13.ポーカー1
「おお、これは来栖にリベンジするチャンスだな!なあ、鵜飼?」
「ええ、そうですね。あの時(昨日)の雪辱を晴らしてやりましょう!」
そう言って闘志を燃やしている二人。
「じゃあ、ここに今十六人いることだし、四人ずつにチーム分けするか」
「「「「「グーとパッ」」」」」
それを何回か繰り返し、八人ずつに分かれていく。
「「「「「グーとパッ」」」」」
そうして、四人ずつのチームができたのだ。
「じゃあ、四人の中から一人勝ち抜けでいこうか。ルールは交換は一回きりということぐらいだな。あとは手元のルールを見てくれ!」
〜海斗のいるグループ〜
今回、一応遊戯だと言ったが、俺は負けるわけにはいかない。
まあ、負けると神崎に舐められてしまうからな。
あいつが支配能力を行使し始めると面倒だからな。
筵井さんの未発現能力「■■■■」に頼るしかなくなるからな。
つまり、筵井さんが支配されたら終わりとも言える。
負けなければいいだけなのだが。
確認だけなら俺の「神眼」でも出来る。
最近見方を変えて見やすくしたからな。
こんなふうに。
《来栖 海斗》
特殊状態:なし
能力:「▪️▪️▪️」「神眼」
とまだまだ続いているが、一番上で状態確認ができるからだ。
話は逸れたが、つまりは、神崎に舐められないためにも、負けるわけにはいかないということだ。
俺のグループに集まったのは、言ったら悪いが、騙されそうな人達ばかりである。その中には服部も含まれている。
俺は能力禁止と言ったので、ポーカーでイカサマをすることにした。
実は親睦会でトランプ、それに、ポーカーをすることは決めていたので袖の中にロイヤルストレートフラッシュが揃っている。
置いておこうかと思っていたが、ここで負けるわけにはいかないので、使うことにした。
自分がディーラーになったので、カードを配っていく。
その途中にカードを下から五枚落としたように見せて、袖の下に入れていた五枚と入れ替えた。
「落としたカード、ちょうど五枚だから使ってもいいか?」
「ああ、俺は構わない」
そう服部は言った。
「他のみんなはどうだ?」
「「私たちはそれでいいよー?」」
「じゃあ始めようか。」
「交換する人は交換していってくれ。」
「「わかったよー」」
「ああ。」
そう言って、カードを交換していく三人、俺もカードを全て変えるフリをして、取った五枚を元に戻した。
「みんな交換したな」
「じゃあ、」
「「せーのっ!」」
「ロイヤルストレートフラッシュ、俺の勝ちだな」
服部はフルハウスだったが、残りの二人は、ツーペアだった。
こうして俺の勝ちが決まったのだった。
『次もある。どんな手を使おうか』
他はどうなっているんだろうか。
次は明日更新です!
さあ、勝つのは誰なのか?




