表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原作では破滅の悪役令嬢〜でも色々違います?(再編集版)  作者: Masa(文章力あげたい)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/70

すれ違う二学期の初日

 二学期の始まりの朝、ことねはベッドで寝たふりをして、湊を待っていました。


 ーーしかし、湊は起こしに来ません。 業を煮やしたことねは、キッチンへ向かいます。


 「……湊?」

 「よ! ことね、おはよう!」


 快活に挨拶してくる湊に、ことねはお怒りでした。


 「ちょっと! なんで起こしに来てくれないの!」

 「なんでって…… 起きてんじゃん?」


 湊の何気ないツッコミに、ことねは顔を顰めるのでした。


 ◇◇◇


 時は過ぎて、ホームルーム。 担任の先生が教壇で声を張り上げました。


 「⋯⋯ということで、今日から文化祭に向けて、みんなで精進してもらいたい。 まずは、このクラスでなにをするかだな。 クラスの代表者は委員長なんだが⋯⋯倉石は生徒会長だからな。 代わりに誰か代表者になってくれ!」


 担任の先生の合図で、教室がざわめきました。 その後、一人の生徒が手を挙げます。 ピンク髪の少女ーー彩乃でした。


 「私が代表になるわ!」

 「⋯⋯桐原か、反対する者は⋯⋯いないな。 じゃあ後は頼むぞ……」


 そう言うと、先生は教室から出て行きました。


 「さあ、どうするか決めるわよ!」

 

 彩乃は、やる気でした。 さっそく、美羽が手を挙げました。


 「たこ焼きと焼きそばと焼きとうもろこしと⋯⋯」

 「美羽。 それは、貴方が食べたいだけよね?」

 「そうですわね。 全部食べたいですわ!」

 

 クラスが笑いに包まれた。 とても自然な雰囲気でした。

 

 「ねえ、ことねも食べたいですわよね?」

 「⋯⋯私? そうね⋯⋯」

 「じゃあ、屋台で決まりでいい?」

 「まあ、好きしたらいいわよ……」

 

 ことねが呆れた様子で相槌を打ちます。


 「⋯⋯それで、瑞稀は、どう思う?」

 「瑞稀! 当然いいですわよね?」

 

 彩乃と美羽が瑞稀の方を見ると、クラスメイトたちも彼女の方を向いて様子を伺いました。 


 「……うん、いいんじゃないかな……」

 「じゃあこれで決定ですわ!」


 その時、ちょうどチャイムが鳴りました。 クラスメイトたちは、帰り支度を始めました。  瑞稀の元に、美羽と彩乃とことねが向かいます。


 「瑞稀! 一緒に帰るのですわ! 文化祭のことをみんなで話しますわ!」

 「そうね。 屋台の内容も決めたいし、私たちが立案者ですもの、しっかりと考えないと⋯⋯」

 「私はびっくりしたわよ。 ……彩乃、どうしたのかしら?」

 「どうしたのか聞きたいのは、私の方よ! ことね! キャラ変するなんて! あ! これが二学期デビューってことなの?」


 なんと、ことねは副人格ではなく、本人格で教室にいたのです。


 「……はあ。 『私』がちょっとね……」

 「……なに、その言い方? 気になるわね……」


 彩乃はまだ、ことねが二重人格であることを知りませんでした。


 三人が楽しそうに喋っている中、真ん中にいる瑞稀の表情は、曇っていました。


 「ごめん。 ちょっと用事があるから⋯⋯失礼するね」


 瑞稀は、逃げるように、去って行きました。


 「……なにかしら? 変な瑞稀」

 「……瑞稀!? ……そんな、どうして?」

 「ハア。 面倒ね……」


 そんな状況の中、湊がことねに話しかけます。


 「なんだ? お前たち、落ち込んで?」

 「湊! 大変だよ! ハーレムの危機だよ!」

 「ハア? ハーレムってなんだよ?」


 湊は、頭を傾げるのでした。


 「……なんで、湊と話す時だけ出てくるの? 『私』」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ