5話 油断大敵
お待たせしました、5話です。
あれからしばらく森を歩いていると——
この反応は……
「前方に2体、フォレストウルフがいるよ。」
「っしゃあやっと戦闘か。」
「いくよ〜!」
「油断大敵だよ。」
「いくぜ![ウィンドスラッシュ]!」
「縛れ、[アクアチェーン]」
マックスが片方のフォレストウルフを斬りつける。もう片方はラールが水の鎖で拘束した。
「今だよ!」
「[フレイムブースト]!からの〜っ[ファイアガッシュ]!」
フレイムブーストで攻撃力が強化されたミリーが拘束されたフォレストウルフを思いっきり両断した。私も負けてられないね。
「やっちゃえ、[ロックブラスト]」
目の前で形成された拳大の岩が残りのフォレストウルフ目掛けて飛んでいき、
「グオァッ!」
命中したフォレストウルフが短く鳴き声を上げてその場に崩れ落ちた。
「戦闘おわりっ!」
「フン、やっぱこいつら程度俺の相手にならねぇぜ。」
「ほら、油断しないで。」
「そうよ!油断してると足をすくわれるんだよ!」
「俺は油断してない!」
「はいはい、喧嘩してないで解体するよ。」
「は〜い!」
「みんな、そろそろ戻ろうか。だいぶ森を歩いて疲れただろうし。フォレストウルフが少ない件の報告もしないと。」
「わかった!」
「そうだね。」
「フン。俺はまだ余裕だけどな。」
こう言う疲れてきたところで襲われるってよくあるよね。一応周りの警戒はしておこう。
「あ。」
「どうしたの?ソーカ。」
「あっちの方からフォレストウルフの気配がする。」
「数は?」
「10匹くらいかな。もう少しいるかも。」
「10匹かぁ。気づかれる前に逃げたほうがいいかもね。」
「よし、じゃあ町に戻るよ。」
「フォレストウルフ程度が10匹いたところで余裕だ。俺は戦うぜ。」
「あ!マックス!待ってよ!」
「ちょっとマックス!」
「追いかけよう。」
「[ウィンドスラッシュ]!」
私たちがマックスに追いつくとマックスは既にフォレストウルフと戦っていた。でも囲まれてしまっている。それも10匹どころではなく先にマックスが倒した分を除いても20匹くらいはいそうだ。
「マックス!」
「僕たちも援護しなくちゃ。行け、[ウォーターブラスト]」
「[ファイアスルー]!」
ラールとミリーが範囲攻撃で3匹ずつ倒した。だけど向こうにはまだ14匹いる。私も援護しよう。固まっている4匹に向かって魔法を放つ。
「[アースバインド]、[グラスプ]!」
これで残りは10匹。落ち着いていけばしっかりと勝てるはず。
「みんなしっかり落ち着いていこう。」
「へっ、やっぱりフォレストウルフごとき俺たちの相手じゃねぇぜ!」
ちょっと!言った側から油断しないでよ。
「行くぜ!ゲイルスッ…うわっ。…痛ってて。」
「マックス!危ない!」
「くっ、間に合わない!」
あぁもう!マックスお前はもっと冷静さを身につけろ!私は足に身体強化をかけて一瞬でマックスのところまで移動する。そして、
「[ダウンバースト]!」
フォレストウルフを一掃した。
「た、助かった。ありがとう。」
「マックス。」
「何だ?」
「正座。」
「え?」
「いいからそこに正座。」
「は、はい!」
「あんたはいっつも油断して一人で突っ走って協調性が欠けてるし………」
結局10分くらい説教してしまった。でもまぁ
「無事で良かった。」
「うぅ、足が……。」
「心配したのよ!」
「僕も。無事で良かったよ。」
でもあの数、明らかに多すぎる。何か異常が起きてるのは間違いないと思う。
そんなこんながあってちょっとトラブルはあったけど無事に町まで帰って来れた。今は冒険者ギルドで報告するところだ。
「それで?わざわざギルド長の俺を呼ぶってことは大事なことなんだろ?何があった。」
「はい。実は……」
ラールが今日あったことを報告した。
「何⁉︎フォレストウルフが20匹以上で群れてただと?あいつらは基本2から4匹で行動している。多くても6匹程度だ。それが3倍以上も。そしてそれに会うまでフォレストウルフがほとんど見つからなかったこと、最近も魔物の出現状況から考えると、スタンピードが起きててもおかしくないな。」
「ス、スタンピード…ですか?」
やっぱりそうか。今までの魔物の出現数の異常、今日のフォレストウルフの数からしてそうかもとは思っていたけど。本当にスタンピードか。
「ああそうだ。俺の経験というか独断ではあるがほぼ確実にそうだろう。この手の情報はスピードが命だ。報告感謝する。後で追加報酬を渡そう。あとはこっちで調査しておくからお前らはさっさと休んでスタンピードに備えてくれ。あれは体力勝負だ。」
いつもより早く書き終われました。この調子で書けるといいなぁ。
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