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治水(5)
そして、月末。
瀾ちゃんは病院から退院して、あたし達の家に住む事になった。
桜姉さんは……満姉さんが死んでた事や……母さんや満姉さんが「御当地ヒーロー」だった事を知って……まだ……心の整理が付いていないようだった。
「しかし……そっちのも不美味そうだな……」
「ええ……不美味いです」
瀾ちゃんと桜姉さんは……朝の台所でプロテインドリンクを飲んでいた。
「飲み比べてみるか?」
「ええ……」
そう言って、2人は、互いのプロテインドリンクを取り替える。
「マズい……」
「マズい……」
「何で、こんなモノを飲んでる?」
「そっちこそ……」
「そりゃ、体が資本なんでな。筋肉を付けないと……」
「こっちも……あ……」
「今頃気付いたか……だから聞いたんだよ」
「クソ……いつもの癖で飲んでたけど……『正義の味方』になる夢が断たれた以上……もう……こんなマズいモノ飲む必要無かった……」




