6話 スタンピード
またまた早く書き終われました、第6話です。
〈とある冒険者視点〉
いつも通り依頼を終わらせてギルドに報告しに行ったときだった。職員からギルドで待機してるように言われた何かあったのか?
それからしばらく経った時。
「みんな、よく集まってくれた。事態は急を要するから手短に言うぞ。ある冒険者パーティからの報告でスタンピードの予兆があることが分かった。各自準備をしておいてくれ。」
「スタンピードだと?」
「嘘だろ?」
ギルマスがスタンピードが起こると言ってからギルド内がざわつきだした。かく言う俺もにわかには信じられない。
「落ち着け。何も適当に言ってるわけじゃない。ちゃんと理由はある。まず最近魔物の数が異常なのは知っているよな?それに加えて本来そこまで群れないはずのフォレストウルフが20匹以上の群れで確認された。このことからおそらくスタンピードだろうと言う結論を出した。もう一度言う、スタンピードに向けて各自準備を始めてくれ。」
「まじかよ……。」
「急いで準備だ!」
「武器の新調をしないと!」
俺もスタンピードに向けて準備をしないとな。
町中の鐘がけたたましく鳴り響いている。
「いよいよスタンピードか………。」
やれることは全部やろう。できなかったら……その時はその時だ。後には引けねぇ、やるしかないんだ。
「何だよ、スタンピードっても大したことねぇんだな。」
「お前油断しすぎだろw。」
「だってよぉ。」
あいつら、スタンピードだってのに緊張感がねぇな。まぁあいつらは若手の冒険者だ。少しぐらい調子のっちまうのは仕方ないことか。
「おい、これやばくねぇか?」
「ここまで魔物が多いなんて聞いてねぇぞ?」
「クッ、ポーションが切れた。」
流石に厳しくなってきたな。だがここで持ち堪えられなければ俺たちは終わりだ。何としてでも死守するぞ。まだ俺たちにはギルマスもいるんだ。
〈ギルドマスター視点〉
俺はギルドマスターのバルグだ。この町は今スタンピードの被害に遭っている。俺はこの町のギルドマスターとして絶対に街を守り切らなければならない。だがスタンピードは簡単に対処できるものじゃねぇ。命懸けで覚悟決めてようやく希望が見出せるようなもんだ。
本当なら俺もすぐに戦いに行きたいところだが俺が今出て万が一怪我やスタミナ切れでも起こしたらこの防衛戦はかなり厳しくなるだろう。そう言う理由もあって今すぐは無理だ。
魔物の勢いが増してきた。そろそろ俺も加勢を考える頃か。焦るな、油断するな、常に冷静でいろ、俺。そんなことを考えていた時こんな緊迫した状況とは思えないような冷静な少女の声が聞こえてきた。
「ねぇ、ギルドマスター?私森の奥でちょっとずつ魔物間引いてきますね。」
「こんなときに子供がおふざけで…ってお前は!ソーカ、だったか?」
「はい。」
「お前、正気か?」
「もちろん、正気も正気ですよ。」
「だがお前はまだ……いや、お前は俺よりも強い。心配するだけ無駄ってやつか。頼めるか?正直少しまずい状況なんだ。」
「任せてください。」
「ちゃんと帰ってこいよ。」
希望が見えてきたか。あの嬢ちゃんがいりゃ百人力だ。さっきまで不安だったのが嘘みたいだな。これもあいつのおかげか?俺も全力で戦おう。
〈ソーカ視点〉
さて、ギルマスにも言ったことだし奥の方で間引きますか。
おぉ、結構数いるね〜。
「はいは〜い。君たちはこっちだよ。[プロヴォーク]」
「ガル?グァォォ!」
「グァァァ!」
今使ったスキルはプロヴォーク、相手のヘイトを自分に向けるものだ。その結果1/4くらいが私の方へ向かってきた。いきなり数を減らしすぎてもあれだしこのくらいが丁度良いよね。
それじゃ、集まってきたフォレストウルフたちを倒しちゃおう。
「[狂戦士化]」
そう唱えると突如としてフォレストウルフ同士で戦い始めた。今の彼らは敵味方関係なく攻撃をする狂戦士のようなものだ。これならスタンピードによる影響でたまたまフォレストウルフたちが同士討ちを始めただけだからそこまで問題になることはないだろう。この調子で数を減らせば良さそうだね。
それからしばらくしてフォレストウルフ達はほとんどいなくなった。そろそろスタンピードは収まったのかな。気づけばもう日は落ちていた。やることも終わったしそろそろ帰って寝ようかな。
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