24.決着②
「そうね。これなら勝敗の付け方にも納得がいくでしょうね。では、勝者は来栖海斗グループとします!!」
アルンが声高にそう告げる。
「「「「「おおーっ!!!!!」」」」」
俺たちのグループメンバーが歓声を上げる。
遥香は少し複雑な顔をしているが、基本的にはみんな嬉しそうな表情だ。
この瞬間、俺たちのグループがクラス内トップグループ、そして俺がクラス内のリーダーであることが確定した。
「ああ、負けたのか。」
そう力なく呟く皇は自嘲にも見える笑みを浮かべている。
「僕はいつもチヤホヤされてきた。だから自分でなんでもできると思い、実際、ほとんどのことは自分でできた。なのにどうして一番にはなれないんだーーーーーーーーー!!」
そう慟哭する皇に俺は声を掛ける。
「これから一番を目指せばいいんじゃないのか?」と。
「えっ?」
「だって、そうだろう?まだ、俺たちはクラスの中、クラスというグループの中の一番を競っていたわけであって、これからは三つのグループにならないといけない。これからも十分にチャンスはあるはずだ。」
「でも、僕はみんなの足を引っ張るかもしれないよ?」
「それでも大丈夫だ。少しの失敗ならみんなで協力すればカバーできるはずだからな。」
そう言い、俺は手を差し出す。
「ありがとう。それじゃあ、これからよろしく。」
そう言って、俺の手を握る皇の表情は晴れ晴れとしていたーーーーーーーーー
俺たちのそんな様子を見計ったかの様にアルンが声をかけてくる。
「さあ、あなたたちが今、考えているのはこの女、雑賀舞姫をどうするかということじゃないかしら?」
俺は曖昧にうなづく。
「そこまで深くは考えてないけどそういう感じだな。」
「で、どうするのかしら?」
その問いに答えたのは皇だった。
「もちろん、心情的には許せるはずもありませんが、僕は雑賀さんを許します。ですから、僕が彼女に今から何か望むといったことはありません。」
「俺もそれに同意だ。彼女にはこれからの改善に期待すべきだろう。」
「そろいもそろって甘ちゃんね。まぁ、いいけど。いつか必ず後悔する日が来ると思うわ。みんながその気なら、そろそろ勝利報酬の授与に移ろうかしら。」
後悔する?
どういうことだろうか。
そんな俺の疑問に気づいているのかいないのか、アルンは続けたり
「言っていたかどうかは忘れたけれども、一位のグループには賞品があるわ。」
その時、元皇のグループメンバーからざわめきが上がる。
「静かにしてね。皇くん?メンバーには伝えていなかったのかしら?」
「いえ、そんなことは。」
「なら、それはあなたたちの怠慢が招いた結果よ。もっと精進することね。」
アルンは切り捨てる様にそう言った。
「さあ、海斗。あなたは報酬に何を望むの?」
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