商業ギルド?
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なんだ!
こんな近くにあったのか。
冒険者ギルドから徒歩3分ほどの場所だった。
ってか、冒険者ギルドから見えてたみたいだな。
登録には、サイジュも付き合ってくれたぞ。
紹介状は城の料理長の人が書いてくれたんだって。
なんでそんな大物が!?
えっ?
プリンのレシピを楽しみにしてるの!?
マジで?
そんな大物の紹介状だったからか、
サイジュの身分がバレていたのかはわからないけど、
サクッと登録が出来た。
商業ギルドもランクがあるみたいだけど、商売するわけじゃないから、1番下のランクで登録したぞ。
露店や屋台、店舗の数なんかでランクが変わるらしいぞ。
で、レシピの登録なわけだけど。
まずは商談用の個室へ移動。
登録担当の丸メガネのお兄さんが、
「レシピの登録でしたね?」
「はい」
この世界にもメガネってあったんだなぁとか、しょうもないことを思っていた。
レシピを取り出す前に、俺はこっそりと盗聴やら盗撮?盗み見?防止の魔法を発動した。
何かを弾いたな。
盗聴か?
個室の意味ないだろうがよ。
サイジュも気づかないか。
もちろん丸メガネのお兄さんも気づいてないようだけど。
「ここ大丈夫ですか?」
俺は信用ならんなぁと思いながら、聞く。
「何がでしょうか?」
丸メガネをクイっと上げながら、このクソガキがって態度が透けて見える。
「ここで話した情報は外に漏れますよね?」
「なっ!?そんなことあるわけないでしょうが!」
このお兄さんは知らないのかな?
スキル【鑑定】発動。
[名前]レジー・スタージャッジ
[職業]登録官
ふぅーん?
家名があるってことは、貴族か?
登録官?
へぇー?
商業ギルドの登録してある魔導具、レシピ、その他諸々を全部把握しているわけ。
すごいね。
過去に同じものがないか確認?判断?出来るわけだ?
「でも、盗聴防止と盗み見防止の魔法を発動したら、何か弾きましたよ?」
「ミゲル本当か!?」
「こんなことでウソ言うわけないじゃん?」
サイジュは、この部屋を見回している。
【鑑定】してるのか?
「見つけた、アレだね」
サイジュが示したのは、扉の中央にある飾りだった。
あー、盗聴器だな。
「商業ギルドって、守秘義務とかないのか?」
「あるに決まってるでしょ!!」
丸メガネのお兄さんが、怒っている。
「いやいや、あそこに盗聴器つけられてるじゃん。情報筒抜けだよな?」
スキル【鑑定】発動。
盗聴器
使用者 サーヴァン
サーヴァンって誰だ?
「誰がこんなことを!」
このお兄さんは、本当に関係ないんだ?
「あのサーヴァンって人を知ってますか?」
「もちろん知ってますよ。ここのギルドマスターですからね」
えぇー?
またギルマスかよ。
まともなギルマスはいないのかよっ。
『サイジュ、あの盗聴器の使用者がサーヴァンになってるんだ』
『マジかよ』
マジなんだよ。
『商業ギルドにもグランドマスターっているよな?』
『いるけど、知り合いじゃないぞ?』
『冒険者ギルドのグランドマスターに連絡してみるから、少し時間稼いでくれるか?』
『わかった。そっちは頼む』
『クリスティアードさん?ミゲルです』
俺は【念話】を飛ばす。
『ミゲルくん?どうしたの?』
『商業ギルドのグランドマスターって知り合いですか?』
『もちろん』
よかった。
『今、商業ギルドの商談用の個室にいるんですけど、
盗聴器が仕掛けられてて、
使用者がここのギルマスのサーヴァンって人なんですよ』
『はっ!?』
そりゃ、そうなるよな。
『だから商業ギルドのグランドマスターになんとかしてもらえないかなって』
『わかった、すぐ連絡する。少し待ってて』
『サイジュありがとう』
『連絡ついたのか?』
『クリスティアードさんが連絡してくれるって』
「レジーさん。あの盗聴器の使用者がサーヴァンって人なんですけど、ギルマスなんですよね?」
「バカな!あの人がそんなことを!?」
「とりあえず俺たちじゃどうしようもないので、グランドマスターに連絡してもらいましたので、少しこのままでお願いしますね」
はっ!?って顔のまま、レジーさんは固まった。
『ミゲルくん、君たちはどこの部屋だい?』
クリスティアードさんから、【念話】が届く。
どこって言われてもなぁ?
「レジーさん、ここってなんて部屋ですか?」
「…2号室です」
『2号室だそうです』
『わかった。鍵開けておいて』
俺は言われた通りに伝える。
「レジーさん、鍵開けておいてもらえますか?」
レジーさんは、なんで俺がと言いながら開けてくれる。
同時にノックがされた。
レジーさんが扉をあけると、クリスティアードさんともう1人、エルフの女性が現れた。
「グランドマスター!?」
レジーさんが驚いている。
この美人のエルフさんが商業ギルドのグランドマスターのようだ。
2人は部屋に入って扉を閉める。
「はじめまして、私が商業ギルドのグランドマスター、シェイラザードだよ」
「ミゲルです」
「サイジュです」
とりあえず名前は名乗っておくことにする。
「で、ミゲルくん?説明お願いできるかな?」
「はい」
シェイラザードさんが、とりあえず座ろうじゃないかと促してくれたので、席に着く。
俺は、この部屋に入って、盗聴防止と盗み見防止の魔法を発動したら、何かを弾いたこと。
それを聞いて、サイジュが扉の飾りが盗聴器だと見つけたこと。
飾りを【鑑定】してみたら、使用者がサーヴァンだったことを伝えた。
シェイラザードさんとクリスティアードさんが飾りを見て、頷く。
「確かにサーヴァンになってるね」
「商談用の個室に盗聴器…悪意しか感じないね?」
おっ?
この2人は普通に【鑑定】が使えるみたいだぞ?
エルフは標準装備なのかな!?
しかし、なんのためにこんなことしてんだろうな?
情報を使って何かするつもりか?
金儲けか?
弱みとか握って脅すとかか?
なんにしても悪質だな。
「この部屋だけじゃなくたぶん全部の部屋についているんだろうねぇ」
シェイラザードさんは、チッと舌打ちをした。
「今日、サーヴァンは?」
「執務室に」
レジーさんが答える。
「さてと、どうしたもんかね」
この時、クリスティアードさんが考え込んでいるシェイラザードさんに、サイジュが王子であること、俺の両親が龍であることを伝えていたことを俺もサイジュも知らなかった。
おしらせ
8/8~8/16まで
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