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第1章/第1話 帰り道と親友


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中学校に鳴り響くチャイムの音。その音と同時に教室から聞こえる「さようなら」の挨拶。挨拶をすれば教室からは机を運ぶ音に生徒たちが話す声。「さようなら」と友達と挨拶を交わしたり「あのほうき取って」と指示を出したり。部活動の人達が移動する足音が聞こえたり。帰宅部や部活をさぼる生徒や用事のある生徒、その人達は玄関に居る先生に挨拶をして学校の外に出る。

_______________________



放課後の帰り道____少し夕焼けに染まる空の下で中学2年生の女子2人__水島(みずしま) 千華(ちか)黒乃(くろの) 彩希(あき)が話しながら帰っていた。部活動の声が微かに聞こえながらいつもの帰り道を歩いて、いつもの散歩コースのおじさんに挨拶をする。そして、今日の学校の話をしていた。


「マジでさ〜数学難しすぎる。ほんと何も分からなすぎて記憶ないっ!!」

「ちょっと彩希ちゃん……記憶ないって、今日の数学の時間寝てたでしょ」


彩希は元気な声で数学の悪口を堂々と言う。

その言葉にすぐさま千華が現実を突きつける。「ヴッ」とダメージを食らう大胆な演技をして笑いをとる。


「そんなダメージ受けたようにしないでちゃんと歩いてよー?」

「はいはい、わかってますよ〜って!家に帰ったら勉強しないとだよ〜……」

「そーだよ?そろそろ英語の単元テストがあるんだから___」

「え”嘘!?初耳!!」


学校の話をしていると、奥から音楽を聴いた男が歩いてきた。歩道には子供2人と大人1人には少し狭かった。その事に気づいた千華は彩希の後ろに下がって道を開ける、そのあいた道を男は横切った。その男のイヤホンからは音が少し漏れていた、その漏れ出した音から聞こえたのは最近はやっている転生アニメのオープニングだ。男が通り過ぎた後彩希が口を開いた。


「ねぇねぇ!!さっきの人が聴いてた曲、あたしが見てるアニメのオープニングだよっ!!」

「確かに、今日も給食の時流れてたよね___あれって確か転生アニメだっけ?」

「そうそう!!話も面白いけど、あたしとしては敵キャラの悪魔キャラがイケメンでボイスも好みなんだよ〜!他には行動とか____」

「はいはい、わかったよ……。ってそのアニメ最近何かのキャラのジャンプ方法がダサすぎてバズってなかった???」

「なんでそれだけ知ってるの!?___まぁ、確かにそうだけど〜……。ってやって見せてあげよー!」


彩希が千華から少し離れて「いくよー」と合図をした彩希が真似をし始めた。ジャンプは少し駆け足で助走をつけた後、急に小走りをしてタイミングを狙っているような行動をとって膝を曲げた、地面を蹴りあげると言うよりかは押し上げる勢いだった。着地をしたあと「こんな感じ!」と少し離れた位置から千華に言葉をかける。千華はくすくすと笑いながら彩希の方に向かった。


「そうそう、そんな感じ!!って……なんで覚えてるのさ」

「いやー、何周も見てたらついつい……」

「これなんてジャンプって言っていいのか分からないもんね……」

「確かにっ!!……そーだ!チカもやってみようよ!!!」

「やりたくない……」

「え!?辛辣!!……って遠慮なさらずー!!」



彩希は千華の腕を掴むとすぐさま走り出す。

「待ってよ!」と千華が止めるも走り続けた。コンクリートの上で全速力で走った、道路から聞こえる車の音や信号機の音。カラスの鳴き声や部活動の声も気にせず走り出した。コンビニ近くの白線を飛び越えようと足を踏み込んだ、先程真似したジャンプをするはずが助走を付けすぎて普通のジャンプになってしまった。だが、白線は飛び越えられた。



着地をすると聞こえる音が変わった。





静かな帰り道とはガラッと変わって活気のある街並みが並んでいた。建物の感じ洋風で人の着ている服装も今の自分たちの制服とは全く異なっていた、他にも見た事ない食べ物や生き物。見覚えのない風景。

先程までは目の前にコンビニがあった、なのに今は洋風の街並みが並んだ大通りらしき場所に立っていた。






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