仲良く? 討論会!
美羽がみんなの前でアイデンティティが認められて、喜んでいます。
瑞稀は、そんな美羽の様子に安心しながら、今度は会計の専任者を発表しました。
「次は会計ですね。 ⋯⋯会計は榊原結衣さん!」
「は~い、どうも~、みなさん~、こんにちは~」
「「「こんにちは!」」」
「あれれ? ミウミウ? どうしたの~、声が聞こえないぞ~」
「こんにちは! ⋯⋯完璧な人選ミスですわ! 彼女に会計が務まる訳ありませんわ!」
「え! 知らないの? ミウミウ? 榊原結衣先生は公認会計士ですよ」
「Wow! なんですって! 天才なんですの!」
「も〜、てんさい~、なんて~、てれちゃうぞ~」
「だって、法的にはそんなことは不可能⋯⋯」
「ミウミウ? ⋯⋯世の中にわね、触れてはいけないことがあるのよ? ⋯⋯貴方も自分の体が惜しいわよね?」
「⋯⋯なんですの? 圧力ですの?」
榊原会計がミウミウに、何かをぶつぶつ話しかけていました。
ーー私には聞こえないけど、何を言っているのかな?
そんな様子の榊原会計と美羽を、田中書記ともう一人がため息を吐きながら、見ていました。
私はスルーして、書記の田中は『挨拶・榊原結衣』と黒板に書いたのだった。
「次は庶務だね! 柳田健太さん! お願いします!」
「やれやれ⋯⋯やっと俺様の出番か⋯⋯待ちくたびれたぜ!」
柳田庶務が声を上げると、ミウミウが反対してきた。
「今度こそ終わりましたわ! この学校⋯⋯こんなチャラオに庶務が出来る訳⋯⋯」
「甘いですね、ミウミウ!」
「な! ⋯⋯まさか、彼も特殊なんですの!」
ミウミウが、体を震わせる。 ナイスリアクションだねミウミウ!
「理想学園の裏に柳田家ありと、言われるほどの、この土地の裏番長ですよ。 当然彼もその血を引いて数々の企業を成功に導いたプロ。 ファンは、彼が救った企業の女性たち、ガードマンは男性!」
「⋯⋯今日はみんなバックヤードで俺の活躍を聞いてくれてるぜ!」
『頑張って柳田様!』
「みんな、いつも応援ありがとうな!」
「とんでもない集団の集まりでしたわ⋯⋯」
◇◇◇
田中書記は会議の内容を書き込んでいきました。
理想学園生徒会 テーマ・自由ファーストの楽園を創造する!
エターナルパーフェクト 教団メンバー
『信仰者・倉石瑞稀』
『供物・ ミウミウ』
『奏者・ワルザベス』
『挨拶・榊原結衣』
『番犬・柳田健太』
・文化祭のアップデート
・来年、帰宅部新設
・持ち物の自由化
・推活月間開催
・推活部予算向上
・放課後の自由行動の寛容化
・スローガン五・七・五 『ズル休み、みなで休めば、怖くない』
・漆黒の教団集会開催
・ミウミウと戯れよう! 開催 司会者 榊原結衣
・柳田健太ファンクラブ設立
・目安箱を校内に108ヶ所設置
討論を終えた瑞稀は、ホクホクした態度でみんなに話しかけます。
「ふぅ、熱い議論でした。 先輩方ありがとうございます! これからよろしくお願いします!」
「うむ、任せるとよい! では、今宵の満月に吠えようぞ!」
「やれやれ、時間と言うのはあっと言う間だな。 お前たちありがとな!」
「なんですのみなさん⋯⋯めちゃくちゃですわ!」
「⋯⋯ミウミウ? 私が小声で話したことは秘密でね? ⋯⋯じゃないと、アンタをアイドルグループに引き込むから⋯⋯」
「ゆいゆい、くすぐったいですわ!」
そして、全員が窓から見える夕日を眺めるーーこれからの学校生活に期待しながらーー




