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異世界間バトル〜知恵と力と能力で頂点を目指せ!〜  作者: こうめいくん
第一部、1章.〜クラス内マッチと顔合わせ〜
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21.いざ、決闘開始!!

その時、俺たちのグループの中に動揺が走っているのが見てとれた。



「えっ、なんで鵜飼くんが向こうのグループの代理人になってるの?」




「おいおい、俺と一緒のグループになった時に言った言葉は嘘だったのかよ。」



「向こうのグループにいるってことは昨日の夜の騒動も鵜飼くんが・・・」



そんな中俺は、



「おい、アルン。このことについて何か知らないか?」




「うーん?そう言われたら何日か前にグループ共同書って書かれた紙を受け取ったわね。」



「グループ共同書?」



「確か、この期間だけグループを合体する、と言った内容だったわ。あと、各グループのメンバーの名前が書かれていたわ。」



「各グループのメンバーの名前?その中に鵜飼春樹という名前もあったのか?」



「あったわ。間違いなくね。」







だが、俺の前で剣を構える鵜飼は何も答えない。



むしろ、剣を握る力が増しているようにも見えた。




「おい、鵜飼!俺たちと過ごした一週間は何だったんだ!」



そう問いかけると、言うのを躊躇うような素振りをした後、決定的な言葉を放ったのだった。



「何、と言われても、命令で仕方なく、と言ったら貴方の怒りは収まるのですかね?」



例え、その言葉が真実だったとしても俺は受け入れることはできないだろう。



なぜなら、俺の、俺の■■はこんな行いを見逃すわけにはいかないからだーーーっ!!



そう激しく激昂し、俺は鵜飼に斬りかかる。





鵜飼が躊躇う顔をしていたのも忘れてーーー
















だが、鵜飼は余裕の笑みを浮かべながら、キンッと音を立てつつ、剣を止める。



「そんなものなのか?」



「くっ!」



俺は歯噛みする。



そんな時、アルンが、



「ちょっと待ちなさい!貴方たち今のままなら死ぬかもしれないのよ!せめて、私が準備するまで待ちなさいよっ!」



と叱責を飛ばす。



「《此処に聖なる結界を!》ホーリーフィールド!」



だが、俺はそんなアルンを一瞥した後、



「こんなやつは今すぐ■■すべきでしょう?」



こう言った。



だが、アルンは訳がわからないといった表情(かお)で、



「海斗、貴方、今の状況が分かってる?不意を突いた剣は止められ、貴方の目は憎悪に染まってる。そんなことで勝てると思ってるの?今、貴方が負ければ、貴方を信じてついてきてきたみんなを裏切ることになるのよ?」




みんなが不安そうな目で俺の方を見てくる。




だが、俺は、俺はーーーーーーーーーーー

















俺の信念を曲げるわけにはいかない!!




だが、その時俺に残っていた一欠片の冷静さがこう告げる。




『負けたフリをするのが最善手だ』と。



そう思いつつも、




「はぁぁーーーーーーっ!!!」




俺には譲れない想いがある。



その想いを糧に俺は剣を振い始めるーーーー














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