あらすじ 第四部 結の部 第十六章〜第十八章
諸々が千々に降下してくる夏々の日々
あらすじ
第四部 結の部 第十六章〜第十八章
各々の事々が終結していく日。佐々也はそれを丸々見逃す。
※注意※ 本編の結末に関する内容です。重大なネタバレが含まれます。
■第十六章 生きているのか死んでるか。そもそもそういう問題だ。■
優花子の車で折瀬に戻る佐々也。目覚めない幹侍郎について考えを巡らせ、人間や人間でない生命の生死や知性、その見分け方などについてぐるぐると迷想する。ハルカややちよとも意見を交換し、生命などのことについて、とりとめなくも自分なりの考えを進める。
折瀬に到着し、動かない幹侍郎の元に到着する一行。ハルカが幹侍郎の状態を確認し、護治郎が泣き崩れる。ハルカより根本原因が明かされ原因の解決が現実的でないとの説明を受けた。
同じ頃、やちよはその場所を抜け出し一人で折瀬を歩き回り、川で遊んでいる時に一人の少年・魁と出会う。
(およそ40000字)
■第十七章 無能者にも役割はある。■
幹侍郎の件でハルカにはひとつ対策があるという。それは現在の問題の解決ではなく、幹侍郎の身体の調整のために事前に詳しく調べていたデータを使って蘇らせる事だという。佐々也とハルカが生命や知性の意味・脳機能の問題などで討論をする中、護治郎は幹侍郎の対策をしてもらうことを決めた。そのために無能力者の脳の調査が必要となり、佐々也が名乗りを上げ、全身麻酔で数日間の眠りについた。
一方、魁と出会ったやちよは、佐々也が眠らされ東京へ行くことができなくなったことを知らされる。魁との出会いに浮かれながらも、どうすべきなのかと策を練る。
(およそ46000字)
■第十八章 夏の夜空に飛ぶイルカ■
佐々也が眠ってしまった後、ハルカは余力をすべて切り捨てて幹侍郎の対処を行う。護治郎はハルカとの対話を通じてその困難さに触れ、いくつもの選択を強いられる。迷いのある中、ハルカの尽力によって一時的に幹侍郎との対話ができる事となり、迷いを振り払うことができた。
他方、やちよが佐々也を東京に連れて行く件は叡一の協力で比較的穏便に実現することとなった。その姿を、大宮に居るみぞれが配信する一幕も。
佐々也が再度目覚め、同じく目覚めた幹侍郎と通話で顔を合わせ、すべてが終わった後であることを教えられた。
(およそ65000字)
(第四部計 151000字)