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僕という人

僕と言う人の意味は、なんなのかがキーワードです。

ヴヴヴゥ犬の唸り声が聞こえる。なんだ。そう思い、目が開くと、そこはこれまで見たことないような、青い芝の広がる場所だった。いつの間に、


かえれ! 


強い意志のようなものが頭の中に響く。誰だ大体ここはどこなんだ。臭い草臭い。


うるさい


よく聞いてみれば幼い声の中に犬の唸り声が入っている。いや、頭の中に響く声と、外から聞こえる唸り声は別物だ。これは、どういうことだ?おっおっ俺の頭が悪いのか、


だれぇ


くっ首が痛いなんか刺さってる。俺は、、、だれ 

ふぅっはぁっはっ体が震えてくるいや、震えているのは誰の体だ?見えているのは犬の足?いや俺の足なんだろう片足しかない。きっと首を刺しているのは、見えていない片足だ。俺に首を抑えようなんて意志はない。ということはきっとこの声の主なんだろう。.....俺がうるさいから。首を刺すほど。どうするべき、俺は


だまるべき おまえだれ


ふぁからない


ばかにしてる、ゆるさない


ごめんなさい



2日目

分かったことがある。いくつかね、まず兄弟に出会った。いぬのね、兄弟は5匹メス2匹、オス3匹。母犬がかわいい。なんとなく2日目に到達してなんか母犬に対する、子供としての感情が湧いてきた気がする。

俺の感覚が合っていればこの犬は生後五週目ぐらいだろう。歯が少し生えているし、色々なものに興味を持っている。特に母犬の飯だ。このぐらいの時期はいろんなことを覚えていく、人間で言うとこの成長期だ。あぁコロを思い出すなぁ。小学生の時の誕生日に買ってもらった犬のコロ、ちっちゃな赤ちゃんでコロコロ横に転がるから「コロ」なんて安直に決めた名前だが、ウケは良かった。響きも可愛いし。それよりも、この世界は犬にはあまり優しくなさそうだ犬小屋は狭いし、母犬は猟犬っぽい。建物もちょっと見たが現代建築ではない。江戸時代の農村といわれた方がしっくりくる。そんなわけでこの犬が楽しく生きるため、俺は人生アドバイザーになるのだ。今のところ自分が何者かわからないし、何よりこの犬の体はやろうと思えば俺にも動かせる。犬が怯えても俺が手本を見せて覚えさせることができるのだ。犬に人間の並みの頭脳があったら優秀で、それはそれは重宝されるはずだ。長生きできるに違いない。俺なりの趣味だ間違えた恩返しだ。住まわせてもらってる?し、ん?.....小学生?昨日までは知らなかった単語なのになんだか初めから知っていたような気がする。それに誰に犬を買ってもらったんだ?そもそも誰にウケた。んー難しいことは置いとこう。記憶が少し増えてこいつの気持ちがわかるならそれに越したことはない。今んとこ母犬に連れられて出た平原と犬小屋以外俺は知らないわけだし、朝になったらこいつを移動させるか。そもそも考えが俺のだけせーんぶ共有されるって理不尽だよな、いろんなもの見て妄想してるだけでうるさいって言われるし、まっ仕方ないかこいつ犬だし人間の情報量は犬の脳には重いよな。寝てる時は聞こえなくて幸いだけど、暗い中で喋るのも精神的にすり減る。口ないけど、もしかして、俺の声がこいつの寝言になってたりなら愉快だな。



ワンの視点


今日は兄弟全員をお母さんが運んで平原に連れて行ってくれた。僕は何度か抜け出しているからここも兄弟達みたいにビクビクする必要はない。ふふん

てっとてっと変な歩き方だけど楽しくってやめられない。あっ木の枝みーっけ!

ガジガジガジガジ 口のなか、かゆいんだよね。あっそうだ隠しとかないと兄弟に見つかっちゃうお母さんは遠くに行こうとしたら怒るし。うめとこう。

太陽がしっかりのぼってから、お母さんのそばで伸びをしながらくつろぐ、これが僕の日課。

一番上のカルが遊びに誘ってきた。背はちっちゃくても僕が一番強いんだから、

カルに勝った後、すぐに頭がいたくなった。何かが体の中に入ったみたいで、それだけなら良かったけど。急に体が走り出して丘を登ってお母さんが吠えて僕は止まりたいのに止まらなくて、まるでもう1人の僕がいるみたいだった。


「なんだ犬の唸り声?青い芝、キラキラしてるなっ」


「かえれ! 」


「強い意志のようなものが頭の中に響く。誰だ大体ここはどこなんだ。臭い草臭い。」


気味の悪い人間の男みたいな声が聞こえる。 


「うるさい」


「よく聞いてみれば幼い声の中に犬の唸り声が入っている。いや、頭の中に響く声と、外から聞こえる唸り声は別物だ。これは、どういうことだ?おっおっ俺の頭が悪いのか、」


「だれぇ」

ヤダァもう泣きたいよ、嫌だ。耳を抑えようとしても足が短くて首しか押さえれない体が震えてくる。お母さんが近くにやって体を舐めてくれてる。「大丈夫、大丈夫」そう言って、でも怖いんだ。


「くっ首が痛いなんか刺さってる。俺は、、、だれ 

ふぅっはぁっはっ体が震えてくるいや、震えているのは誰の体だ?見えているのは犬の足?いや俺の足なんだろう片足しかない。きっと首を刺しているのは、見えていない片足だ。俺に首を抑えようなんて意志はない。ということはきっとこの声の主なんだろう。.....俺がうるさいから。首を刺すほど。どうするべき、俺は」


何か行動を起こさなくちゃ

「だまるべき おまえだれ」


「ふぁからない」


「ばかにしてる、ゆるさない」


「ごめんなさい」


あれから話を聞いてたら、自分が誰かわからないみたいで、こいつに語りかけようとしなければいいことに気づいたよお母さんに落ち着いてから聞いてみれば魔物かもしれない。と心配されたが、さすが毎日対峙してるだけであって魔物は毅然とした態度で接すれば立ち去ると教えてくれた。こいつは僕らの言葉はわからないみたいだし、僕の飼い主のいる家を見て「長屋っ」って呟いていた。見たことないのかな、いちいち臭いって言うし、うるさいやつだ。時々勝手に僕の体動かすし、多分こいつは人間の魂が彷徨って入ったんだろうな、哀れんだら取り憑かれちゃう。なんか転生したんだから俺の体じゃないとか言い出すし、バッカじゃない転生しても記憶があるのは大罪人だけだよ。それにまるでこの人が僕を名乗っているみたいで嫌だ。



母犬視点


私が産んだ5匹の子供達は、すくすく育った。初めて子供を産んで、初めは意味がわからなかって、でも不思議と愛情が芽生えてきた。主人も近づけたくないと思ったし、目を開けずにずっと寝たり、乳を飲んだりする姿が愛らしかった。一番に生まれた私にそっくりの白毛のオスは他の子に比べ体が大きくいつまで経っても口だけの意気地無し、でも、少しずつ経験を積めばきっと大丈夫。体の大きさからかすぐに私の主人が木彫りのネームプレートをつけた。カルというそうだ。2番目の娘はあの人に似た茶色い毛クルルと呼ばれた。お茶目ですぐリーダーにも気に入られた。

3番目の男の子は尻尾だけ茶色い生まれてすぐに、切られかけて怖かった。名前はラナク。すごく臆病。4番目は私の母そっくりの黒い綺麗な毛だった。反射する光が少し眩しい。この子には、金属のネームプレートがつけられた。ここじゃないどこかへ連れて行かれてしまうんだわ。5番目の子はあの人にとてもよく似ている。性格も似ているし、大胆でりこうだわ、時折、私にバレていないと思って家を抜け出していく、可愛い子。模様は似ててもあの人のように小さくはない。兄弟と比べればまだ小さいけど、安心した。この子には骨のネームプレートが、きっとこの村のどこかにいくから別れてもまた会える。名前はワンらしい。なぜそうなのかはよくわからない。多くの犬は同じような名前なのに、初めて聞く響きだ。

そんなゆっくりとした時間の流れる日々に終わりが訪れた。代々猟犬の血筋、それも場数を踏んだ私には見えた。あの子の中に魔物が入っていったのが、でもすぐに死滅して安心していたらどうやら坊やの中に誰かが入ったようだった。初めは魔物だと思った。でも少しづつ確信に変わり、坊やの犬生の終わりを感じた。あの時、坊やは一度死んだ。魔物に食われ、そして体が生存本能からか他の魂を引き寄せたのだ、坊やの魂と適性のあるものを。少しずつその魂が増え、坊やは消え失せるだろう。もしくは、もし、坊やが強ければ合体することもできるかもしれない。魂から記憶を引き継ぎ、坊やの犬格が残る。記憶が話を聞く限りないようだから、可能性は低い。もし前世で大罪を犯したものならその償いとして坊やを生かすため合体することもあるが、十中八九それはない。私はどうすればいいのだろう。泣いて願うだけの母にはなりたくない。


母犬はイングリッシュセッター

父犬はジャクラッセルテリアのイメージでつくりました。ふつう白い猟犬はいないので、どれだけ母犬が特別かが分かりますよね。

ワンが脳内で主人公と喋る際はひらがなとなっております。一応見分けやすくするためです。


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