27.エピローグ
アルンに自室で待機する様に言われたけど、一体何をすれば良いんだろうか。
「はあ、そう言われても暇だなぁ・・・」
そう思い、俺は今から何をすべきか考える。
特訓をすべきなのか、でも今更、「神眼」でこの部屋の中のものを見たところで何か発見があるとは思えないが。
それでも、アルンが意味のないことを言うとは思わなかったので、一応視てみることにした。
部屋の隅々まで歩き回る。
風呂場もトイレもベランダも。
だが、特に変わった物が視えたなんてことはなく、名称と耐久値が視えたくらいである。
《普通の浴槽》
耐久値:652
一般的な高校生が全身浸かるのにちょうど良いサイズ。量産品。
とのことである。
量産品ってどこから取ってきたらそうなるんだとツッコミを入れたいところではあるが、それよりもエアコンの中にある物が気になった。
《アルンからの手紙》
字がとてつもなく達筆。藁半紙。
ああ、このためにアルンは部屋に待機するように言ったのか。
考えが浅すぎるような気がしないでもないが。
そんなことを思いつつ、手紙の封を開ける。
〜海斗へ〜
この手紙を読み次第すぐに下まで降りてくるように!
「は?」
突然の呼び出しに俺は呆然とする。
あれーっ?俺なんかやらかしたっけな。
そう言いつつ、俺は下に降りる。
すると、アルンが腕を組んで待っていた。
「やっときたわね。想像より少しだけ遅かったかしら。」
「勝手に期待されても困るんだが。で、用件があるんだろう?なんなんだ?」
「用件というより忠告しておこうと思って。」
「忠告?」
アルンは神妙な顔で続ける。
「ええ、忠告。今の貴方は目立ちすぎているのよ。だから、他の神も貴方に目をつけているはずなのよ。何を言われても、何も貰わないようにね。それだけよ。あとは、部屋で時間になるまでゆっくりしておきなさい。ささやかなプレゼントも用意して置いたわ。」
「ああ、ありがとう。気をつける。」
そうして、部屋に戻る。
それにしても、どんなプレゼントが用意されているんだろうか。
神さまからのプレゼントということで、結構期待している自分がいることを否定できない。
嬉々として部屋の扉を開けると、
置かれていたのは大量の段ボール箱だった!?
接続話を挟んで二章に行きます。
二章は12月7日開始です。




