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原作では破滅の悪役令嬢〜でも色々違います?(再編集版)  作者: Masa(文章力あげたい)


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10/21

家出? ライバル登場!

 朝の静かな住宅街の中、ことねは日課のジョギングをしていました。 


 『私達』は今、とてもご機嫌です。 理由は、ライバルだと思っていた彩乃が、湊のことはもうどうでもいい、と発言したからです。 


 正直に言うと、『ことね』は大好きな湊が彩乃に取られると、記憶を取り戻してからずっと思っていました。


 もちろん『私達』は、湊を譲るつもりはなかったのですが、湊が彩乃に惚れてしまったら、『ことね』は仕方なく諦めるつもりでいました。 それが、昨日の発言で心配する必要がなくなりました。


 ーーここで重要なのは『ことね』はということですね。


 道を走っていたら、いつもの場所に奥様がいました。


 「おはようございます、美月さん!」

 「おはよう。 今日も元気ね〜」


 今日の『私達』は、いつも以上に元気いっぱいですね。


 その時、人の気配を感じたことねは、横を見ます。 すると、他校の制服を着た女子高生が、ことねを追い抜いていきました。 突然のライバルの登場に、ことねは相手に声をかけます。


 「私と競走するつもりだね! いいよ、相手になるよ~」

 「Why?⋯⋯あの? 貴方は?」

 「坂までね! 用意、ドン!」

 「unintelligible⋯⋯え、なんですの?」


 そう言うとことねは、スピードを上げて坂を目指します。 声をかけられた彼女は問いかけます。


 「Hey⋯⋯なぜ競走を?」

 「私のスピードについて来るだと!」

 「話聞いてますか?」

 「私は、負けないよ!」

 「a race⋯⋯勝負なら私が勝つのですわ!」


 やがて、ゴールに到着して、呼吸を整え、互いに顔を見合わせます。 そして握手。 お互いの健闘を讃え合います。 二人の間には、すでに絆が芽生えてました。 ことねは問いかけます。


 「なんで、こんな朝早くに制服姿で、ジョギングしてるの? ちゃんと私みたいに走る格好をしなくちゃ!」

 「⋯⋯別に私は、ジョギングのために走っていた、訳じゃないですわ⋯⋯家出して来たのですわよ」


 彼女ーー櫻井美羽は、そう言うと悲しげな表情を浮かべます。


 「なになに、どしたん? 話聞こか?」

 「ちょっと、親と仲が悪くなりましたの」

 「ふ~ん、そうなんだ」

 「嫌になって、喧嘩して、家を飛び出しましたの」

 「大変だね~」

 「⋯⋯行くあてもなくて、現実逃避のために走っていましたの⋯⋯」

 「うん? それなら、ウチ来る?」

 「嬉しいけど、迷惑ですわ⋯⋯」

 「大丈夫! 広くて、ご飯付きだよ! まずはお試しで、美味しい朝ご飯一緒に食べよ!」

 「朝ご飯! 食べたいですわ!」

 「よし! じゃあ帰ろう!」


 ことねは、そう言うと、美羽と一緒に家に帰るのでした。


 「ことね、おかえり。 朝ご飯出来てるぞ」

 「湊、ただいま。 お願いがあるんだけど⋯⋯」

 「駄目だぞ! 面倒を見るのは、結局俺なんだから」

 「そんな!⋯⋯美羽ちゃんが、かわいそうだと思わないの?」

 「さっそく、名前までつけて⋯⋯ ちゃんと一生、そいつの面倒を見る責任があるんだぞ!」

 「⋯⋯うん、わかったよ! ちゃんと面倒も見るし育てるから! だからお願い!」

 「わかったよ。 ことねがそんなに言うなら飼ってもいいよ」

 「やった! ありがとう湊! ⋯⋯入っておいで美羽ちゃん」

 「⋯⋯?」


 ことねは、美羽に手招きをして入る様にいいます。 湊は頭に?を浮かべながら、様子を見ていました。 そして家の中に入って来たのは、湊の知っている顔でした。


 「紹介するね! この子の名前は櫻井美羽ちゃん。 そして⋯⋯」

 「really? 湊! え?⋯⋯と言うことは彼女は⋯⋯」

 「美羽! どう言うことだこれは!」

 「うん? 知りあい? よかった! 自己紹介の手間がはぶけたね~」

 

 困惑する、湊と美羽を気にせずに、ことねはジョギング後のシャワーを浴びに行くのでした。


 シャワーを浴びながら、ことねは呟きます。


 「知り合い? 私、知らないわよ湊⋯⋯」

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