報告とお土産2〜アルサイジェス(第三王子)
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あっ、忘れてた。
「バトル兄上、フォレストスネークを無傷で倒す方法を聞いてきましたよ」
「本当か!」
「はい、やはり魔法でした」
ティティの目がキラキラしてる。
魔法陣とか好きだもんな。
「サイジュ兄様、どんな魔法ですか!?」
ティティは、魔物の討伐とかしないだろうに…。
なんで1番ワクワクしてるのさ?
って、みんなが俺のことを見てるし…。
「バリアとバキュームって魔法だったよ」
ティティがバリア、バキュームとぶつぶつ言っている。
「アルサイジェス、それはどんな魔法だね?」
陛下が訊ねてくる。
「バリアは、結界を魔法で再現したようなものですね」
陛下の顔が、ほぉ?って感じになっている。
「サイジュ、それでどうやって無傷で魔物を倒すんだ!?」
バトル兄上もピンとは来なかったようだ。
「バリアで魔物の顔を覆うのです」
バトル兄上は、怪訝顔をした。
「それだけ?」
そうだよな?
俺だって意味がわからなかったもんな。
「それだけです」
「アルサイジェス?なぜそれで魔物が倒せるんだい?」
フォリー兄上も、首を傾げている。
【賢聖】でも思いつかない方法なのかな?
それなら、みんなにもやってもらおうかな。
俺がミゲルにやらされたヤツを。
「では、右手でご自分の鼻を摘んでください」
鼻を?と言いながら、みんな素直にやってくれるんだよなぁ。
「それから、左手で口を塞いでください。キッチリですよ」
少しすると、みんなの顔が赤くなってきた。
あー、俺もこうなってたのか。
「もういいですよ?」
みんながプハァーって、言ってるし、ちょっと面白かったりして。
「なるほど、これはこのまま続けていたら魔物だって倒せるってことなんだね?」
「そういうことのようです」
スーハースーハーしていたバトル兄上が、
「サイジュはそのバリア?とか使えるのか?」
と、聞いてきた。
そりゃ聞かれるよな。
「教えてもらいました。使えることは使えますが、まだラビットサイズだけですね」
教えてもらってから俺もかなり練習したけど、まだラビットの顔を覆うのが精一杯だった。
「サイジュ兄様、魔法陣は展開出来ますか?」
うちの家族は全員【カメラアイ】を取得している。
「俺の魔法陣よりも、教えてくれた本人の魔法陣の方が良くないか?」
俺よりミゲルの魔法陣の方が、歪みがないと思うんだが。
「アルサイジェスよ、もしかして教えてくれたと言うのは、お二人の?」
「そうです。彼はミゲルと言います」
まだ名前も伝えてなかったな。
見習いとか、冒険者とかでしか話してなかったな。
「そのミゲルくんも、お二人と来てくれるのだろうか?」
「はい、フォリー兄上。その予定です」
フォリー兄上が、そうかと呟いている。
「サイジュ、さっきドブ掃除を魔法でしていたのは、お二人の育てた子供と言っていたな?その子がミゲルという子で合ってるか?」
バトル兄上の確認に、あれ?と思った。
繋がってなかったのか?
みんながこっち見てるし。
俺、説明下手すぎか?
「そうです。ミゲルがお二人の子です」
って、思い出した。
まだ忘れてることあるな。
「えーとですね。今までの話とは関係ないのですが、ミゲルの作った料理がとても美味しかったので、ミゲルに無理を言って土産用に作ってもらった料理と甘味があります」
母上が1番に反応した。
「甘味ですって!?フルーツやドライフルーツではなくて!?」
「はい、フルーツでもドライフルーツでもなく、クッキーと言うそうです」
どんなものか想像出来ないよな。
俺だって初めて見たし、食べた。
さすが神様のリクエストなだけあるよな。
これは秘密だから、言えないけど。
甘味という言葉に女性陣が、目をキラキラさせている。
「出してもいいですか?」
「アルサイジェス、料理の方はどんなものだ?」
陛下は料理が気になりますか。
「カラアゲという料理だそうです」
「「「カラアゲ?」」」
父と兄の声が揃った。
「それはどんな料理なんだい?」
フォリー兄上が、聞いたことのない料理だけれど…と言っている。
「肉に下味?を付けて油で揚げた?もののようです」
すみません。
料理は全然わからないので、聞いたけど謎です。
「油であげる?」
母上がそれはれどんな料理なのかしら?と首を傾げる。
「サイジュ兄様、なんのお肉ですの?」
「今回はフォレストスネークだと言っていたよ」
「フォレストスネーク…」
考えててもわからないと思いますよ?
なので、出しますね?
俺は、アイテムバッグから、カラアゲとクッキーを取り出して、テーブルに載せた。
茶色いカラアゲが山盛り。
この国にはない食べ物。
とてもいい匂いがしている。
しかし知らないと、食べるのに躊躇するかもしれない。
俺が食べてみせるか?
「サイジュ兄様?食べてみてもよろしいですか?」
ティティがメイドからフォークをもらっている。
「あぁ、どうぞ」
何の躊躇もなく、ティティはカラアゲを口に入れた。
勇気があるな?
俺はバトル兄上辺りが最初に食べると思っていたんだが。
ティティがモグモグしているのを、全員で見つめている。
次の瞬間、
「んーーーーー!!!おいしーーーーい」
ティティの顔が、この上なく幸せそうに見えた。
「ティティ、そんなに美味しいのかい?」
「ホントかティティ」
「ルクレティティーリア?」
「ティティ?」
「ティティちゃん?」
「とてもとても美味しいです!」
ティティは、さらにもうひとつフォークで確保している。
これは、ティティに食べ尽くされる前に食べないとダメだな。
たぶん、みんな同じことを思ったのだろう。
全員がフォークを持っていた。
山盛りあったカラアゲは、あっという間になくなった。
次にみんなの視線はクッキーへと移った。
まだ入るんですね?
まぁ、カラアゲが美味しかったから、クッキーも期待しますよね?
もちろんクッキーも美味しいですよ。
とくにティティの食べっぷりがすごかった。
いつもは少食だと思っていたんだけどね。
俺がいない間にたくさん食べるようになったのかな?
それとも美味しいからかな?
ある分は存分に食べたらいいよ。
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
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