表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界間バトル〜知恵と力と能力で頂点を目指せ!〜  作者: こうめいくん
3章.異世界人の実力は?
100/118

6.突然の謝罪

 そんな疑問はすぐに解を求めることが出来ず、遥香が戻ってきた。

 

「元気そうだな!海斗!!」


 いの一番に俺に声を掛けてきたのは、神崎だった。ちょっと声がデカすぎやしないか……。頭に響くんだが……。そもそも神崎に名前で今まで呼ばれていたか?


「ちょっと、声小さくしてくれないか。頭に響く……」

「そうだよ。一応怪我人なんだからね。もうちょっと配慮ってものがあるでしょ?」


 俺がそう言ったのをいいことにここぞとばかりに遥香は追撃を加えていた。そんな遥香を制すため、俺はベッドから出た。


「この通り立ち上がれもするから、怪我人って考えるのはやめてほしいけど、血はまだちょっと足りなさそうだから、声だけは気をつけてくれ。あと、遥香は追撃を掛けなくてもいいからな」


 どちらもしゅんとしてしまった。何で来てそうそう空気が悪くなるんだよ……。


 項垂れている二人を放置し、他のメンバーに俺は語りかける。


「まあ、見ての通り俺は大丈夫なんだ。心配かけてすまない」


「そんなこと気にしなくてもいいよー。本当にびっくりしたのは、血が出てた時だけだから。その後、アリアさんからしっかり治療したって聞いたあとは、安心できたからねー」


 と愛蘭は優しい言葉をかけてくれる。そこまで気にすることではなかったのかもしれない。もちろん気を使ってくれているのかもしれないが。意外と体も動くことだし、本題に行こう。


 一番大事なのは、これからどうするか、だ。過去の行動を悔やんでも仕方がない。失敗を踏まえて、どうするかが大事だろう。


 俺が話し出そうとすると、控えめに彩音さんが手を挙げた。


「どうしたんですか?」

「話があるんだけど……」


 まさか他のメンバーから話があると言われるとは思ってもみなかった。あっても、皇か遥香くらいだと思っていたのでこれは意外だった。


「どうぞ。俺の話は後ででも大丈夫ですから」


 そう言うと、彼女は少しずつ話し始めた。


「まずは、元気そうでよかった。心に傷でもあるんじゃないかと思ってたんだけど、そんな様子も無さそうで。これから話すのが本題なんだけど、先に誤っておくね。ごめんなさい」


 突然の謝罪に俺は呆然とするしかなかった。実際、彼女が何を話そうというのか俺には全く想像がつかない。


「実は私を入れた何人かで別の貴族のところでお世話になることにしたの……」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ