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         1 婚約破棄

 マリエールは海の魔獣を狩る事にした。クラーケンは魔石も高値で買い取られるし、肉は食用になる。マリエールはクラーケンの脚に捕まった。

            1  婚約破棄


 マリエール伯爵令嬢は冒険者もやっている。チー厶ゴールデンボンバーのリーダーだ。

「今日は海の魔獣を討伐に行くぞ。」

メンバーは、勇んで出掛けた。クラーケンの魔石は高値で売れる。肉は食用になる。しかし、海の魔獣討伐は命の危険と隣合わせだ。

クラーケンを討伐しよう。勇んで出掛けたマリエールだが。いきなりクラーケンの脚に巻き付かれた。助け出そう焦ったメンバーが思い切っり引っ張ったら左腕が引きちぎれた。それでも回復魔法で左腕は欠損したままで回復した。そのまま討伐を続け、クラーケン10匹、ダイオウイカ5匹、シャーク5匹それぞれ仕留めた。腕の有る無しは討伐に影響ない。

 家に帰ってマリエールは家族に左腕を失った事を告げた。マリエールは楚々と泣き、

「これではお嫁に行けません。」

マリエールが左腕を失った件はマリエールの婚約者に告げられた。婚約者は彼の両親と共に、マリエールの家にやって来た。本人同士とその両親等の前で、マリエールの婚約者は、

「あれだけ冒険者は辞めろ言ったのにあげくの果てこのざまだ。婚約者として横に並ぶのは真っ平ごめんだ。お前は私の婚約者として相応しくない。婚約を破棄する。」

マリエールはほくそ笑んだ。マリエールは、

「ありがとうございます。私もあなたが嫌いです。」

話しは婚約破棄の方向で進んだ。マリエールは常ににこやかでとても欠損者と思えなかった。

 その後もマリエールとしての活躍は続き、何時の間にか左腕の欠損が回復していた。

「マリエールの左腕の欠損が何時の間にか治っているわ。不思議ね。」

と母親が述べる。

「私には欠損の回復魔法があるのです。婚約者に婚約破棄させたいがため敢えて欠損のままにして於いたのです。既に婚約破棄は成立しました。欠損のままにしておく必要がありません。」

母親は娘のしたたかさに舌を巻いた。

 マリエールは水産業、食品加工にも手を広げてマリエール商会を立ち上げた。領内だけでなく王都にまで取り引きを開始する。領の発展を推進しているのはマリエールなのは明らかだ。マリエールの領は発展していくのにそのマリエールを婚約破棄した元婚約者の領はしだいに衰退していく。こんなはずじゃなかったという決まり文句を呟いた。まだ私に未練があるはずだ。あるはずのない未練がさもあるように妄想を抱く。勝手な妄想が一人歩きして再び婚約者になるための求婚をする事に決めた。まず手紙を書く事にした。手紙には、

「マリエール令嬢、僕はあなたの婚約者です。些細な問題はありましたが。僕はあなたを愛しています。昔のように手に手を取り合って愛を語らいましょう。そして結婚しましょう。」

馬鹿らしい手紙をマリエールは破り捨てた。そして婚約破棄は既に王家も承認済みである旨の返信を書いた。それでも押し掛けようとする元婚約者及びその領に対する討伐許可をマリエールは受けた。元婚約に、

「あなた及びあなたの領に対する討伐許可を得たので、これ以上のごり押しがあれば討伐します。」

取り敢えず静かになった。

 左腕を失ったマリエールは婚約者に婚約破棄される。冒険者マリエールの活躍は続く、水産業や食品加工が発展してマリエール商会を結成する。

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