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EVIL ARMY ≪イビル アーミー≫  作者: ハム亮
第一章 初めての戦い
22/22

21話

次の日の朝




ハンイはいつものルートの道を学校へ向かうために歩いていた。

普段はもっと遅く家を出るのだが、あることを確認するためにいつもより早くに起きて家を出ている。

そのあることは…



「着いたな…」



ハンイが到着したのは昨日、彼が事故に巻き込まれたあの坂道がある横道である。


朝起きたハンイは昨日の出来事を信じることができず、昨日起こったことが夢であることを確認するために事故の現場に来ていた。まさに現実逃避である。



「無い…」



道には亡くなった人を尊ぶ花束や野次馬などの姿はまったく無く、おかしいところが無い普通の道だった。確かに昨日、出会ったユニという女性は事故をもみ消したと言っていたが、少しは痕跡が残っていないかハンイはあちこち探す。

しかし、少しも血の跡などの痕跡を見つけることが出来なかった。

もし、見つけることができれば昨日の出来事が夢ではないことを実感できるのだが…



「無いってことは…うん!!夢だな。そうしよう」



完全に現実逃避である。



「もう忘れて学校に行こう…と?」



昨日あった出来事を完全に夢の中で起こったことにして、歩き出したハンイの目の前に映ったのは車が通る車道の真ん中で転倒して倒れている老人の姿だった。

老人は何度も立ち上がろうしているのだが足を痛めたのか立つことができない。



「や、やばくないか?」



心配したハンイは周りを見渡すが、辺りには自分以外の人は見当たらない。さらに最悪なことに老人の後ろからは、大きな大型トラックが猛スピードで走って来ていた。

運転手は老人に気付いてないのか、スピードは衰えることなく走ってきている。このままでは、つい先ほど夢の中で起きたことと無理矢理信じた自分の交通事故の二の前になってしまう…



「くっそっ!!!」



それに耐えきれずハンイは老人を助けようと走り出した。



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