3冊目 ファンタジー突入
やっとファンタジー突入です。
作者はもう勉強を諦めました(真顔)←
目が覚めたら、天蓋点きのベット(キングサイズ)で寝てました。
神様コレは一体どういったご了見でしょーか。
「目が覚めたか?人間」
「・・・あー・・・えっと、なんだっけ・・・・・コ、コル、テ・・・・チ・・?・・・・・・・・・・コルっち!」
「殴り殺されたいのか?」
「すみません・・・・・・」
目の前には美形。口悪いけど、これでも吸血鬼らしいです。いや、逆かな?吸血鬼だから口が悪いのかな?いやいや、コレは偏見だ。控えないといけない。
キングサイズの、一生に一度お目に掛かる事も普通はないだろう金持ち道具をしげしげと見詰める。淡いピンク色をした枕やシーツの手触りも凄く気持ち良い。これが絹織物って奴なんだろうか。
さわさわと堪能していると、耳に悪いキンキン声が聞こえてきた。
「これから我らが王との謁見がある。その薄汚い身形を正してから廊下に出ろ人間!」
どうやらめちゃめちゃ嫌われたらしい。ものすっごく嫌そうな顔でこっちを見ている。これだけ嫌われるとこれ以上何をしたって嫌われる事もないので気が楽だ。
因みに私は、最初のあの物云いで協力者とかはあっても友達はないと判断済みだ。
「イヤ、ソレ以前に、ここは何処デスカ?」
「外空だ。お前達人間の居る世界の外にある世界だ」
「世界の、外ォ・・・・?」
「そうだ。僕達の世界だ。エナの豊富にある素晴らしき理想郷!」
語る視線は熱っぽくて、この世界が大好きなんだとすぐに分かる。
彼はきっと、この世界で、幸せに生きて居るんだなぁ。と思った。
「えーっと、まず、その『エナ』って何ですか?」
敬語なのはこの前の恐怖体験と彼がデカイから、そして信用していないからだ。
別に敬意を表している訳ではないから!と、誰かに云い訳してみたくなったけど、そんな相手は勿論居ない。
彼は眉間に皺を寄せて溜息を吐くと、仕方がなさそうに話し出した。
「エナは生き物が生きる上で必要なエネルギーの事だ。
僕達はそれがあるから、お前達よりも長く生きるし、強靱な肉体や、強力な力を持っている。
外空はエナの発生源であるホールの近くにあるから、お前達の内空よりもエナに溢れているんだ」
「・・・で、私はなんでこの、ガイクウとやらに呼ばれたんですか?」
取り敢えず、理解する事は放置した。多分一生理解出来ない類の話だ。
だったらとっとと帰ろう。今日は私の好きなグラタンだ。
友達から貰ったポッキーも食べたいし、お誕生日メールの返信もしなきゃ。
「お前が光の賢人だからだ」
「・・・なんですかそれ」
思わず呆れた声が出てしまった。むっとした顔で睨まれて慌てて顔を引き締める。
「世界が別れた話は知っているだろう?内空と外空の別離の話だ」
「いや、知りませんから」
「そんな事はありえない!女神が此方の世界に戻ってきた時に話したと云っていたのだからな!しらばっくれても無駄だぞ!」
「いや、知りませんから!女神って何だよ、どうしてそんなファンタジーな話になってるんですか。何?私は魔王でも倒しに行くんですか!」
「ん?魔王か?魔王は今ぎっくり腰で既に倒れて居るぞ?あの方も年だからな」
「居るんだ!て云うか魔王既に瀕死?!」
どうしよう。世界を侵略もしていないのに魔王もう瀕死だよ!世界中の魔王ファン、いやファンタジー好きが泣いちゃうよ?!て云うか私が泣きそう。夢がぶっ壊れた。
私が打ちひしがれているとコルッチ(この際これで呼んでやる)は私の手を取って無理矢理立たせた。
「王が待って居る。直ぐに身形を正せ」
「はいはい」
取り敢えず鏡の前に移動して髪の毛を手串で整えたり制服をパンパンと叩いた。
それからコルッチは私の腕を掴んで歩き出した(逃げられない)。
真っ赤な長くてふかふかした絨毯の上を歩く。壁は金色で思わず見取れてしまうくらい綺麗だった。本当に何処のファンタジーだろうか。
10分くらい歩いて(広すぎる)行くと銀の鎧を着た兵隊さん達が見えてきた。その人達はコルッチを見ると直ぐさま姿勢を正している。
・・・コルッチって、実はめちゃめちゃ偉い?
そんな疑惑を持ちながら廊下を進むと一際大きなドアが現れた。なんかこう、王様が居そうなデカくて分厚い両開きの扉だ。
コルッチは私をチラリと一瞥すると、何の躊躇いもなくその両扉を開けた。
ヒーローは
コルメティスカ・ロザ・メイス。
ヒロインは次くらいに出てくる予定(予定は未定です。悪しからず)。
作者が名前忘れないか心配。




