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          4 戦い

 元婚約者達は帰領後直ぐに戦いの準備をした。マリエールの領の軍も領境沿いに兵を集めた。領境挟んで布陣した。

              4  戦い


 元婚約者等は帰領すると直ちに戦いの準備を始めた。領軍約2000名と領民約1000名である。対するマリエールの領からは約2500名の領軍が領境に集結した。両者に緊張が走る。戦いは100年ぶりだ。両軍は領境越しに布陣した。領境の守りは脆弱な物だ。一撃で破れるだろう。元婚約者が出陣を指示する。マリエールの領軍も出陣した。元婚約者の軍は領境の守りを乗り込えて、マリエールの軍に殺到した。戦いが始まった。マリエールの領の軍は守りを固める。直ぐに一進一退の攻防になった。長期戦になりそうだ。

 元婚約者の軍は周囲の領にも配慮しなければならない。何しろ討伐対象だ。隙あらばと狙っている領もあるかも知れない。後、国軍の動きだ。討伐対象としながら動かないと考え難い。こうなるとこの領は敵ばかりだ。早くマリエールを奪い返さなければならない。

 マリエールを奪い返して、領の産業、事業を盛り返さなければならない。できれば隣の領も奪い取るつもりだ。そうして討伐うんぬんを有耶無耶にして確固たる地位を固めることだ。国王もそれなら認めざるを得ないだろう。力を示す事だ。それが我が領が生き残る唯一の道だ。絶対に敗けられない。敗けることはすなわち死だ。退かない、振り返らない、敗けない。悲壮な覚悟で踏み出した道だ。

 戦況に動きがあった。マリエールの領の軍の一画が崩れたのだ。一気呵成に攻め込んだ。敵もさるもの。そうやすやすとは攻め込ませない。激しい攻防になった。幾人もの兵士が倒れた。元婚約者の領がやや押しているのは確かだ。戦いの趨勢が決まりかけているその時、マリエールのアンドロイドが参戦してきた。クラーケンを倒すほどのアンドロイド達だ。それ程の体数ではないが、元婚約者の軍勢が攻め込もうとするポイントを捉え跳ね除けた。劣勢だったマリエールの領の軍は盛り返した。更にアンドロイド達は元婚約者の領の軍勢の奥深くに攻め込んだ。マリエールの領の軍勢が元婚約者の領の軍勢を押し始めた。現地に着いたマリエールは領軍の隊長に、

「我が軍が押しているようですね。領境から押し返せば成功です。お手柄です。」

「マリエール令嬢のアンドロイドのお陰です。我が軍は押されていたのですから。しかし、アンドロイドはものすごく強い。無敵の戦士ですよ。心強い限りです。」

マリエールの領の軍勢は無事に、元婚約者の領の軍勢を領境外に押し返した。這々の体で逃げ出したので当分戻って来る事ないだろう。我が軍の被害は重軽傷者200人、死者は50人だ。元婚約者の領の軍の被害は重軽傷者1000人、死者は400人だ。圧勝と言って過言ではないだろう。

 マリエールとアンドロイド達は重軽傷者に回復魔法をかけてほとんどの患者を完治した。数名の患者が残ったが後日マリエール自身がハイフィールをかける事になった。取り敢えず死者のともらいが優先だ。50人戦死者家に帰した。棺に入れて花も供えた。合同慰霊祭が執り行われた。戦死者の家族に十分な謝礼金が支払われた。残った重傷者もマリエールのハイフィールで完治した。

 マリエールのアンドロイド達が参戦して戦況が変化した。敵の侵攻を押し戻して、敵陣深く侵攻したのだ。敵の領境の外に押し返した。

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