素材ゲットしました。
バトル表現をもっと磨かないと。
「エニシダ様、消化袋が出ます」
攻撃を受けているのにアリッサの普段と変わりない、涼しげな声にエニシダはモルセラに頭を下げ、剣を抜いて走り出した。
半透明な消化袋をブヨブヨと揺らしながら本体の根が地中から現れた。
「今回は袋ごと切り落としてください」
「はい」
防御膜に阻まれアリッサを串刺しに出来ない事に苛立っているのかアンサシアは防御膜ごと消化袋に飲み込もうと袋の口を広げている。
「捕獲根は俺が切るから、エニシダ嬢は本体を狙え」
「ありがとうございます」
出遅れたのにエニシダよりも一歩早くアリッサのもとに着いたモルセラが暴れる捕獲根を切り落とし始め、エニシダが渾身の一撃で消化袋ごと本体の根を切った。
アンサシアの根が見事に切断され、消化袋がボヨン、と跳ね中身が辺りに流れ出した。
と、同時に捕獲根は地中に潜って、アンサシアは大人しくなった。
「消化液は空気に触れると無毒になりますから触っても大丈夫です」
エニシダは手際良く消化袋を切断した根を抱え、引き摺っていく。
「俺が持つ」
モルセラがエニシダが引き摺っていた根を持ち上げるとスタスタと出口へと歩き始めた。
「アンサシア、伝言は?」
モルセラ達の姿が遠くなった時、アリッサが自分に襲い掛かったアンサシアに声を掛けた。
『……仇は打った、と』
「分かりました。完全回復は出来ませんが……」
アリッサの魔力で切断された消化袋が付いた根が再構築されて行く。
『面白い子供だ。ワシにまで温情をかけるのか?』
「自分から消化袋を見せたから、頼み事があるのでは?と思いました」
アンサシアが葉を揺らし、アリッサの言葉を肯定する。
「では失礼します」
アンサシアにもう一度、簡易的な回復魔法を掛け、地面に落ちた赤い宝石を拾った。
頑張れ、自転車操業。




