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異世界間バトル〜知恵と力と能力で頂点を目指せ!〜  作者: こうめいくん
第一部、1章.〜クラス内マッチと顔合わせ〜
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20.密談〜決闘当日〜

 〜決闘前日夜、とある部屋で〜



 激しい足音を立てながら少年が部屋に踏み入ってくる。



「おい!昨日の夜の騒ぎは貴方が何かをしたせいでしょう!勝手なことをしないでくれと言いましたよね?どうしてするなと言ったことをするんですか!せっかくたてていた穏便に済ます計画が台無しになりましたよ!どうしてくれるんですか!」




「今の貴方の表情(かお)だと私が何を弁明したところで信じてくれなさそうね。もう貴方と手を結ぶ価値は無くなったように思えるわ。信頼関係のない同盟なんて無意味でしかないでしょう?私が貴方に貸しているあの子との仮契約を破棄してもらえるかしら」




「今更そんなことを言われても。元はと言えば、貴方が何か命令していたんじゃないんですか?貴方が今僕が怒っていることの原因を作ったんじゃないんですか?そして、その結果、昨晩の騒動を引き起こした。気づいている人は一部でしょうけど。でも確実に向こうには……。もう鵜飼を使った作戦を立てることができない。まだ、絶対に鵜飼がやったという確証がないのが救いですけど。この状況ではもう強硬策に出るしかないじゃないですか!」



「私なりの応援だったのよ?仲間の絆を裂くには「盗難が起こったー」なんてどうだろうと思って。それがこんな結果を招くなんて思ってもいなかった。だから、私なりの誠意として、本当は貴方が負けても私はまだ抵抗するつもりだったけど、貴方とともに甘んじて敗北を受け入れることにするわ。さらにさっき言った破棄は取り消すわ。使い潰してもらっても構わないわ」



「そういえば、あれはかなり強かったですよね?」



「ええ、あれは私の能力「人形操師(あやつりにんぎょう)」で作り上げた物だもの。権能の中には「記憶摘出(ロストメモリー)」というのがあって、そこから昔の剣豪の記憶を取り出しているわ。だから、その剣豪の剣術を模倣出来るということね。もちろん、日本以外のところからも取り出せるわ。そういうことだから、自己紹介の時に能力を「剣聖(ソードマスター)」と言わせたのよ」



「もう、それを使って、武力で叩きのめすしかないのでしょうか?僕は穏便に済むのがいいのに。クイズバトルとかしてみたかったけど」



「そんなの勝ってからすればいいじゃない」



「それにも一理ありますね。ふふふっ。あいつが裏切っていたと知った時の来栖たちの顔が見ものだなあ……」





 〜翌日朝〜



 俺は今回も指定された場所に向かう。




 二回目だが、これで決まると考えると緊張でいつもと同じ校舎が違ったように見える。



 今回はどんな決闘(デュエル)なんだろうか。



 対人戦でも技術が無くても多少は対抗出来るようになる魔法を昨日恵子に作ってもらって使えるようになった。



 みんなにもこれからを左右することなのでついてきてもらった。昨日のことを伝えていないのが心苦しいことではあるが。




 伝えられた場所に着いたが、すめらぎたちはまだいなかった。



 少しの間待っていると、



「ああ、もう来ていたんだ。待たせたかな?」



 そう皇が言いつつ、クラス全員がこの場に集まった。



 特に「神眼(スルーアイ)」を使っても皇にはおかしいところはなかった。



「今回、僕が君に申し込んだ決闘の内容は剣術にします」



「剣術?それは剣のみで勝負するということでいいのか?」



「いえ、足技などの体術を使ってもらっても構いません」




「当然だが、こっちからも条件がある。まぁ、条件といってもそんなに決闘に影響するものでもないと思うから安心してくれ」



 そういうと皇は訝しげな顔をする。こちらの真意が何か測りかねているんだろうか。



 知的なところもあるとみんなも言っていた訳だしな。




「どんなものです?」



「決闘の時、使う武器を真剣じゃなくて、木剣にするということだな。もしあたりどころが悪くて、うっかり「死んじゃいましたー」なんてことになったら洒落にならないからな」



「そんなことでしたら問題ありません。では公平性を保つためにも木剣はアルン先生に作ってもらいましょうか」



 そう皇が提案してきたので、俺たちはアルンのいる職員室へ向かうことにした。



「昨日の晩に俺のグループのメンバーの服が一着なくなったんだが、皇、何か知らないか?」



「ああ、昨晩騒がしかったのはそのせいですか。だけど、残念ですが、僕にはわからないな」






 どうやら、嘘ではないようだ。嘘でなければ、俺の「神眼(スルーアイ)」でも見抜けないのである。



 さて、そんな会話をしているうちに職員室に着いた。



 ここの職員室にはアルン一人しかいないので、日本の時のように職員室に行ってもドアの前で先生の名前を呼んだりしなくていいところが職員室に行くというハードルを下げている気がする。



 まあ、どうでもいいことではあるのだが。



「先生、来栖と決闘することになったので、木剣を貸していただくか、作ってもらえませんか?」



「ええ、もちろんいいわ。すぐ終わることだしね」



武具創造(クリエイトウェポン)ーー!」



 アルンがそう唱えた瞬間に目の前に二振りの木剣が現れる。



 それはただの木剣のはずなのになぜか神々しく見えた。



「それと先生、勝敗の判定もお願いしてもいいですか?」


「暇だし、いいわよ」



 そうして、元の場所に戻ってくる。



 始まる前に一応小声で魔法を唱えておく。




「今ここに宣言す。時の流れが変わらんことを。時よーー!!」



時間加速アクセラレーション・タイム



「じゃあ僕は代理人を出すよ。」



 と皇が当然のように言う。



「僕はクイズ番組とかに出てるのから分かるように、運動はあんまり得意じゃないんだよね。別に禁止されているわけでもないしね」



「じゃあ、代理人を務めてくれる人を呼ぼうか。じゃあ、あとは頼んだよ」



 そう言って出てきたのはーーーー
























  ーー鵜飼だった。




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