↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
処刑の日に戻ったので、今度こそ冤罪を晴らします  作者: マルコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/8

第4章 3回目のやり直し

【処刑7日前】


 再び、朝の光に染まる王宮の廊下。

 洗濯籠を抱える手に力がこもる。


(……これで三度目。けれど、もう迷わない)


 私はすぐに王妃の部屋には向かわず、庭園へ足を運んだ。

 そこにはやはり、エリオット王子と近衛隊長レオンの姿がある。

 前回と同じやり取り──だが、今回は一歩踏み込んで彼らに近付いた。


 王子が立ち去ると同時に、レオンの鋭い視線が私を射抜いた。


「またお前か」


「……はい」

 逃げても無駄だと悟っていた。


 レオンは私を人目のない場所へと連れ出すと、腕を組んで睨み下ろした。


「二度も処刑を免れた顔をしているな」


 心臓が凍る。

 だが、彼の言葉に裏打ちされる確信があった。

 ──この人は、ただの軍人ではない。何かを掴んでいる。


「私は冤罪です。ですが、このままではまた同じことが起こります」


「ほう……未来を見てきたような口ぶりだな」


 私は一瞬、息を呑む。

 危うく本当のことを口走りそうになった。


「王妃様が倒れた事件、覚えていらっしゃいますか」

「……当然だ」

「その混乱の中で、私が毒を仕込んだと告発されるはずです」


 レオンの目がわずかに細まった。


「証拠はあるのか?」

「いえ。ですが、王子が──誰かから何かを受け取っていました。それを調べてください」


「無根拠の推測だな」


 吐き捨てるような声。

 だが完全に切り捨てはしなかった。

 レオンはしばらく沈黙し、それから低く告げた。


「……お前が本当に無実なら、私に協力しろ。さもなくば、今すぐ牢へ放り込む」


 選択肢などなかった。

 私は深く頷いた。


「必ず証明してみせます」


 レオンは踵を返し、そのまま立ち去った。

 残された私は、冷たい汗をぬぐいながら息を吐く。


(味方になってくれる……かもしれない)


 だが安堵も束の間、背筋を刺す視線を感じた。

 振り返ると、廊下の端にカレン侍女長が立っていた。

 いつもの穏やかな笑みを浮かべながら、こちらをじっと見ている。


(……この人も、怪しい)


 その瞬間、次の一週間がさらに険しくなる予感がした。

第4章までお読みいただきありがとうございます。

ミレイは三度目のやり直しで、ついに近衛隊長レオンと手を組むきっかけを得ました。

ですが、まだ彼は完全には信じてくれていません。

そして最後に現れたカレン侍女長……彼女の穏やかな笑みが、今後の大きな波乱を予感させます。


物語はいよいよ「味方か敵か」が見極められない、緊張の展開へ。

次章では、王妃や王子の動きが本格的に描かれます。ぜひお楽しみに!


もし「続きが気になる!」と思っていただけたら、ブックマークや☆評価で応援していただけると、とても励みになります。

感想や一言コメントも大歓迎です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。