。
通路に入りチラリと後ろを振り返ると神木 亜弥音が崩落のせいで巨大な岩が当たりなぎ倒されるのを見てしまった。
亜弥音の天井部の2階層を落とすなんて、本当に死ぬ覚悟を決めたのだな先生達は。
この亜弥音洞を支える命綱を自らの手でそれを絶つとは………………。
「マスター、階段です」
まだ無事に原型をとどめている階段に飛び込み駆けおりる。
亜弥音からの力の供給が切れたことから洞窟施設の明かりは消えてしまう。
僕と桜は白夜に再び暗視をかけてもらう。
4階層に着くと直ぐに上から轟音と体が揺れるぐらいの震動がきた。
「計算通り落ちたと思う」
僕の腕を掴みながら4階層の天井を見つめ桜が言う。
天井や壁に無数の亀裂が走るのが目にはいる。
まだ崩れ落ちないよだが油断ができない。
周囲の灯りもだんだんと暗くなってきていた。
「はやく抜けましょうマスター」
それに頷いて僕達はまた全力で通路を走った。
5階層に下りる階段に近づいてくる。
途中で明かりは消えて真っ暗になったが白夜の暗視のおかげで走るのには支障がなく助かった。
流石に近くに残っている人はいない。
背後の通路は上の重みに耐えられずに崩れ落ちていっている。
5階層の階段にたどり着いた頃には土砂で通路が埋もれた。
荒い息を吐きながら下に下りると隼人さんと先生が手に明かりを持ち僕達を待っていた。
「先生!」
「直斗か?」
さすがに冴えない表情を先生はしていたが僕を見て。
「無事でなによりだ」
僕の肩に手をおき再会を喜んでくれた。
「ん、亮はどうした?」
僕、白夜、桜とその姿を確認した隼人さんは亮さんがいないことに気づく。
「………兄は」
うつむく桜が肩を震わしているのを見て隼人さんは察したようだ。
「馬鹿が………」
桜から視線を外し隼人さんは苦虫を噛み締めたような表情で吐き捨てる。
「………兄さんは、私を守ってくれました」
ポツリと呟いた桜の言葉に隼人さんの表情がやわらいだ。
「そうか、なら良い。直斗、まだ転送陣は生きている。早くここから逃げろ」
「………先生達は?」
「私は皆と共にするさ。隼人もいるし、寂しくはないから直斗は行きなさい」
「同じく。ここで生活をしていた皆も同じ覚悟を持って生活をしていた。向こうにいったらミナホには運が良かったなと伝えてくれればいい」
二人の覚悟が伝わり僕はなにも言えない。
どう言えば正解なのかなんてわかるはずがない。
僕達のまわりに静かな時間が流れる。
「………先」
ドン!ドン!ドン!ドン!
「えっ?」
突如、エレベーターの内側からこじ開けようとする音が響く。
「まさか亜弥音の中を通って来たのか?」
各通路は土砂や岩で潰れたはず、冥骨兵はそこで進行が止まるはずだった。
だが、奴等は亜弥音の中を通るエレベーターを進入するルートに選んでやって来た。
「直斗、早く行け!俺が抑える」
「直斗、行きなさい」
「直斗。元気で」
3人が僕から離れエレベーター前で陣取る。
僕はその場から動けず固まる。
「マスター、どうします?」
「………………」
白夜の問いかけにも答えられない。
頭の中でグルグルと、どうする。どうする。と反響して考えがまとまらない。
(もう時間がない。行くのが正しいのか?他に手はないのか?………もうやめよう。先生の言っている方が正しいのかもしれない)
もうすぐエレベーターの扉が破壊されそうだ。
最後に3人の姿を目に焼き付けて僕は転送陣に行こうと決意したとき不意にこう思った。
(先生達も死ねばゾンビになるのかな?あのしろさんみたいに綺麗な………………アッ!)
思い出した。
最後に信長が言った事を。
「歓迎すると言った………」
「マスター?」
自然と笑みがこぼれる。
それを白夜は不思議そうに見上げる。
「先生!」
僕は先生の元へ行きゾンビ王国の事を話した。
「………面白い。直斗が接触した信長という男、話してみる価値があるか………」
「どうせ死ぬ覚悟をしているなら最後まで足掻きましょう先生」
「おい!もう来るぞ話しは後にしろよ」
僕と先生が話している姿を見て隼人さんが怒鳴る。
確かにもう冥骨兵が出できそうだ。
「よし!隼人、あのダンジョンに皆を連れて行くぞ」
「なに………マジかよ」
「あそこへ?」
隼人さんは驚きをもって、桜は本当に?と半信半疑で先生を見る。
「直斗は私と一緒に食料庫へ来てくれ。お前のギフトに食料庫の物資を全部中に閉まってほしい」
どれだけの物があるかはわからないが、上限解放されたギフトのBOXなら問題ないと思う。
けど、ここをほっといていいのか?
「マスター、私が茜の代わりに残ります」
「いいの?」
「はい。私のガントレットリボルバーにはまだ弾が実装されてますから」
白夜は両腕のガントレットを僕に見せる。
片腕6連シリンダのガントレットには赤い輝きが4つ、両腕を合わせると8つあった。
「私のガントレットは相手の魔法吸収して実弾として使えます。冥魔骨兵の魔法を吸収したのがまだ残っているのでお任せをマスター」
それならここを白夜に任せるのもアリだ。
「頼む白夜!」
「はい!」
僕と先生は急ぎこの場を離れ食料庫へと向かった。




