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ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する  作者: 木挽
【第2部】さらなる冒険へ

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140/140

第140話《銀影の模倣者》

地下森の静寂を破るように、

光る球体が次々と浮上した。


十や二十ではない。


何百という数が、

森の影から湧き出るように現れ、

マコトたち五人を取り囲むように配置されていく。


狼狽するマコト。

「…何なんだ…こいつら…」


球体は攻撃してこない。

ただ静かに、

規則的に並び――


やがて左右へ割れ、

一本の“道”を作った。



その奥に、銀色に輝く“人型”が立っていた。


人型は金属生命体のように滑らかで、

光を反射して銀の輪郭を描いている。


顔には表情がなく、ただ侵入者を観察するように静止していた。


カリナは火ノ大剣を肩に担ぎ、

迷いなく前へ出る。


「よし、まずは私が行く!」


炎を纏った剣を構え、

銀色の人型へ突進した。


カリナは高速で踏み込み、

火ノ大剣を横薙ぎに振る。


「炎牙斬ッ!!」


剣が空気を裂き、炎の軌跡が走る。


しかし――銀色の人型は、

その一撃を“見てから”避けた。


わずかに身体を傾けただけで、

カリナの斬撃は空を切る。


カリナは驚きながらも即座に二撃目へ移行する。

「心眼・零距離抜刀!!」


目を閉じ、気配だけで踏み込む。


火ノ大剣が閃光のように走る。


だが――


銀色の人型はその動きを“完全に模倣”した。


同じ踏み込み、

同じ軌道、

同じ速度。


まるで鏡の中のカリナが攻撃しているようだった。


人型は腕をカリナの剣の様に変形させた。


剣と剣がぶつかり、

衝撃で地面が割れる。


「……っ! 重っ……!」


カリナは押し返される。


銀色の人型は、

カリナの姿をじっと観察した後


――身体が波打つように変形し、

カリナ自身の姿へと変わった。


髪、体格、装備、火ノ大剣まで完全一致。


ルシファーは震える声で呟く。

「……カリナさんを……完全にコピーしてる……」


スカイも青ざめる。

「……前時代文明の防衛機構……

侵入者の“最強戦力”を模倣するタイプ…なの?…」


模倣体は無表情のまま、

本物のカリナと同じ構えを取った。


カリナは火炎化し、

炎を纏った剣で突進する。

「炎魔斬ッ!!」


模倣体も同じ技を放つ。


二つの炎魔斬がぶつかり、

爆風が森を揺らす。


カリナは連撃へ移行する。

「炎牙乱舞ッ!!」


高速の連撃が銀色のカリナへ叩き込まれる。


しかし模倣体はすべてを“剣の腹”で受け流した。

「……嘘だろ……!」


模倣体は反撃に転じる。


「炎牙乱舞」


同じ技。

同じ速度。

同じ威力。


カリナは防御が追いつかず、

剣を弾かれ、体勢を崩す。


模倣体は一瞬の隙を逃さない。


火ノ大剣を振り上げ――

カリナの右肩へ振り下ろした。


「っ……あああああああ!!」


カリナの右腕が肩口から落ちた。


血が噴き出し、地面に赤い飛沫が散る。


ブラッドが叫ぶ。

「カリナ殿!!」


ルシファーは震えながら後退する。

「……カリナさんが……負ける……?」


模倣体は無表情のまま、

血を流すカリナへ歩み寄る。


マコトは即座に動いた。


「レジデューストレージ!!

カリナさん収納!!」


光がカリナを包み、

彼女はストレージへ吸い込まれた。


断面も出血も痛みも、

すべて“時間停止”で固定される。


ルシファーは震える声で言う。

「……カリナさんを…カリナさんを…貴様!!」


銀色の模倣体は、

カリナの姿のまま、

ゆっくりとこちらへ歩いてくる。


周囲には、

数百の球体が静かに浮かび、

侵入者を監視していた。


【作者からのお願い】いつも読んでいただきありがとうございます!ここまで続けられたのは、読んでくださる皆様のおかげです。もし「続きが気になる!」「面白い!」と少しでも思っていただけたら、ページの一番下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価していただけると、執筆の大きな励みになります!ほんの数秒で済みますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!

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