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異世界間バトル〜知恵と力と能力で頂点を目指せ!〜  作者: こうめいくん
2章.異世界の一日
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19.ハプニング?

初めて訪れた異世界で活気のある通り、そこは思いの外騒がしい、活気のある場所だった。



髪の色も多種多様で、元の世界なんかとは比べられないほど、いろんな国、種族が入り混じっているんだというのが一瞬にしてわかった。



物を売っている人にしても、それは同じだ。



エルフやドワーフ、そういった人間とは違う種族でも、特産品(?)を持ち寄って、商売をしている。



そんなことを考えながら、遥香と歩いていた。



すると、



「あっ、綺麗な髪飾りだ〜!」



そう言って、遥香は俺の手を握ったまま駆け出した。



当然俺は突然走り出すとは思ってもいなかったので、こけかけたのだが、その拍子で、遥香も巻き込んでこかしてしまいそうだったので、思わず、



「危ないっっ!」



咄嗟に出た声と同時に、俺はちょうど遥香の下敷きになるように体が動いていた。



数秒後に俺の体に衝撃が走った。



『ああ、よかった。どうやら、遥香を衝撃から守れたみたいだ。元はと言えば、俺がボーッとしてたのが悪かったんだしな。それにしても衝撃が少なかったような・・・』



そう思い、俺は上に乗っているはずの遥香を見る。



「はっ、はわわわわっ!」



そこには長い間一緒にいる俺ですら見たことないほど顔を真っ赤にした遥香がいた。



俺の上にまたがっているような状況になっていたのだ。



ああ、これはダメだな。



どう見てもヤバい。



俺が状況を把握し始めたのと同時に周りからヤジが飛んできた。



「見せつけてくれちゃって〜、バカップルめ!」



「やるなら中でやれよな!」



なんで、ここの人たちはこんなにノリよく茶化しにくるんだよ!



小声で、「遥香、立てるか?」



と声をかけると、ものすごく動揺した様子で、



「う、うん。」



そうして、俺はロランのいた方に遥香を連れて走り出したのだった。


















「おや、どうしたんだい?二人とも。そんなに顔を真っ赤にして。」



俺はロランに深く尋ねられるのが嫌だったので、無難な答えを返す。



「遥香が欲しいものがあったみたいでね。急いできたんだよ。」



訝しげな顔をして、ロランはこっちを見てくるが、



「ふーん。じゃあ、王国金貨を数枚渡すから、買っておいで。」



遥香にそう言った後、ロランは俺に近づいてきて、



「で、何かやらかしたんだろう?とりあえず、君にも金貨を渡しておこう。」



ロランは五枚の金貨を渡してくる。



「しっかりお詫びをするんだよ。なにがあったか知らないけどね。ああ、お釣りは取っておくといい。なにかと入用になるかもしれませんからね。」



「ありがとう。」



お礼を言って、俺は遥香がもらって喜びそうなものを探しに行くのだった。












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