EX 魔王復活
気づいたら1週間......どころじゃありませんでした、申し訳ない。そこでちょっと番外編を一つ入れます。
魔王の話は出てましたが、それだけでしたから。
あの、すみません......これは一体、何なんですか?
「全く......見つかるとはどういうことです? 召喚士」
「そう言われても困りますね。相手には魔王が放ったスライムがいたんですから」
「ふむ.........」「はぁ.........」
あの、こっち見ないでくれますか? 後ため息つくのも止めてくれません? 召喚士さんと死霊魔術師さん。今何で私がこうやって動けているのか考えてる所なので。
私、邪神に操られてた筈ですよね。もう操る必要が無くなったとか? ひょっとして甘く見られてる? いやいや、いくら私が蚕という魔族でノンビリしていると言っても、グエン達と一緒に魔王倒したんですよ?
あ、遅れましたね。魔王やってるオリヴィアです。
「スライムの事は事前に知っていただろう。それぐらい気づけ阿呆共が」
「そ~だよ~? それぐらい分からないと四天王は名乗れません!」
「暗黒騎士に竜騎士か。何をしてた?」
暗黒騎士さんと竜騎士ちゃんです。この四人は前魔王の配下四人な訳ですが、この暗黒さんと竜ちゃんは......何て言うんでしたっけ? 私達勇者パーティーには少し友好的なんですよね。
もしかして.........?
「魔王様、お話があります。来ていただけませんか?」
「そうそう。お話しお話し♪」
「ええ、別にいいわよ」
ー ー ー
「ったく、面倒なことになった。お前のせいだからな?」
「えぇ~。黒騎士も乗り気だったじゃん!」
「俺は暗黒騎士だ!」
「暗黒騎士だってさ。プフー! クスクス」
からかわれて顔を赤くしていたけ暗黒騎士だけど、私が説明を求むような、つまりジト目で見ていたら、一度咳をしてから話始めた。
「もう分かっているかもしれんが、邪神から解放したのは俺達二人だ」
「なら聞くけど、なんで助けてくれたのかな?」
「私達の王様が操られてるんだから助けるのは当然でしょ? ちょっと...というか、かなり遅れちゃったけどね......」
あぁ、まぁ確かにその通りなんだろうけど、この感じ何だろうな。まだ私が彼らを信じきれてないって事かな。
あーあ! 王様なのに駄目だなぁ私は!
「何か落ち込んでいるようだがすまない、後にしてくれ」
「そうそう、邪神とは別にちょっとした問題があってさ」
問題って何よ。
「問題って、何があったの?」
「あのお爺さんの近辺に面倒な魔物が急に、現れてね」
「お爺さんって、鍛治屋のお爺さん? で、その魔物って何なの?」
竜ちゃんは急に現れた魔物はドラゴンだと言ったんだけど、急に現れるのもおかしいのに、ドラゴンって言うのがもっとおかしい。
でもなんであのお爺さんの所に?
「何でも、勇者が武器を壊したらしく、新しい武器を作って貰おうとしているらしい」
「また武器壊したの? あの子なんで直ぐ壊すかなぁ...?」
まぁ今回壊れた理由は勇者のせいではないのだが。
「そこでね? まぁ大丈夫だろうけど、私が行くことにしたの」
「そう。なら行ってらっしゃい。気をつけてね」
「ふむ......詳しくは聞かないんだな?」
「そんな時間ある?」
「無いな」
そんなことは勿論知っていたので「知ってたよ」とだけ返す。何となく皆の顔を見てみたら、二人とも私と同じように、互いの顔を見ていたので思わず皆で笑っちゃったけどね。
さてと、このあとどうしようかな? まず第一に邪神警戒だよね。他には......うん、まぁ大丈夫でしょう。後は頑張ってね、スライムちゃん。
■ ■ ■
『あらまぁ......!』
「ん~? どうしたのジンジャー」
『いや、何でもないわ。それよりカナメ? 尻尾に何かついてるようだけど』
「んえ?.........ウワアアアーー!?」
「なっ、どうしたのカナメ!?」
いや、虫ぐらいでそんなに騒がなくても......クロノも鳴かなくていいから。まぁとにかく魔王様、無事なんですね? 本当に良かったですよ。
自分でも気づかないうちに迷走してるかもしれないですね。