22.決闘①
表現下手なので、そのうち改稿すると思います
「はぁぁーーーーーーっ!!!」
俺には譲れない想いがある。
その想いを糧に俺は剣を振い始めるーーーー
右へ、左へと剣が振るわれる。
さっきの一合で力負けしているのが分かったから、絶対に必要な時以外は剣を合わせない。
唱えておいた《時間加速》のおかげで辛うじて、剣筋を追える。
カンッ、カンッと何度も剣が交差する。
鵜飼はまだ余裕そうだ。
そうして、俺たちの試合は加速していく。
何度も何度も何度も何度もーーーーーーーー
剣を交えながらーーーーーーーーーーーーー
どれほどの時間が経っただろうか、数秒のはずなのに、俺にはとてつもなく長い時間のように感じられた。
ーーーーーーだんだんと剣筋が読めてきた。
そんな時、
「もうやめにしない?キミ、自分の体を見てみなよ?」
俺の体には無数に切り裂かれた跡があった。
それに気付いた瞬間に、
激しい痛みが俺を襲うーーーーーーーーー
「一体何をしたんだ、お前はーーーーっ!」
「何をしたんだ、そう言われても、キミが勝手に突っ込んできただけじゃないか。」
「は?」
「力を込めすぎなんだよ?まだやる?」
「ああ、やるに決まってるだろ!!」
俺は小声で、《氷よ》「氷球」と唱え、自分の左手に向けて放つ。
「さっきよりも段階を上げようか。」
そう鵜飼が言うと、1.2倍くらいの速さになって剣を振いだした。
先程とは比べられないほどの激しい剣の応酬、それは目にも止まらないほど速く、まるで一種の舞のようでーーーーーーーーーーー
何度も剣が交錯する。
その度に、鵜飼はどんどん加速していく。
「はぁ、はぁ・・・。」
その度に、どんどん剣筋が見えなくなる。
だが、俺は一瞬鵜飼が体勢を崩したタイミングを見逃さなかった。
「ハァァァァーーーーッ!!」
剣を振り上げる。
鵜飼は突然、剣を持ち替え、
「掛かったな!」
そう、剣を突きだす。
「がっーーーーー!」
そして、鵜飼は俺の首を掴み、
「まだ、やるの?」
ともうやめるだろうと見下したように言ってくる。
それが俺には腹立たしい要因の一つだ。
《焔の剣よっ!!》「武具創造!!」
さっきアルンが使っていたのの見よう見真似だったが成功した!
「獲ったーーーーっ!!」
鵜飼の首に向かって剣を振る。
キンッという金属音がしたが、手ごたえがない。
俺が鵜飼の方を見ると、鵜飼の首から金属が覗いていたのだった。
およそ人の体の中に入っているとは思えない金属がーーーーーー




