26.次に向かう場所
引っ越し終わったので、二日に一回更新になります!
これからもよろしくお願いします!
「なんか晩餐会をするって言ってたけど、これから私たちどうしていけばいいのかなぁ?」
歩いている途中で遥香がそんな疑問をぶつけてくる。
「そうだな。とりあえずはロランの屋敷にいたらいいとは思うんだけど、いくら侯爵で親のローランドさんも公爵のエルトリア家でもパッと全員を食客として迎えること、俺たちを養うことは難しいと思う。
だからこその晩餐会なんじゃないか。
こっちには聞こえよく、晩餐会って言っているけど、実情は自分の気に入った人の引き抜き会なんだと思う。」
「じゃあ、どの貴族とも話さないのがいいの?」
極端すぎると俺は思ったが、口には出さず、
「それじゃあ、面子を潰すことになるから恨まれるぞ。
ロランの近くにいて、話しかけられたら、会話するくらいでいいんじゃないか。
俺もそうするつもりだし。」
「かいくんがそうするなら私もそうするね。」
俺が間違っていることがないかのように遥香は即答した。
「いいのか、俺にばっかりついてきても。」
「もちろん、かいくんについて行きたいのもあるけど、ロランさん以外の貴族はこっちに向けてくる目が良くなかったから。他の人が気付いてるかはわからないけどね。」
なるほどな、俺はそう言われると、ロラン以外の眼は協力以外にも他の眼で見ていたような気がした。
「わかった。」
そう言って、話の区切りをつけ、
「じゃあ、そろそろみんなも待ちくたびれているかもしれないし、少し早歩きで行こうか。」
いつの間にか歩みを止めて話し込んでいた俺たちは再びロランの所に向かって歩き始めた。
ロランが指定した待ち合わせ場所に着くと、案の定、みんなはもう着いて待っていた。
「おーい、お前ら何やってたんだよー!」
「ちょっと待たせすぎだよねー!」
いろんな声が飛んでくるが、俺の目についたのは、みんなが買ったのであろう物品の数々だった。
剣や盾を購入した人もいれば、アクセサリーを買っている人もいた。
その中で一番目を引くものを買っていたのは、皇だった。
皇が買っていたのは、杖だったが、その天辺は澄んだ宝石があしらわれていて、さまざまな模様が持ち手の部分に象られていた。
みんなに会釈をしながら、皇に声を掛けた。
「それ、本当に金貨5枚で買ったのか?」
「ああ、勿論だよ。店主の人にこれからも買いに来るからって、金貨5枚をチラつかせたら金貨5枚で売ってくれたよ。」
「そうなのか。」
こいつもそこまでしてまで欲しいと思うものがあったんだな。
そんなことを思っていると、パンパンと手を叩く音が聞こえてきた。
「よっし。みんな揃ったみたいだね。次は君たちに行って欲しい所があるんだけど、僕が行くとそこの人たちは嫌な顔をするから、いけないんだ。代わりに君たちには見えないだろうが、護衛をつけておくよ。少しばかり危険だからね。この場所だよ。」
そう言って、俺に近づいてきたロランは一枚の地図を俺に渡してきた。
「じゃあ、僕は屋敷で待ってるからねー!」
ロランは颯爽と去っていった。




