↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
碧い航海日誌   作者: 松本朱海|徒然なるままに
続きの話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
62/93

62、 碧い航海日誌

忘れていた事、とっくにあきらめた夢。

でも、どんな航海になるのか。

それはまだ

海の中


あぁ、やられた、とんだとばっちりだわ。

たーこ、みーくんにタバコばれちゃうから。

…っていうか、本当に紛らわしいったら。


悲壮な顔して「話していいかどうかわからない」

なんて言われたら…そう思うでしょう、普通。

まぁ、そうじゃないってことで、良かったけどさ。


でも、なんで減煙に付き合わなきゃならないのよー。

とはいえ、体力もかなり落ちてきてるし、

そろそろ考えようとは思ってたから、いいっちゃいいけど。

1回禁煙失敗してるんだよね、パパのせいで。

結構うまくいってたのに、しつこく勧められて断念してしまった。

んー、モチベーションが上がらないな。


しかし昨日はみーくんママが一緒で良かったわ。

笑い話にできたし。

1人じゃ精神もたなかったかも。

喫煙を許してたのは怒られちゃったけど、私も高校からだったしなぁ。


みーくんママとしんちゃんママは同級生。

同じ文芸部で、共同で小説を書いたこともある。

みーくんママと私で文章を書いて、しんちゃんママが挿絵を描いた。

小説の内容もさることながら、そこに合わせた絵が、私たちは本当に気に入っていた。


昨日の騒ぎの後、久しぶりに三人で食事をした。

今回の色々を話した結果、決まった。


また、書こう。


三人ともあの小説が大好きで、そこに出てくる子達が好きで。

シャイで優しい男の子と、純で泣き虫な女の子。

そんな二人が出会って、成長して大人になる。

日記みたいなものよね。

私たちがまだ、色々な事に夢を抱いていた頃の想い。

なりたい自分、会いたい誰かを描いた、大切なお話。


笑っちゃうわよねぇ、こんなおばさんになって。

何を甘ったるい事、想像してるのよね。

でも、意外にも三人ともまだ乙女だった。

あったかい想いは、胸の中にまだ残っていて、それを引っ張り出すのも、悪くないかもしれない。


「やっぱり、初めから書き直したいよね」

「そうだね…いい見本が近くにあるし」

「…いけそうじゃない?」


同じ意見だった。


まあ、人生無理しなきゃ、楽しい事なんかできないよね。

1話1500字…1200でもいいかな、週2…いや、1が限界か。

挿絵の方が大変かな、昔は全部手書きだったものね。

部内で回すだけだったものを、ネットで投稿できる。

それが、私たちのやる気を更に上げた。


あの頃と違うのは、パソコンとかネットとか。

盾にも矛にもなるツールが色々あることと…それをうまく使えるかどうか、だよね。

三人ともいい年で、仕事も家事もあって。


まあ、悩んでもしょうがない。

とにかく進もう。

この年でやりたい事が見つかるなんて、素晴らしい事だ。


ちょっとプロット考えちゃおっかなー♡

お気に入りのノート、あったな。


ニヤニヤしながら、タバコに火をつけようとして、1回やめて、やっぱり吸うことにした。

まぁ、まぁ、まずは減煙。

無理しても続かない。


10年以上前に買ってとっておいた、お気に入りのノート。

開いたページに、まずは題名を入れた。


「碧い航海日誌」


どんな航海になるのか

それはまだ

海の中




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。