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逆張り斜に構え少女が最弱種族と最弱役職を組み合わせた結果、強くなってしまった話  作者: 倉石 雨


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24/44

24.実戦練習

「じゃあ、今日は実戦で練習してみよう」


ベルカはそう言う。


「わかった」


ライカはそう応じた。2人がいるのはベルカの居城…の屋上で、城の外を見下ろすと、ベルカとの決闘を望む連中がうじゃうじゃいた。


「……全員私が倒しても良いの?」


ライカは小首を傾げた。

ベルカはライカの肩に手を置き、言う。


「倒せるのなら倒して。プレイヤーキルはレベル上げにも良いから」


ライカはその言葉にコクリと頷いて、踏み出して、屋上からスッと飛び降りた。


人間なら骨を折るような高さでも、物理防御力の高さのおかげで、ライカの身体はものともせず、ノーダメージで着地した。

「なんだァ〜?お前、使者か何かか?」

ナイフを持つ男がそのように声をかけてくる。


その舌は蛇のように長く、突き出ていて、蛇種と人間種の混合種であろうと察することができる。


使者……ああ、そうだ。今日は従者っぽいロールプレイをやってみよう。


ライカは俯きながらそう考えていた。


「…あなた方の駆除を仰せつかった者です。ご主人様によると、私如きにすら勝てない人間は決闘を受けるに値しない…とのことです」


ライカは凛とした声で、男を見つめながらそう言う。

無論、全てロールプレイのための嘘である。


「はア?ヘッやれるもんならやってみな!」


男はナイフを突き出す。

…ナイフの構え方が三下っぽい。


他の人間達もそれぞれ武器を構えた。


ライカは上品に佇み、そして歩き出した。


男の方へ、まるで気にしていないかのように。


男はイラッときて、ナイフを振り下ろし、ライカを攻撃しようとした。


ドンッ!


次の瞬間、男の上半身は跡形もなく吹き飛び、残った下半身は遅れ気味に青白い光を纏いながら消えていく。


…ライカのスキル『弾く』で、自動的に通常攻撃が発動した結果、あまりの威力に相手が吹っ飛んだのである。


人間達の空気が変わった。


恐怖でライカの方向に視線が釘付けとなった。


ライカは歩く。何事も無かったかのように。


人間のうちの1人が弓を引き、放った。


ドンッ!


矢はライカの直前でぐにゃりと弾道が逸れ、そして次の瞬間、矢はバラバラに砕け散った。


ライカに果敢に挑もうとする『勇者』達は顔を見合せ、目で会話し、そして1歩前に出る。


「か…覚悟ォッ!」

「死ねッ!悪魔ッ!」

「うおおッ!くらえっ!」


3人が同時にライカへ突っ込む。

大剣に、ナイフ、そして日本刀…だが、関係ない。


ズドドドンッ!!


大剣を持つ大男の両腕は大剣ごと吹き飛び、大剣の破片が彼の頭に直撃する。

大男はドサリと倒れた。


ナイフを持った女は1人目と同じように上半身を吹き飛ばされた。

同じくドサリと倒れる。


日本刀を持った男は突きを浴びせようとして、逆に日本刀の柄が腹部に突き刺さり、ついでに折れた日本刀の破片が全身に突き刺さって、ボロボロになる。

同じくドサリと倒れた。


…人間達の戦意は完全にくじかれていた。

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