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RED2  作者: ロッカ
6/6

REDおまけ

朝6時 起床


俺の体は特に意識したわけではないが、余程の事がない限り何時もこの時間に起きる。自然に。

歯磨き、洗面、軽装に着替え、裏庭に当たるドアを開けると趣味の園芸・・

悪いですか俺のような強面がえんげぇ?wとか聞こえるんですけど。

被害妄想だって?フンほっとけ。実際笑われたんだ。

雑草を取ったり、土の状態を見て水をあげたり枯れた葉や花殻を取ったりと細やかな世話をする俺の癒しの時間だ。大小様々な植物たちの世話が終わると俺は庭の隅に建てられた巨大な檻に近づき、錠前を外し中へと入る。


「む」


すかさず飛んできた牙を避けるとそいつの首を左手でグッと掴んだ。続いてグキと左右に振り、色艶を確かめる。


「ふむ・・・良いな。キズもない」


三つ首あるうちの一つが向かってきたのをヒョイと首を傾けて避け、残るもう一つを右の平手でバシッと弾いた。


「今日もトゥーバーネンは元気だな」


トゥーバーネンはユラユラ揺れながら口以外は何もない顔を起こした。

この凶暴な奴は食人木。そう驚いたことに植物なのだ。アレだ、赤いシャツとオーバーオール着たヒゲのおっさんの、あの花みたいなパックンしてる植物を思い浮かべていい。こいつを図鑑で見たときはテンション上がった。

あとは適当にさばきながらエサ(配合飼料)を与え、観察日記をつける。後は水分を与えたり、下草を整えたりして世話を焼く。その間トゥーバーネンが歯をガチガチ鳴らしながらじゃれついてきたが全て交わした。

・・・パタン。厳重に鍵を施し、「危険!命の保証できかねます!」と書いた看板を設置して朝の日課は終りで-す。


次に朝食。

司令官の地位にあるので家貰ってます。社宅みたいなもんかな?親父殿、お袋殿、見てくれ一軒家だぜ。

俺、頑張ってます。

嫁はいませんが。

当たり前ですが孫もいません。孫に近い女の子…やめよう。

その一軒家に、司令官と言うだけでわざわざ厨房から朝食が運ばれてくる。運んでくるのは大抵が今年黒縄に入ったばっかの新人君達だ。

何でも仕来たりだそうだが俺は知っている。

これが懲罰の一つである事を。

お前等俺の事なんだと思ってんの?確かに俺のこの顔と体躯とたった一人で向き合えとか懲罰に相応しいかもしれないよ?でもね?でもちょっとひどくない?俺はさ?なるべく平和に皆と仲良くしたいんだよ?それをさ?こんなお化け屋敷の最奥のお札取ってこい的なさ!




その日会議が早く終わった俺はそのまま直帰だった予定を変えた。理由は単純。忘れ物をしたからだ。

執務室まで5、6歩という所でディーンの声が聞こえた。まだ居残ってたのか。


「ところでエメちゃんは隊長の何処が好きなの?」


・・・ピタ。

足が止まる。


「すっ、好きって!わ、私があんなの好きなわけないじゃない!」



なにこの女子トーク。大部分が女子じゃないけどいいのこれ。許されんのこれ。俺は断じて許さねぇよ。


「確かになぁ、隊長、普段は無口で無表情で長い付き合いの俺達でさえたまに恐怖を覚えるほどの


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