登場神物紹介・その1
序章・第一章までに出てきた登場人物、もとい神々の紹介をします。
決して本編にギャグを挟めない反動からはっちゃけて書いている訳ではない……ごめん嘘。世の中にはいるのだ。
ネタを書き続けないと死んじゃう病に侵されている人間がな!
……という訳で、そういうのが苦手な人は読み飛ばしましょう。
あと、ここまでの本編を読んでない人にとってはネタバレなので注意。
ツクヨミ/月読
三貴子のひとり。夜之食国を治める月の神。一応主役。
……ではあるのだが、何しろ第一章はチュートリアルめいており、ツクヨミが事件に関わるシチュエーションを作り上げるため、一から「天岩戸事件」をおさらいせねばならんという大人の事情から、出番は一切ない。
さすが「古事記」にほとんど記述のない神である。
……に、二章以降はちゃんと出るから! タイトル詐欺じゃないから!
イザナギ/伊邪那岐
国産みの神。序章にてツクヨミに、来たるべき災厄の際に助力を懇願する。
今回の事件の元凶であるイザナミの夫にして、三貴子のアマテラス・ツクヨミ・スサノオや、火の神カグツチなど、沢山の神々の父親。
今のところ顔見せ程度の出番だが、後ほど重要な役割を間接的に担う事になる。
スサノオ/須佐之男
三貴子のひとり。後のヤマタノオロチ退治で有名な英雄である。
本作においてはイザナミにそそのかされ、「天岩戸事件」の引き金を引いてしまう役どころである。
乱暴で粗野なところはあるが、根は家族想いの熱血野郎って事で、こう書くと少年漫画の主人公っぽい。
「きれいなスサノオ」路線のため、古事記に記されし彼の乱暴狼藉シーンなどは独自解釈を盛り込んでいる。結構苦労したぞ!(笑)
《 高天原の神々 》
アマテラス/天照
三貴子のひとりであり、太陽神。天上世界である高天原を治める美しき女神。
本作の主題は「天岩戸事件」であり、いわゆる「囚われのお姫様」的な役どころなせいで出番は少ない。
彼女もスサノオに負けず劣らず家族想いであり、あれだけ弟に狼藉されて神力を奪われてピンチだというのに、自分よりまず弟の心配をするあたり聖人君子ってレベルじゃないよねこの神。
アマテラスさんとっても女神。略して……このネタは前も使った記憶があるな。
タヂカラオ/手力男
力を司る神。天岩戸事件において、岩戸の扉を信濃国までブン投げたという伝説があるぐらい怪力である。
第一章でアマテラスの護衛役めいた活躍を見せるも、結局一杯食わされるという損な役どころ。
イメージとしては「昔はヤンチャだったけど、成長して色々しがらみもできて落ち着いた大人」という感じで、自棄になったスサノオを立ち直らせる気のいい兄ちゃんとして描いていけたらいいなぁ。
《 黄泉の国の神々 》
イザナミ/伊邪那美
黄泉の国の女王であり、イザナギの元妻。黄泉大神とも呼ばれる。
本作においては「天岩戸事件」の裏で糸を引く黒幕・ラスボスとしての役割を担っている。
冷酷非情な策略家だが、いっぽうでスサノオに感謝され心を動かされるなど、母親らしい一面も覗かせる。
カグツチ/迦具土
イザナミが最後に産んだ火の神。生まれた時の炎でイザナミの女陰を焼き、死に至らせている。
その際に嘆き悲しんだイザナギに首を刎ねられるなど、結構踏んだり蹴ったりの可哀想な子供。
本作においてはイザナミのために、阿蘇山を噴火させ火山灰を舞わせるという恐ろしい役目を果たす。
八雷神/ヤツイカヅチノカミ
イザナミに付き従う、八柱の恐るべき雷神たち。
古事記においてはイザナミのオプション扱いだが、本作ではイザナミの計画を成就するための手足として、縦横無尽に暗躍する。
というか八雷神がこんなにベラベラ喋りまくってる話はあんまり見た事ない気がするね。
「きれいなスサノオ」路線を構築するため、あんまりな悪行は彼らにやらせるという素敵な逃げ道ができて作者的には幸せです(笑)。
・大雷
イザナミの頭部担当。スサノオに近づき、乱暴狼藉を行うよう誑かす。
・火雷
イザナミの胸部担当。筆頭格であるが、性格がまともすぎて多分苦労人。
・黒雷
イザナミの腹部担当。そのせいか貪欲で、お馬さんの皮を剥いで食べちゃった。
・拆雷
イザナミの女陰担当。場所が場所だけに下劣でサドマゾ気質も兼ね備えた変態と化した。
他、若雷、土雷、鳴雷、伏雷などがいる。
それぞれ左右の手、左右の足を担当している。今後ちゃんと名前付きで出番があるかはまだ不明。




