見た目は似ている 生でも大丈夫と言えば大丈夫
今日も今日とて船に乗って湖の調査、湖の中心部に向かえば向かうほど魚種が豊富かつ、何か縄張り争いをしているのかサイズも少々大きめになっていることは分かったのだが、トラウトは恵里香さんの釣り上げたのがほぼ最大サイズらしく、見た限りでは大体どれも350センチ前後、拠点にしている南側がただ単にトラウトが占領しているだけで、北側と東側はそうでもなく、ワカサギらしき金と銀色の魚、カニやエビも生息していることが確認できた。
他にもワカサギらしき魚と同じ色のバスも居れば、背が黒く腹が白い普通のナマズっぽい魚もいる、カニとエビは何故か茹でた時と変わらない鮮やかな赤色なのでそのまま置いておくと冷めた茹で蟹と間違えそうになるが…生で食べれない事でも間違えた所で問題はないと言えば無い、食べる前に気付くけど、そのまま足をもいで刺身にして食べる事も無くはない…生でも美味しく頂けるカニさんが悪いんだ…でも美味しいのは良い事なので別に悪くはないな、茹でても生のままでも色が全く変わらないから間違えやすいだけで…
ナマズっぽいのやワカサギっぽいのはまだ手を出してないけど、最後の西側の調査が終わったら何匹か持って帰ろうかな、色がやたらと輝いているだけで見た目通りにワカサギと変わらないのであれば天ぷらで美味しく頂けるはず、ナマズも蒲焼きにすると美味しいのよねぇ…
そんな事を考えつつ船を飛ばし、湖の西の端まで到着、後はペダルで操船しながら視認できる範囲で魚を調べるだけ、流石に南側のように1種類しか居ないという事は…多分無いな、南側がおかしいだけだ、多分…
船をゆっくりと動かし、泳いでいる魚を観察してみるが、北側東側と比べてみても大した差は無し、強いて言えば東側が水草多め、北側が立ち木多め、そして今回の西側は岩場が多め、環境的には南側に近い感じかなぁ?
南側は川の水が流れ込んでいるし、ここも川の水が流れ込んでいるし、違いは色んな魚がいるかどうかくらい…かな?
少しずつ沖へ沖へと進んでみるが、他の場所と変わらず少しずつ魚が大きくなって行き、大体どれも300センチからと言った大きさまで育つらしい、とはいえ、ワカサギっぽいのはそれほど大きくならないらしく15センチ程度まで、エビは50センチだったり、蟹も足を広げれば180位は有ったりするんだけどねぇ…
後分かったのは基本的にどの魚も強靭な顎を持っているという事か…基本的にはエビやカニの殻をバリバリと噛み砕いて捕食、たまにワカサギっぽいやつ、稚魚や幼魚はワカサギっぽい物が中心で、大きくなるにつれ顎が強くなりエビやカニを食べ始める、というのが今の所の予想、稚魚や幼魚の前に生きたエビとかカニを落としても見向きもしなかったし、大きいのはすぐ寄ってきて噛み砕いていたから多分間違いはないと思うんだけどなぁ…
取りあえず西側の調査も終わったので拠点まで帰還、帰る前に金と銀の推定ワカサギを1匹ずつ、推定ナマズを1匹、カムルチーとライギョを混ぜた様な魚を1匹、スズキとバスを混ぜた様な物1匹お持ち帰り、他にもコイっぽい魚やウナギっぽいのも居たけどまた今度。
さて、捌いて食べてみようかね。
「毒を持ってるのはいないし、中々美味しいんじゃないかな?」
「何でワカサギが1匹ずつだったんですか…あれ一番小さいから試食するにしてももっと捕ってくるべきだったのでは?」
「毒があるかどうかも分からないのを大量に取ってくるのはちょっと…」
「流石に毒がある様な物を餌にする魚は早々居ませんって、耐性があったり蓄積して毒になる場合は有りますけども」
「グルーパーはミノカサゴを食べるらしいよ」
「あれは文字通り最後の晩餐とかそう言うのじゃないですか…食われたミノカサゴも死ぬけど食べたグルーパーも毒で死ぬって言う…」
「一通り食べてみた感じまあ毒は無いから、今度出かけた時はちゃんと人数分釣ってくるから」
「捕るんじゃなくて釣るんですね…」
「網で掬っても良いけど釣るほうが楽しいし?」
「まあ…確かに釣るほうが楽しいですけどね、このワカサギは何を餌にしてるんです?」
「大型魚が食べたエビやカニの残骸についている身、それと各魚が産みつけてる卵とか?結構いいもの食べてるよ」
「餌にするなら茹でカニやエビのほぐし身、もしくは生ですかねぇ?贅沢なワカサギだことで」
「結構美味しかったよ」
「でしょうね!まあ、ナマズとライギョ、バスも白身で臭みも無く美味しいですけど、分布的にはどうなんです?」
「南側がトラウトに占領されているだけで、他は普通?水草か立ち木か岩場位の違いで割と万遍なく、ライギョとカムルチーを足して割ったようなのも稚魚とか幼魚なら見た目の割に顎の力はそれほどないからバス持ちできるよ、成魚になると間違いなく指が飛ぶけど」
「成魚は大体どのくらいの大きさからなんですかねぇ…」
「調べて分かった範囲では150センチ前後から、そこから更に成長して最大350前後までって感じ見たい。
普通に釣って楽しむなら浜から500メーター進んだところの中層までかな?それ以降は前みたいにトローリングにして長時間のファイトをしないと駄目だね」
「アレはあれで楽しいですけど、暫く遠慮しておきます、大粒の黄金いくらもまだまだ残ってますし、食べるだけなら稚魚とか幼魚で十分ですしね」
「まあ、ワカサギを釣りに行くのなら明日だね、餌用のカニは寝るまえに茹で解しと、練って団子にした2種類を用意して…いや、エビも追加するから4種類かな?」
「各自で一番釣れる組み合わせを探せと言う奴ですね」
「だね」
魚の試食会が終わった所でどの魚が一番美味しかったかを聞いたが、意見は分かれたので参考にならず、同じ白身でも味等は全然違うからなぁ…バスは素揚げにして甘酢あんかけ、ナマズは蒲焼き、ライギョは唐揚げ、それぞれ鉄板と言える料理にしてみたが、好みで分かれただけなのでどれが不味いと言う事も無し、ワカサギも美味しかったけど結局は好みの問題なので結果は変わらなさそう。
取りあえず冷蔵庫からまだ火を通していないはずのエビとカニを取り出し、カニとエビを半分に切り、半分は茹でて、もう半分は生のまま殻から身を外し、良く練って団子状に、水の中ですぐにばらばらにならない様にグルテンも加えてしっかり混ぜておく。
茹で上がったエビは程々に細かく刻み、カニもバラバラにならない程度に解して明日の準備は完了、茹でたカニやエビはこのままポン酢に漬けて食べたくなるけど…ちゃんと餌用と書いたタッパーに入れて冷蔵庫で保管。
次はワカサギ用の針の確認、一通り持ってきてもらったから多分あると思うんだけど…あったあった、そこそこ大きめのワカサギなのでちょっと大きめの針で…重りもちょっと重めで、竿もSULを使えばいいか、何ならもうサビキでも良い気がしないでもない…サビキも用意しておくか…
特に大きい物を釣る気も無いので糸もナイロン1号で十分、もしバスやナマズが掛かってもハリスから切れるので問題なし、掛ったとしても30センチくらいなので頑張れば多分釣れる、無理をしてハリスから切れるか針が外れるかのどちらかのはず…?
餌の準備も終わり、道具の確認も終わった所でお風呂に入って就寝、明日はちょっと早めに起きないとねぇ…
「よーし皆の者、準備はいいかー?」
「大丈夫です」
「場所は何所ですか?」
「西の端でそこの川の流れ込み近辺に結構いるらしいです、一応船に錨を積んでいくのを忘れないように、沖に流されるとワカサギじゃないのが掛る確率が多分上がります。
今回の狙いはワカサギなので道糸はナイロン1号以外認めません、掛ったら掛ったで諦めてハリスを切るか頑張って釣って下さい、バスとかナマズとかライギョとか、後コイにフナ、コクレンにソウギョ、アオウオのようなのも居たそうですが、中心部に寄らなければ大きくて30センチくらいらしいので頑張れば釣れます」
「親切なのかそうでないのかよく分からない生態系が出来てますよねぇ…」
「それじゃあ出発しますよー、目標は1人15匹、それ以上は出来るだけリリースですね、自身が有るなら泳がせで成魚を狙っても良いですが責任は取りません、というか直ぐ糸を切られて終わります」
「あの大きさであの重さのはちょっと…」
「マグロやカジキが霞む位のパワーファイターで重量が倍近くある様なのはちょっと…」
「まあ食べる分以外は出来るだけリリースですね、大盛りで食べたいなら30匹くらいですね、まあちゃちゃっと移動しましょう」
皆道具をボートに積み込み西の端まで移動開始、食べるだけの分を釣った後は…適当に浮き釣りもいいかも知れないね。
「各自ワカサギ釣りを開始という事で、エビとカニの団子と茹で解しに小さく切ってある物が無い人は居ませんねー?
それじゃあ始めー、別に勝負ではないので自分が食べたい分と、お嬢様達の分を釣ったらそれ以降はリリースで」
「なぜかこっそりサビキが用意されてるんですけど、どっちを使えばいいんですかね?」
「どっちでも良いんじゃないですか?針にちまちま餌をつけるか、籠に解し身などを入れて一気に誘う程度の違いだと思います」
私はこっそり用意しておいたサビキでワカサギ釣り、ちょっと多めの欲しいので目標は倍の30匹、天ぷらにした限りでは色による違いは分からなかったので、塩焼きと唐揚げ、後フライも試してみないとねぇ、ワカサギっぽいから天ぷらにしてみているだけで、天ぷらより唐揚げや塩焼きの方が美味しいのであれば天ぷらよりはそっちで食べる方が良いしなぁ…
茹でたカニとエビを籠に詰めていざ投下、解し身は水分を切っていないので、投下すればすぐに匂いが広がるはず、後はそれで寄ってくるならよし、駄目そうなら団子に変更かな?
「何というか、食いが良すぎて10分もしない間に目標よりちょっと多いくらい釣れましたね」
「大きいから針にかかった時に分かり易いし、寄ってきてさえいればもう籠に何も入れてないサビキでも釣れてたしねぇ」
「その辺はアジとあまり変わりませんよね、大量に回遊して来ていたら最初だけ籠に餌を入れて寄せて、後はもう籠はただの重りで空にしてても釣れるっていう、数がいないと無理ですけどね」
「どうする?早いけど一回戻る?」
「そうですね、泥なんかは余り溜めこんでないでしょうけど、一旦帰って泥を吐かせますか、というわけで一回帰りますよー、それから各自好きな道具を積んだらまた来るという事で」
「ここに来るだけで1時間かかっているのでまたここに戻ってくる頃には大体8時位ですかね…?」
「予定だとお昼前まで大きさを選別しながら釣るつもりだったんですけどねぇ、そんな必要もなく終わってしまったので予定変更です、まあ餌は余ってるので引き続きワカサギを釣っても良いですし、ルアーでバスとかライギョとか狙うのも有りですね。
取りあえず一回帰ってワカサギの移し替えと、お弁当の用意ですね」
一度ロッジまで戻り、タライに湖から汲んで来た水を張り、エアポンプを起動してワカサギを放して夕方まで放置、泥を飲みこんでいれば吐き出してくれるし、飲んでいなくても料理する少し前まで生かしておける、すぐ食べるならいいけど、夕食に使うので今死なれると臭いが出るかもしれないからなぁ…
移し替えたらお弁当作り、今日のお弁当は鮭の代わりに塩漬けにした焼きトラウト入りのおにぎり、外してはいけない梅入り、刻み沢庵を混ぜた物の3種類を用意、水筒には具無しの味噌汁を入れてお弁当の準備は完了。
さて、ボートに次に使う道具を積み込まないとね、SULと4lbを巻いたリールは引き続き使うとして、MLと12lb…それとルアー各種でいいか、重くても5グラムまでの軽い物を中心に、それと何か有った時用にXXHとPE5号、泳がせ用の針も用意したら準備完了。
夕方まで西側で釣りをしてくると伝え、また西の端まで移動して釣りを再開、周りは思い思いにルアーを投げているが…まずは浮き釣りからだな、餌用の団子も余っているし、まずはのんびりとワカサギ釣りの続き、使い切るまでに何匹釣れるかな?
っぽい魚
見た目はほぼその物っぽい、でもなにかと違う、パッと見ですぐ分かるのは色
生態は見ただけでは良く分からない、でも味は大体同じような物、若干濃いか位かなり濃い、それと川魚特有の臭みが無いに等しい
っぽいカニとエビ
見た目はもう茹で済み、絞めて冷蔵庫に仕舞っておくとだれかしらが茹で済みと間違えて足をもぎ取ろうとする
茹でても色は変わらないのでさらに紛らわしい、見た目だけで判別する方法は無し




