表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する  作者: 木挽
【第1部完結】ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/93

第2話 追放された“ゴミスキル”の俺、死霧の森へ



「では、召喚先のアルヴァリア王国に送りますね」


女神トリニティが静かに告げた。


優太が苦笑しながら言う。

「正直ちょっと楽しいけどさ……元の世界には帰れるのか?」


美咲も現実に引き戻されたように頷く。

「そ、そうね……。私たち、本当に戻れるの?」


トリニティは一瞬だけ目を伏せ、そして淡々と答えた。


「……はい。アルヴァリア王国の問題が解決した時、あの場所の、あの時間に帰ることができます。ただし――死んだら帰れません。では、時間がないので送りますね」


「ちょっ――」


言い終わる前に、視界が白く弾けた。


---


光が消えた時、俺たちは中世ヨーロッパ風の巨大な広間に立っていた。

赤い絨毯、巨大なシャンデリア、鎧の騎士たち。

まさに“異世界”そのものだ。


杖を掲げた老人が歓声を上げる。


「成功だ! 勇者召喚は成功したぞ!」


大魔導士ガルド・エルメス――そう名乗った。


玉座に座る王、レニオス・アルヴァリアが立ち上がり、威厳ある声で言う。


「よくぞ参った。名を名乗れ。そしてスキルも告げよ」


俺たちはブレスレットに触れ、表示されたスキルを読み上げていく。


---


■神崎優太


「神崎優太。スキル《聖剣適性》」


ガルドの目が見開かれた。

「SSです! 伝説級です。素晴らしい!」


広間がどよめく。


---


■中山美咲


「中山美咲。スキル《聖域魔法》」


「またもSS! 希少で強力な魔法です!」


王妃セレナが拍手し、王女リリアが目を輝かせる。


---


■そして俺――五味誠


「五味誠。スキルは……《残滓》」


ガルドが眉をひそめる。

「さんし……? 聞いたことがないな。なんだそれは」


(ですよね……はいはい……)


俺は表示された説明を読み上げた。


「えっと……レジデューリンク1……効果は……残滓情動波読取…“ゴミの気持ちがわかる”だそうです……」


広間が静まり返る。


そして――爆発したように笑いが広がった。


王妃セレナは腹を抱えて笑い、王女リリアは口元を押さえて震えている。

王レニオスでさえ肩を揺らしながら言った。


「ゴミの気持ち……? ガルド、どうなっているのだ。笑わせるな」


「わ、私も初めて見るスキルでして……ぷっ……」


優太が怒鳴る。

「……おい、笑いすぎだろ!」


美咲も顔を赤くして言った。

「うちの後輩くんをバカにしないで!」


(……お。さっきから思ってたけど、この二人……いいやつだな。容姿端麗、成績優秀、性格まで良いのかよ)


ガルドは笑いをこらえながら言う。


「すまん、すまん。えー……マコト、君には別のミッションをやってもらうことになる」


その言い方で悟った。


(……追放ってやつか)


---


そして今、俺は“死霧の森”の前に立っている。


ガルドは転移魔法で俺をここへ送りつけると、あっさり言い放った。


「ここは魔物の巣窟だが……まあ、ゴミの気持ちが分かるなら何とかなるだろう。では健闘を祈る」


「なぁ、アルヴァリア王国の問題ってなんだよ。何で俺たちを召喚したんだ」


ガルドは振り返らずに答えた。

「……お前に言ってもしょうがない。生きて会えたら教えてやる」


そう言い残し、転移魔法で消えた。


「……いやいやいや、絶対死ぬだろこれ」


森の奥からは低い唸り声が響き、霧の中で赤い光が揺れている。

完全に“死ぬ前提”の追放だ。


「……はぁ。ゴミスキルの俺が、ここからどうしろってんだよ」


その時だった。


森の奥から、かすかな声が聞こえた気がした。


『……ここだ……』


「……え?」


俺の“ガチゴミスキル”が、初めて動いた瞬間だった。


---


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ