初見でも頑張りました。
ミモザちゃんは頑張り屋さんです。
「えっ」
「これは……」
柔らかな光の中、アリッサの左手に絡み付く太い鎖が見え、サンキライ達が驚いて目を見開いたが、ミモザはアリッサに絡み付く鎖を握ると更に魔力を込め呟いた。
「消え失せてしまいなさい。光は常に自由です」
稀有過ぎる魔法の為、正確な呪文を誰も知らないが、人の指ほど太い鎖が徐々に細くなっていく。
「ごめんなさい。これ以上は解呪出来ないみたい」
初めて解呪魔法を使ったのに、額に汗を浮かべながらミモザが悲しげな顔でアリッサを見る。
「いえ、可視化していただけるだけでも有難いのに、此処まで弱くしていただけて感謝の言葉が見つかりません」
細くなった鎖は、指で千切れそうな程頼りないものになっていた。
「素晴らしい魔力です。ノースマルド公爵令嬢の心が美しいお陰です」
ファルシオンも目を細め、ミモザに礼を言った。
「ですが、こんなに細いのに切れないなんて……」
ミモザが鎖を引っ張るが、びくともしない。
「元凶を片付けないと切れないのでしょう」
力を込めるミモザの手をやんわりと抑え、アリッサは微笑んだ。
ドラゴンと会ってから数日後、モルセラとマロウはサンキライの言葉にモヤモヤしていた。
「アリッサに惚れるなよ」
その言葉が額面通りでは無いことくらい解っている。
解っているからモヤモヤしているが、何をしたらいいのかわからなくて、溜息が漏れそうになった時、アリッサが2人の女子生徒に慌てながら何かを話している姿が見えた。
「虐めですか?」
「分かりません。ですが、アリッサ嬢は困っている様ですね」
モルセラが眉を顰め、女子生徒達を見ると、マロウがアリッサ達の方へ歩み寄って行った。
今の所更新が出来ているが、いつまで経っても自転車操業。




